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8から11にiPhone中古で買い換えた(後編)

Back Market(バックマーケット)の広告はネットでスマホを調べていたらよく表示されるようになった。
見たことある人も多いのではないだろうか。

Back Marketは海外資本の中古デバイス販売の会社だ。
中古品じゃなくて整備した「リファービッシュ品」を扱っているという主張が強い。
自社で売るのではなく販売会社をとりまとめているAmazonマーケットプレイスと同じようなシステムで2021年から日本でも営業をはじめたそうだ。

外資系にありがちな無駄がないシンプルなサイト。
シンプルすぎると阿部寛のホームページのようになんか大丈夫かと不安になる。
それは自分たちでも自覚しているのだろう。
「Back Market、怪しい? 大丈夫なの? Back Market 評判 を解説!」というページが公式にあるぐらいだ。
自分たちで怪しいと言う正直な姿勢は評価したい。


ネットでの評判はピンキリだ。
いろいろ見てみたらマイナス評価は次の二つが大きい。

業者にサービス・商品の差がある。
審査を経て登録している店舗ばかりだろうが、よい評価のお店とそうじゃない店の差はあるようだ。

サポートに時間がかかる。
返事がくるのに時間がかかるようだ。
サポートは平日のみ。
土日祝は対応しないので週末に問い合わせると数日放置される。
これでは365日対応のクレーム窓口が普通だと思っている人は悪いと感じてしまうだろう。
最終的にはちゃんと対応はしてくれるようだけれど返事が来るのが3週間後とかもあるようだ。

ネットの口コミは1年前のものもあるから、マイナス評価がいまも同じ状況なのか改善されているのかはわからない。

つまり、サポートに即対応は期待できないということを理解していれば、あとは業者を見定めることができるか、商品ガチャに当たるかだけだ。
商品ガチャが嫌な人はショップで現物を確認して買うのがいい。
ガチャにはリスクがある。だから店頭相場より安いのだ。

私はリスクを承知で相場より安くスマホを買いたい。
納得した。問題ない。

Back MarketのスマホにはABCのランクがつけられている。

基本的にはAグレードは美品、スクリーンには傷なし、外装に20cm離れたところから確認できる程度の軽いキズがある場合がありという状態です。
Bグレードは外装に軽いキズありだが、50cm以上離れた所からでは見えない程度のキズ、スクリーンには傷なしの良品。
Cグレードが50cm以上離れたところから見える程度の傷や凹みがある場合があり、スクリーン上にも電源をいれれば目立たない程度の軽いキズがある場合があるものの、価格重視バリューグレードとなっています。

公式サイトより

なるほど。それならBランクがいい。

そして「お買い得」と表示されて安くなっているものを見つけられるかどうかだ。

こんなかんじで「お買い得」と表示される


購入を検討してからちょくちょく眺めていたのでこの「お買い得」に気がついていた。
Cランクと同額のBランクとかBランクより安いAランクのスマホが出品されているのだ。
複数の業者が出品しているからこういうこともあるのだろう。安くいいものがほしいなら狙うしかない。

iPhone 11 128 GB - (Product)RedのBグレードは46300円。
まだ高い。安い商品が出品されるのを待つ。

1週間ぐらい寝る前に値段をチェックしていたら、ついに「お買い得」が出品された。
Bグレード38,500円。手数料440円。送料無料。これだ!

出品業者を調べる。大丈夫そうなら即買いだ。
今回購入しようとしている業者は口コミと楽天とYahoo!ショッピングにも出店しているからちゃんとしているんだろうという判断で決めた。
他のサイトでも商品の保証をしっかり謳っているのであれば信用できる材料になる。
なんでも鵜呑みにするつもりはないがそう思いたい。

お客様情報を登録して商品をカートにぶっ込んで購入。
あっさりと買えた。
ただ、このシンプルなサイトがいまいち信用できなかったので支払いはコンビニ払いにした。カード情報を登録するにはちょっと不安だったのだ。

購入してから41時間以内に代金を支払わないとキャンセルになる。
夕方コンビニで払って、夜には確認メールが来た。
あとは商品が届くのを待つだけ。
iPhoneは支払いの翌日発送された。翌営業日出荷というのは守られている。

ゆうパックで届いた商品は美品だった。
見たところどこに傷があるのかわからない。
とてもきれいだけど、これでBランク? なんで?

理由は後にわかった。
バッテリー残量が82%だったのだ。
見た目が美品でもバッテリー残量が80%に近ければこの販売者の基準ではBランクということなのだろう。
はじめから少ないバッテリーの商品が届いたらバッテリー交換するつもりだったので問題ない。


というわけで、Back MarketでiPhoneを買ってみた。
他にも中古スマホを取り扱っているサイトはいくつかあるけれど、どこも似たようなものだと思う。

購入後のサポートだけれど中古iPhoneはAppleのサポートを受けられることはまずない。
AppleCareの保証が運よく残っているなんてラッキーはそうそうない。
販売店の保証期間が過ぎたあとの修理やバッテリー交換は適当な修理業者にお願いするのがいいかも。
あと、丁寧な説明書とかがあるわけではないので初期化とかデータ移行とか自分で調べてできる人じゃないと難しい。

ネットで中古スマホを買うことを検討している人の参考になるかどうかはわからないけれど、とりあえず問題なく使えている。お得に買えてよかった。
次にスマホを買い換えるのはおそらく数年後。
そのときも中古を買うだろう。iPhoneなのかAndroidなのかはわからないけれど。

追記
購入から7カ月を過ぎた2024年5月31日現在もiPhoneは問題なく使えています。