ほたる誕の為に夜更かしをした皆様へ

今回これを読んでもらっているのは他でもない、仲間の為に日々元気で努力を惜しまぬ君達へメッセージを、私、篶鳴からお送りするためである。

さて、それでは単刀直入に行こう────


この大馬鹿者どもめ。

ほたる君の為にあの日を荒らしたくなくて黙っておいたけれど、本来他人のお祝いなんて普段の生活の余力を活かしてするもんだろうが! 満身創痍になってまでするもんでねえ!!

いいか、夜更かしは確実に俺らに害を為すが、すぐにではない。慢性的になっていけば、じわじわ蓄積したそれがいつしか雪崩のように──あるいは数学でいうカオスのように──黙っていきなり君達を襲い、表面上は心当たりのあまりないタイプの「心不全」などと表現されるようなことになる。つまり、緩慢な過労死だ。俺の周りにもいたぞ。将来を多分に期待されながらもいつの間にかいなくなったやつの何人かはこれだ。

そりゃあ、時に全力で頑張るというのも悪くはないさ。でもね、予め五月十四日にあることがわかってたんなら、そういうのは多少の傷にも対応できる計画を立ててやるものだ!! 小学校の夏休みだってちゃんとそういう記録を付けさせていたんじゃないか? 君達のこれは、夏休み最終日に阿鼻叫喚しつつ宿題をやる子供達と何ら変わらん。親だって早めにわかっていれば色んな思い出作ってやったり、絵の具でも買ってやれようが、直前になれば「やれ」としか言えん。

いいか、ほたる君が望むのは君らとの健全でお互いの喜びに満ちた生活であって、命を薪にして焼かれたデコレーションケーキなんかじゃないということは努努忘れないように。

まあ、言いたいことはこれくらいだが、きちんとまとめておくなら、

①まず、一人でやるならば、したいことの8割は叶わない前提で、どうしても叶えたい一つをきちんと決めてやるようにしろ。

②どうしてもやりたいなら、時間の余裕か人員のどちらかに妥協をするな。

③もし作業していて困難を感じ、他人に救いを求めるなら、呆れるくらい早い方がいいに決まっている。直前に言うのは──勿論言わないよりは何倍もマシではあるが──他人もそれに合わせて振り回されるのだから、決して褒められるべきことではない。

④ついでに言うならば、やること終わったのならちゃんと寝てくれ。君達は何のためにすぐに消えたりしない媒体に投稿しているのかね?

来年はもっと賢く、安全に祝ってくれ。以上。

……おい啓樹、お前もだぞ! 何「おれは関係ないです」みたいな顔してんだ? 誰かを支える志は尊重したいが、それで自分の生活を失いかけるようなこと二度とするんじゃないぞ!! 

こんなことなら、俺だって暢気にピアノ弾いている場合じゃなかったんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?