見出し画像

自作シェイカーH.Satoモデル

缶の中身は美味しくいただきます

昨年から製造販売を始めたシェイカーの話。そもそもシェイカーに空缶を使うアイデアはパクりだ。そういう演奏家がいた。物マネ。菊水ふなぐちの缶にしたのは蓋がしっかり閉まるから。振っても蓋が浮いたり動いたりしない。ボディはアルミ製で軽い。中身は細かいネジかメタルビーズを入れれば良かろうと試作したが重くて振りづらい上に思ったよりも鳴らない。ちょうどその頃オーシャンドラム(波の音を鳴らす太鼓)が壊れたのでその中身を再利用したところ軽くてよく鳴った。時々共演者に「日本酒持ってステージ上がるとは」と勘違いされるのも面白かった。洒落でシグネイチャーモデルとして2個だけ作ってイベントで販売したversion 1.0はこれだ。値段はおもちゃ価格の700円。すぐ売り切れてしまった。

こちらがversion 1.0
オーシャンドラムの中身は粒が揃ってるのも好都合だった

また作ろうと思って菊水缶を購入するも中身が足りない。代替の材料を探しに手芸屋やホームセンターを巡る日々。いくつか候補を試した結果、淡水魚飼育用の水槽に使う砂利が上手くハマった。重さも音色も良い。音量も大きくなってさらに良い良い。これがversion 1.1。これもすぐ売り切れた。そりゃあ数が少ないからだ。

これはversion 1.1
煮沸消毒して使う
水槽用の砂利は洗って乾かしてから使う

直後に菊水ふなぐち缶のデザインがリニューアルするという脅威に襲われる。しかし缶の材質、蓋の構造に変わりはないので新デザイン缶で引き続き製作。というわけで現在はversion 2.0だ。ステージでも同じ物を使ってる。本人が使う物と売り物が完全に同じ仕様なわけで、数多あるシグネイチャーモデルの中でも全く同じなのはかなり珍しいんじゃないだろうか。ラベルもカードも本人がひとつずつ作る。よく考えたらこれで販売価格700円は安いだろう。ちなみに中身の日本酒は全部呑むぞ。酒は捨てちゃダメだからな。買って来て呑んでからだから大量には作れないんだ。

version 2.0

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?