【28歳。パティシエになる①】そして、挫折した話。

はじめまして。
細川もやしです。

お腹がぽっこりしてきました。中年太りでしょうか。胸板や腕は細いまま。なぜ、お腹だけ出るのだろうか。ま、胸が出たらそれはそれで変か。「細川もやし」は妻から名付けらました。

noteデビューします。
これまでの出来事をつらつら投稿していきます。

「パティシエに向いてるよ」

それはある書店で働いていた同僚から、ある日突然言われました。

私が働いていた書店ではエプロンをしました。
まさか、エプロン姿だけで言われたのか。

当時はパティシエブームでした。
辻口さんや鎧塚さん、青木さんなどキラキラした方々が、キラキラしたケーキを作り、それを見る人々の目もキラキラしていたはずです。

書店では契約社員でした。一年毎の更新。正社員になるチャンスも、針穴ほどはあるとのことでしたが、針穴どころか、毛穴ほどもないことがわかってきました。活字離れ。アマゾンの台頭。書店は厳しい業界でした。

これからは手に職の時代だ!と、薄々思っていました。毎日、いろんな本に触れていると、世の中には割りといろんな種類の職があり、ニーズもある。自分も何か特別な技術を持てば無敵になれる。

そんなときに、「パティシエに向いてるよ」という一言が私の心を揺さぶりました。

えっ、まじで。どこが。ケーキなんて作ったことないし。世界一美味しいケーキは母ちゃんのケーキだよ。でも、パティシエって食いっぱくれないな。でも、どうすればなれるの。資格あるの。え、資格要らないの。誰でもなれるの。俺、なれるの。どこ行けばなれるの。ケーキ屋に就職すればいいの。俺、なれるかも。パティシエ、パティシエ、パティシエ…

というふうに、すっかりパティシエになれることを決めて、書店を去りました。

無一文になって、いっちょやってみっかっ!と勢いだけで、職探し。パティシエ募集してないかといろいろ調べてみました。

人生そんなにうまいこといかないよねって思いながら、何かの用事で車を運転していたら、ふと、地元の洋菓子屋さんの貼り紙が目に留まりました。

「洋菓子職人 募集中 正社員 未経験可」

え?俺に向けた求人かこれは?

速攻で電話しました。そして、面接。

ケーキ作ったことありません。手に職が欲しいです。パティシエに向いていると言われました。やる気はあります!

そして、採用決定!

とんとん拍子で晴れてパティシエになれました。人生ってわからない。採用されたのは、「字がキレイだったから」だそうです。確かに、丁寧に書いたけど、特別キレイな字ではなかったような…

地元の友人たちには「俺、パティシエなんだ」ってそりゃもう自慢しまくりました。
今度ケーキ作ってよ、なんて言われた日には調子のって「いいよ」って答えていました。作り方知らんかったけどね。

最初の仕事は洋菓子の材料を量ることと洗い物をすること。そりゃもう真剣に量りました。洗いました。12月。産まれて初めてあかぎれしました。寝るときにハンドクリームを塗って、手袋をつけていました。それはそれは真剣に働きました。始発に乗って5:30には出社。20:30まで粉まみれになって働きました。

まとめきれないので、今回はここまで。
お読みいただきありがとうございました。
次回はもうちょっと詳しく仕事内容を投稿します。そして、挫折まで。ではまた。

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