バンクシーって誰?展

バンクシーって誰?展に行った。
ヨーロッパを中心にゲリラ的に風刺画を描く覆面美術家。謎が多すぎるけど、風刺による問いかけは人々の心を打つようで、ただの落書きでは済まされず芸術として体を成している。

戦争とか政治とか争いを取り扱うと結構話題になるなあと思ってたけど、破壊力すごいよな。
特にベトナム人の子供が泣いて走りながらミッキーやマクドナルドのドナルドと手を繋いでる作品はグッときた。ミッキーやドナルドは楽しそうだけど、実は泣いて走る子はベトナム戦争でアメリカが開発したナパーム弾から逃げているところ。アメリカという大国が娯楽で人々を幸せにするかと思えば、戦争で人々を不幸に陥れている両極性を訴えている。これはヤバい。

バンクシーの作品って下手すると落書きだから犯罪行為だよなあ器物損壊だよなあとか思いつつも、器物損壊って物自体の効用を阻害したり価値を下げる行為をいうから、バンクシーぐらいになるとむしろ価値を上げることになって器物損壊には当たらないのかも、とか思ったりしてた。ギリギリの芸術だわなあ。

以上