「悪魔にガチ汚いラブソングを」マンガ原作企画書

  • キャッチコピー(1文で50字まで)

音痴なせいでクビになった男性アイドルがその聴くに耐えない歌で悪魔を追い祓って、死者たちからアンコール

  • あらすじ(300字まで)

 死後すぐ葬送できなかった遺体は悪魔が入りこみ生者を襲うようになる。その悪魔を祓うには、音痴の歌い手が憑かれた死者の最期に聴きたかった歌を生で届けるしかない。この物語は、音痴の男性アイドル・恩地ダイスケが納棺師の男・LLをマネージャー兼ギタリストにして死者たちの聴きたい歌を推理、それを歌って音楽葬していく怪奇ホラー×音楽コメディーである。

  • 第1話のストーリー(1,000字まで)

起)
 これまで全楽曲を “口パク”していたことがファンとメンバーにバレて、恩地ダイスケは所属アイドルユニットを卒業という形で追い出されてしまう。偉い大人たちにその音痴さから歌うのを止められていたのだが、TV番組でつい一節歌ってしまったのだ。それが炎上した、ずっと皆を騙していたと。

承)
 捨てる神あれば拾う神ありでLL中西にスカウトされ向かった仕事先は、なぜか警察が封鎖する事故現場。ダイスケは勘違いしていたのだ、LLの名刺にある社名を某有名タレント事務所だと。LLは葬儀屋だった。それも特別な……。

転)
 そこには自分の残り少ないファンの一人、熟女ファン・ネネさんがゾンビのような亡者となって暴れていた。ネネさんの姿が自分の卒業公演になかったことをダイスケはずっと気にしていたのだが、まさかライブに向かう途中、トラックに轢かれ死んでいたなんて。口パクの件に怒って来なかったのだと思っていた。
 LLがマイクをダイスケに渡して言う、彼女の魂を救うには君の歌声が必要だと。
「彼女に聴かせなッ。君の音痴な歌声を!」

結)
 正真正銘の酷い音痴をLLは探していたという。そういう歌声に悪魔は耐えられないので、神聖な浄化の力が――説明しているそばから文字通りの亡者となったネネさんがダイスケに襲いかかる。
 
 LLがギターケースを盾に時間を稼ぐ。このような成仏できず苦しむ魂を救うには、そのご遺体の生前最期に聴きたかった歌を真の音痴が熱唱して弔う音楽葬しかないのだ。にわかには信じられない話だ。
 
 ネネさんの最期に聴きたい歌はダイスケには正直わからない。だけど、彼女は俺の卒業公演に来ようとしていたのだ――ダイスケは熱唱した、ライブではいつも口パクしていた楽曲を。
 熟女ファン・ネネさんは浄化され成仏した。

  • 第2話以降のストーリー(3,000字まで)

▼第2話
 その安らかな顔になったネネさんのご遺体をLLが納棺しご遺族まで霊柩車で届ける。同行するダイスケ。行った先でご遺族からダイスケは感謝される。「自分の歌にお礼だなんて」初めての経験だ。
 
 でも、こんな怖い仕事は続けられない。俺は音楽葬するためのアイドルになんてならない。
 LLにそう告げた時、次の依頼が! それは赤ちゃんの亡者だった。
 
 赤ん坊の腐乱死体が苦しそうに動く姿に、その子のママが泣いて助けを求める。ダイスケには見捨てることはできなかった。
 ダイスケはママに尋ねる、いつも歌う子守唄を。彼の音痴な子守唄にその子のママも途中から加わり一緒に音楽葬を執り行った。

▼第3話以降
 音痴なためセンターになれなかったったダイスケが亡者にとって神アイドルになっていく。
 亡者たちの人生最期に聴きたい曲をLLと協力して探し当て熱唱していくダイスケ。楽器と武器で彼をサポートするLLの過去や音楽葬業界に焦点をあてていき、音楽葬アイドルがダイスケだけじゃなく女性など他にもいることがわかる。
 
 そんな中、ダイスケの卒業したアイドルユニットのリーダー・タクトがストーカーに殺され亡者に。
 彼女の好きだった歌をダイスケや他の音楽葬アイドルと歌っていくが苦しむだけで成仏しない。タクトは亡者の姿から悪魔のような形態に進化しダイスケの前から飛び去ってしまう。タクトを救うにはどうしたらいいのか?

#週刊少年マガジン原作大賞
#企画書部門

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