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ふぐ勉(フグ免許の勉強)

試験は8月に終了した。
なんで今更ふぐに関して書いているのかといえば、後回しにし続けてきたけど自分の中で一度統括しておきたく、忘れないうちに(もうほとんど忘れたのは内緒)何かしら残しておきたかったからである。

フグ免はずっと憧れの存在だった。
フグ免が欲しくて調理師免許も取った。
まさか今年から受験資格が変わるとは知らなかったので、だったら調理師免許もいらなかったんじゃない?という気持ちは否めないが、それは結果論なのでまぁバリューある資格を1個持てたのでラッキーとしておこう。
ちなみに私が受験したのは東京都のフグ取扱責任者の資格試験である。都道府県によって内容も異なるようなので、悪しからず。

結論からいうと、種類鑑別で蹴つまずいた。
今年の種類鑑別は食用のフグ5尾を3分以内に識別し、名札20枚の中から選んで札をつけるものだった。例年だいたいそんな感じっぽい。
指定位置に立つとあっという間にスタートされ、目の前の面器にかけられた黒い覆いが外される。
トラフグ、シロサバ、コモンはすぐにわかった。
特にコモンフグはコモンダマシとそっくりで見分けがつけなかったので当日までドキドキしていたが、食用でないので20枚の札になかったので助かった。

そしてあと2尾。
1尾目は25cmほどの大きさ、地色は茶色、青黒い細かい斑点、尻ビレは褪色したような微かな薄黄色(レモン色じゃない)
「ゴマフグじゃないの!? 尻ビレ褪色してるだけ? 冷凍焼けしてる?? 知らない…こんなフグ知らない…」

2尾目は10cm強の小さなフグで、薄緑色。胸鰭の後ろに薄茶色の紋(があった気がする…)そして棘がなくツルッツル。
「大きさ的にクサフグっぽいけどこのツルツル感は何故…マフグの成魚がめちゃ小さくなったみたいな…でもマフグならこのサイズは幼魚で黒くて白点がある筈じゃん…?)

悩みに悩んで1尾目はメフグ(こんなにわからないなら、きっと見たことないやつに違いないという暴挙)2尾目はマフグ(幼魚)(もう知らない)にしたけど、どちらも何度思い返しても、1尾目は、やはりショウサイでは…?とか、マフグの幼魚の大きいやつだったのか…?とか、2尾目は大人しくクサフグにしておくべきだったか…とか悩んでしまって、あれから1ヶ月以上経っても悩み続けている。

大体、フグ教本に載っているフグと実個体が全く同じという事は無いわけで、知識として判別ポイントを知っていても、情報を引き出し画像診断するためのデータベースが圧倒的に足りない訳だ。ネットで画像検索しまくって見比べてはいたけれど、足りない。情報が全然足りない。

フグ免の結果は10月23日。
実技と学科はおそらく大丈夫なので、問題は種類鑑別。
1問間違いだけなら大丈夫。2問間違いはかなり厳しい。そんな先駆者の声が聞こえる。今は何遍もあの種類鑑別の3分間を思い出しては、いつも納得いく結論に辿り着けず、フグの渦に呑み込まれていく。
とかいいつつ実技と学科がダメなら笑う。

このフグ免の勉強期間、日々ふぐふぐ言っていたけど、フグは本当に奥深いな。
同フグのいろんな写真が載ったフグの種類鑑別の本が欲しいな。フグ可愛いな。もっとフグを深まりたい…

そんな感じでフグ沼にハマりつつある。

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