新婚旅行記2022/3/6(日)

2022年3月6日、日曜日。
新婚旅行1日目。

……の前に、少し旅行前のことを書いておく。
コロナ禍のため海外には行けないので、旅行先は国内でという前提があった。
2人揃って長い休みを取れることもそうそうないだろうから、海外に行きたい気持ちもあったけど、国内は国内で好きなのでそこまで絶望はしていなかった。
国内でどこに行こうかという話になった時、真っ先に挙がったのが銀山温泉だった。
冬の銀山温泉の写真を見て、以前から行きたいねと話をしていた。
ということで、まずは銀山温泉を軸にして旅程を組むことにした。

結果、なぜか日本をほぼ縦断する旅程が組まれた。
どんな旅程になったのかは……
読んでからのお楽しみ。

さて1日目。
銀山温泉に向かう道すがら、どこかに寄って一泊しようということになり、那須を選択。
新幹線なすのに乗り、北へ向かう。
降りるのは那須塩原駅……ではなく、福島県の新白河駅。
そこからレンタカーを借りて、那須を巡ることにしていた。
新白河に着いたら、雪がちらついていた。
地面や屋根には少し積もっていて、北に来たという実感が湧いた。

まずはレンタカー屋さんへ。
係の方の喋り方が北の地域な感じで、ここでもまた北に来た実感が湧いた。
レンタカーを借り、今日泊まる予定の宿に連絡。
というのも、我々は「りんどう湖ファミリー牧場」に行くつもりで、宿は牧場のチケットがついてくるプランで予約していた。
そのチケットはいつ受け取れるのか、と聞くために電話をした……はずだったのだが。
ここで衝撃の事実。

今の時期、りんどう湖ファミリー牧場は閉園している!

知らなかった!
計画の段階で何度もホームページを見ているはずなのに、なぜ気づかなかったんだろう……
なんてこった。出鼻をくじかれるとはまさにこのこと。
でも、この想定外こそ旅行の醍醐味。
わくわくしてきたぞ。

ということで、初っ端から計画変更を余儀なくされる。
車の中で調べて、「那須どうぶつ王国」ならこの時期も開園していることがわかり、そちらに向かうことに。
りんどう湖ファミリー牧場はアルパカを見たくて行くことに決めたのだが、那須どうぶつ王国にもアルパカはいる。
だから大したダメージはないさ。

どうぶつ王国に向かう前に、白河市立図書館に行った。白河駅のそばにある。
旅行先の図書館に行くのは、私の趣味みたいなものだ。旦那には付き合ってもらった。
ここは最近できた図書館のようで、綺麗で明るい建物だった。
透け透けのエレベーターがあったので乗ってみた。
新婚旅行一発目で図書館のエレベーターに乗って喜んでる夫婦なんていないよな、と笑った。

図書館を後にし、那須どうぶつ王国へ向かう。
ちなみに旅行の運転はすべて旦那にお願いしている。
私は何年も車を運転していないペーパードライバーなので……。
いつも運転ありがとう、旦那。

どうぶつ王国に近づくにつれ、どんどん雪深くなってくる。
那須は夏にしか来たことがなかったので、冬の那須はこんななんだな、と思い知った。
普通に雪国だった。
さすが高原。

どうぶつ王国に着いた時には、猛烈に雪が降っていて、車の外に出るのをためらうくらいだった。
車の中で待っていても止みそうな気配はゼロだったので、意を決して外に出る。
風も吹いてめちゃくちゃ寒い!
後から知ったのだが、この日の那須には大雪警報が出ていたのだった。
すごい日に来てしまった。

さて、園内へ。
入るといきなりアルパカがいた!
柵に囲われて、2頭。
もうここに来た目的を達成してしまった。

アルパカ、冬季以外は園の奥の方にいるらしいが、冬季は奥のエリアが封鎖されるため、入口側に出張して来ているようだった。
いきなり出会えて嬉しくなるが、またゆっくり戯れることにして、別の動物に会いに行く。

どうぶつ王国の手前のエリアはほとんど屋内で、雪がわんさか降っていてもゆっくり見られるところが多かった。
まずはホッキョクオオカミ。真っ白なオオカミで、積もった雪の上に丸くなって寝ていた。
体の上にも雪が積もっていく。寒くないのかな……。
鳥のいるエリアでは、ハシビロコウを見る。やっぱりかっこいい。
動かない鳥ということで有名だが、この時は割と歩いていて、羽を広げたりもしてくれた。
そしてスナネコ。可愛い。
可愛いけど、獰猛らしい。絶対に懐かないのだとか。
続いてペンギンエリア。
ペンギンエリアは屋外だった。雪は相変わらずどかどか降っている。
ペンギンは一か所に集まって、雪と風に吹かれて寒そうにしていた。その様子が可愛かった。
彼らはこれくらいの寒さは平気なのかも。
人間は寒くてつらいので、寒い寒いと言いながら屋内に戻った。

入口付近に戻ってきて、ショップで軽食をいただく。
食べていると、入口の広場にトナカイがやってきた。飼育員さんに連れられて歩いている。
トナカイと写真を撮れるようだったので、食べ終わってから撮りに行った。
これが新婚旅行最初のツーショットになった。
トナカイと旦那と私と……飼育員さん。
フォーショットだった。

その後も、雪に降られるレッサーパンダとか、雪に降られるマヌルネコとか、雪に降られるカピバラ(温泉入り)とかを見た。
旦那は温泉に入るカピバラが気に入ったようで、じっくり写真を撮っていた。
屋外だったので、旦那にも雪が積もっていた。

最後にアルパカのところに戻って、たくさん写真を撮った。
触ることもできた。もふもふ。
ありがとうアルパカ。
ありがとう那須どうぶつ王国。冬季も開国してくれて。
次は奥のエリアが開いている時に来たいと思う。

さて次に向かったのは、ステンドグラス美術館。
館内は素敵な洋館で、いたるところでステンドグラスを見ることができた。
座れるソファもたくさんあって、いちいち座って座り心地を確かめたりした。
館内に礼拝堂があり、ちょうどそこでオルゴールの演奏が行われていたので聴いていった。よく響いてとても綺麗。
さらにもう一つ礼拝堂があり、そちらではなんと結婚式が行われていた。
なんとなんと、観光客も2階後方から拝見することができた。
2階後方にはパイプオルガンがあり、その演奏も行われた。
まさかパイプオルガンをこんな間近で聴けるとは。
貴重な経験ができた。ナイスタイミング。

美術館の敷地内にカフェがあり、そこで休憩することにした。温かい紅茶をいただく。
外にも席があったが、丸いテーブルには綺麗に雪が積もっていた。
10センチくらいか? 普段雪を見ない人間にとっては大雪だ。

車に戻ると、もちろん車にも雪が積もっていた。
備え付けのブラシ(?)で雪を落とす。初めての経験。
まさか那須でこんなに雪と戯れることになるとはなぁ。
スタッドレスでよかった。

宿は、TOWAピュアコテージというところに取った。
色々なタイプの客室があるところだが、我々は温泉と暖炉がついたコテージにした。
部屋がとにかく広い! ソファも大きい! 寝室が2部屋ある!
普通に暮らせるレベルだ。普段こんなところに泊まらないので、テンションの上がる我々。

フロントで、薪とマシュマロのセットをもらった。暖炉で焼いて食べられるらしい。
早速挑戦してみる我々。
薪を組むところから楽しい。
説明書の通りに組んで、固形燃料に火をつける。
……が、火はなかなか薪につかない。
宿の方からは、今日は湿っていて火がつきにくいと思うので、つけられなかったら呼んでくださいと言われていた。
が、こんな雪の中わざわざ来てもらうのは申し訳ないという思いが勝り、結局呼ばず。
暖炉の中に置いた固形燃料の火でマシュマロを焼くという、なんとも情緒のないことをしてしまった。
でも美味しかったからよし! ……ということにする。

夕飯を食べに行くため、外に出る。
この部屋は2階なので、出てすぐに階段になっている。
階段にも雪が積もっていて、降りるのはなかなか怖い。
一段ずつ慎重に降りて、無事降りられた……と思ったその時、後ろにいた旦那が足を滑らせ、段に尻を打ち付けながら下まで落ちてきた。
大丈夫!?
旦那のコートは雪まみれになっていたけど、普通に立ち上がれるし歩けていた。
そこまで酷いことにはならなかったようだ。
それはよかった。
けど、1日目から災難な旦那であった。

夕食は、少し歩いたところにある棟でしゃぶしゃぶ。だしを2種類選べるタイプ。
今日を振り返りながら、ゆっくりいただいた。

夜は何をしていたかよく覚えていないけど、翌日の行程の確認とかをしていたのかな。
そういえば、夕食前に星のカービィディスカバリーの体験版をプレイした。
何も言わないでも旦那がダウンロードしておいてくれたのだった。
そんなこんなで1日目は終わり。

2日目に続く。

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