驚くスキル

驚いた時のリアクションというのは人さまざまである。様々なドッキリ番組などで芸人などが驚かされているが、リアクションが大きい人というのは非常に面白い。その中でもリアクション芸人と呼ばれる人々は驚くプロだといえるだろう。

私は驚いた時のリアクションが非常につまらない人間だと自覚している。驚いてはいるのだが、声に出して表現することができないのだ。リアクションが無になってしまうのだ。これはきっと驚くという反応が脳内で止まってしまうからだと思っている。一方でリアクション芸人などは、聴覚や視覚で驚きそれが脳に伝わりそして体で驚きを表現するという一連の流れが速くスムーズな人種なのではないか。つまり、驚くことが上手い人々は反射神経がすごいのではないかという私の仮説である。

そして驚くスキルというのは割と日常で求められる場面がある。バースデーサプライズなどがいい例だ。いかにうまく驚くことができるか、どう驚いたら相手を喜ばせることができるのか。またサプライズをされることを薄々気づいてしまっていた場合はなおさら高度な技術が必要とされる。テンションや表情、言葉、気づいていたのを暴露すべきか知らなかったふりをするのかなど、考えることが増えるのである。特にテンションが重要なキーだと私は考える。私のようにうまく驚きをアウトプットできない人間はテンションを2倍ほどにしてオーバー気味で驚かないと、サプライズをした友人やケーキを持ってきた店員が変な空気になってしまう。

このような驚くスキルを持たない人間というのは割と多いと勝手に思っている。サプライズをする側よりもされる側の負担や責任はかなり重い。施される側なのに奉仕する側に回ってしまう逆転現象が多々起きる。だからこの世からサプライズという文化は無くなるべきなのだ。時にフラッシュモブなどは人間が生み出した最悪なものの1つである。




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