2. 女性の幸せを招く手相入門 [基礎編・三大掌線]

2-1 三大掌線とは

感情線、頭脳線、生命線の三つを三大掌線と言い、それぞれ性格、知能、健康を意味します。

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これらの線は、母の胎内ですでに出来上がっていて生涯を通じてあまり変化のないものです。運勢判断の上では、あくまで当人の素質を廻し示すにとどまるものと解されています。 なお、頭脳線には、生命線と同じ起点からスタートするもの、生命線の起点の上方の離れた所からスタートするもの、生命線と途中まで重複してスタートするものの三通りのものがあります。詳しくは頭脳線の節で説明します。   (一般に、感情線と頭脳線の間が広いほど心が広く、頭脳線と生命線の間が広いほど幸運が掴めるされます。)

2-2    感情線

感情線は感情や性格を表す線です。 小指の下方を起点として、ほぼ65%の人が中指と人差指の中間に向かって伸びています。従って標準的な長さか、相対的に長いか短いかによってその人の感情や性格を判断します。  感情線が標準的に、中指と人差指との中間に伸びている人は、温和な性格で、人との付き合いでも協調的です。誰にも好かれるタイプで、恋愛においてはほのぼのとした愛をはぐくみ、結婚生活でも波風の少ない平穏な人生を過ごすでしょう。

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これに対して、感情線が短く、中指の下までしかない人は、どちらかと言えば短気で感情的な性格です。異性との間では激しい愛情を求めるタイプで、それが相手に受け入れられない場合は一転して冷淡な態度をとりがちです。恋愛において常にロマンを求め転々とすることが多く、結婚生活も長続きしないことが少なくありません。  他方、感情線が長く、人差指の下まで伸びている人は、おっとりとして、気長で、理性的な性格です。異性との間では、静かな愛を好むタイプですが、相手によってはそれが耐える愛となります。しかしその反面、恋愛でも結婚生活でも嫉妬深くなることもあり、それが高じると晩年になって離婚を決意するに至る場合もあります。

○ 感情線が短い(中指の下まで) 短気、感情的、情熱的、激しい愛、ストレスに弱い、情緒不安定、自分勝手  ○感情線が中指と人差指の中間まで(約65%の人)温和、協調的、平凡、ほのぼのとした愛  ○感情線が長い(人差指の下まで)気長、理性的、静かな愛、耐える愛、ストレスに強い、情緒安定、思いやり 

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 感情線の先端が二股に分かれている場合は、感情の表現が上手です。社交的な性格です。特に女性の場合、仕事と家庭を両立できるタイプです。上の分枝が下より長いときはずっと仕事を続けることができますが、逆な場合はどうしても無理が生じがちでしょう。

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感情線の先端が下がっているのは、家庭的な温和な性格で、良妻賢母型です。長く下がっているのは、引っ込み思案で内向的、物事をくよくよ思い詰めるタイプで、ノイローゼになりやすい面があります。

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 また、短くて下がっているのは、意志が弱く、アル中などになりやすいところがあるので注意が必要です。

2-3 頭脳線

頭脳線は頭脳と行動のパターンを示す線です。

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ほぼ65%の人が人差指の下方を起点として、薬指の下まで伸びています。この線の長短や起点の位置によって判断します。 頭脳線が標準的に薬指の下まで伸びている人は、円満な考え方をし、常識的な行動をとります。恋愛においては相手に尽くし、家庭においては良妻賢母のタイプなので、一般的な女性にとっては幸せを招く手相と言えましょう。セックスにおいても、ノーマルな愛情の交歓の中に充分満足できます。  頭脳線が短く、中指と薬指の中間にとどまる人は、感覚的、本能的なタイプです。感性が鋭く、優れています。自分自身の直感や経験で行動しますので状勢の変化にも機敏に対応できますが、反面、飽きっぽく変節しやすいところがあります。セックスで激しく反応し、深く充足感を求めます。 頭脳線が長く、薬指と小指の中間まで伸びている人は、頭脳的、知性的なタイプです。こつこつと物事をまとめ上げて大成する素質がありますが、反面、こだわりやすいので状勢の変化への適応が不得手で、思惑通りにいかないと挫折感にとらわれがちです。セックスにおいては、変化を好み、アブノーマルな刺激を求めることも少なくありません。  また、ほぼ水平に走る頭脳線は物質的、実利的であり、カーブして生命線に近づいている頭脳線は精神的、知性的です。

頭脳線については、その起点がどこにあるかも留意すべきです。起点が生命線と一致している人は、その行動パターンがごく常識的で平凡ながら堅実、家庭的なタイプです。

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頭脳線の起点が生命線の上の方から離れてスタートしている人は、大胆かつ行動的、積極的です。そして何事にも進取的です。しかし雑駁で独断的になりがちで、自尊心も強く、向こう見ずな面があります。特に女性の場合には、気が強く、男勝りな点を自覚する必要があるでしょう。

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また、頭脳線が生命線の途中からスタートしている人があります。こういう人は、慎重、細心で消極的です。何事にも保守的です。とかくすると、優柔不断で、臆病でもあり、依頼心が強くなることに注意しましょう。女性は婚期が遅くなりがちです。男性は石橋を叩いても渡らないタイプです。

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頭脳線の先端が二股に分かれている場合は、特に頭が良い相です。学問や研究に優れた才能を発揮します。 人当たりも良く、身内や近所、職場の付き合いもそつなく上手にこなします。 また、ニ方面にわたっても能力を発揮しますので、二足のわらじを履くことも可能です。しかし、特に男性の場合、妻の他に愛人を持つことが少なくありません。

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頭脳線から上向きの細い支線が何本も出ている場合があります。強気な性格の持ち主です。陽気で派手好き、異性に対しても積極的です。

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下向きの細い支線が何本も出ているのは、弱気の性格です。陰気で地味なタイプです。内気で、異性の前ではまともに話もできません。  

 同じ頭脳線に上下ともに細かい支線がある場合は、強気と弱気の交錯する、感情の振幅が大きいタイプです。

2-4  生命線

生命線は健康状態や精力(バイタリティー)を示します。

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昔は生命線が短い場合には短命であるとされましたが、医学が高度に発達した今日では、もはや生命線と寿命を関係づける説はほとんどありません。現代では、生命線は健康状態をある程度示すものとされています。  生命線が太く張り出し、親指の金星丘が発達している人は頑健であり、セックスに強く、逆に生命線が細く垂れ下がり、金星丘も貧弱な人は虚弱でありセックスも淡泊です。

生命線上の明瞭な障害線は、事故による怪我あるいは手術を示します。 生命線が薄かったり、線上に断点がある場合は、虚弱あるいは病気がちで大病にもかかりやすい体質を表しますが、定期的な健康診断によって常に健康に留意し、万一の場合でも早期発見に心掛ければ、大事に至りません。

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生命線の先端が二股に分かれている場合は、バイタリティー抜群で、疲れ知らずです。(女性の場合、姑と仲良くやれるタイプであるとする説があります)

2-5 マスカケ

感情線と頭脳線が一体となって掌を一文字に横断している場合があります。これをマスカケと呼びます。(なお、手相鑑定の場合、このマスカケを頭脳線として観ます。頭脳は感情をコントロールするからです)

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マスカケは一般的に物事に対する異常な執着を示し、また七転び八起きの人生を送る相とされています。創造的な思考力に富み、忍耐強く努力家である反面、頑固で融通が利かないという両極端な面を持ちます。「天才か愚者か」「富豪か乞食か」運勢上でも両極端な面が出てきます。そして概して孤独であるとされます。 マスカケの手相は、創造的な事柄に特異な才能を持っています。仕事のためには寝食を忘れて熱中します。しかし、それがいったん軌道にのると熱意を失い、別の新しい企画に興味を移してしまう傾向があります。また、どちらかと言えば部下に恵まれません。従って、組織の枠の中にいるのに耐えられず、自己の充足感を追求して独立し、目標にチャレンジしていくことが多いのです。

ただし、マスカケには様々な変型かあります。このような場合には典型的なマスカケに比べて社会的にはより適応できます。 例えば、逞しく実用的な掌の場合には、事業が軌道にのっても興味を持続することが多いのです。また、繊細で芸術的な掌の場合には、タレントや芸術などの道で大成することができます。

恋愛については、男性がマスカケの場合は、恋の駆け引きを楽しみ、異性関係が派手になりやすく、女性がマスカケの場合は反対に、恋より仕事を選ぶタイプとされます。

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こういった広い意味のマスカケに加えて、優れた運命線と太陽線がある場合には、成功と名声が得られます。

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頭脳線が二股に分かれ、上の支線が感情線につながっているマスカケを、苦労型マスカケと呼びます。一般的には浮き沈みの激しい運命を示す相ですが、他の掌線が良ければ七転び八起きで結果的には、幸せな人生となりますが、他の掌線が悪いときには、苦労に耐えてきたにもかかわらず、不幸に終わりがちな運命の相とされます。

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