3. 女性の幸せを招く手相入門　[基礎編・運命三線]

3-1　運命三線とは

運命線、太陽線、水星線の三つを運命三線と言います。

○運命線　運勢向上・転換、信念、信仰　○太陽線　成功、名声　○水星線　金運、財運

この三つの線は、年齢とともに変化します。　運勢を判断するには、それぞれの現れ方や三線の関係を観ます。本人の心掛けや、信念、念力、さらには信仰などが三線の変化を促し、運勢を向上、転換させ開運を導きますので、運勢判断上最も重要なものです。

運命三線は、それぞれ土星丘、太陽丘、水星丘に上昇するものですが、これらの線の上端が中指、薬指、小指の真下まで伸びずに、指と指の間に流れてしまっていることがあります。このような場合は、その線の持つ吉相の効果が薄れるものとされます。

3-2　運命線

掌の下方から中指の下(土星丘）へ、縦に伸びた線を運命線と言います。この運命線は運勢の向上や転換と、安定や誠実さ、また信念、念力、さらには信仰などを表します。運命線は年齢とともに変化しますし、発達します。　しかしながら運命線がいかに発達していても、それだけでは十分ではありません。これに太陽線が伴うことによって、運命線はその真価である運勢の向上を発揮できます。太陽線がなく、運命線だけの場合は、安定した生活でありながらも、活気に欠け、平凡な人生に終わることが多いようです。　運命線が不明瞭だったり、片掌だけにしかない場合は誠実さは低く、両掌とも運命線がないような極端な場合は安定性や誠実さを全く欠き、救いを信仰に求めなければなりません｡

掌の下から長く真っ直ぐに伸びた運命線は自立した人生を示します。こつこつと努力して、平凡ながら安定した生活を意味します。例えば、若年から定年まで一つの会社を勤めあげるなど。　ただし、こうした長い運命線は、若い時期に家庭的にはあまり恵まれず苦労が多いでしょう。つまり自力で生きてゆかなければならない期間が長いことを示します。　女性の場合は、孤独で縁遠いことが多く、後家相とも言われます。

掌の下から三分の一ぐらいの所から上に伸びた運命線は、やはり自立した人生を示し、自分の努力で平凡ながら安定した生活を送ることを意味しますが、この場合は比較的恵まれた家庭環境に育ち、あまり苦労することなく生活できることが多いです。中年から運気が向上します。Ｇ　女性の場合は比較的早く結婚します。

天下線

中指の付け根までくっきりと一直線に伸びた運命線を天下線と呼ぶことがあります。最高位までゆく人の相とされ、太閤秀吉や山本五十六にもこの線があったと言われます。

月丘から伸びた運命線は世間や他人（配偶者を含む）からの助力がある相です。　女性の場合は特に夫の助力によって安定した生活が得られ、幸せな人生を送ります。

金星丘から伸びた運命線は肉親からの援助がある相です。　女性の場合は、特に親からの援助があります。

生命線の付け根から伸びた運命線は肉親からの束縛がある相です。いろんな肉親のしがらみや家庭の事情から足を引っ張られて、若いときから苦労が多いでしょう。

生命線の途中から伸びた運命線は、これも自立した人生を示し、平凡ながら安定した生活ができる相です。生命線上の分岐点の位置によって自立の時期、チャンスの時期が分かります。　独立志向が強く、女性の場合は気が強いでしょう。

頭脳線上から伸びた運命線は自分自身の思考、アイデアで運命を開拓する相です。中年（４０歳前後）から運気が向上します。

感情線上から伸びた運命線は、信仰を持つことによって、晩年(５５歳以降）の幸せが得られる相です。面倒を見てきた肉親や他人からの支えがあります。

頭脳線によって遮られた運命線は、自分の考え違い、見込み違いによって中年(４０歳前後）以降の運勢が低迷する相です。信仰によって救いがあります。

感情線によって遮られた運命線は、感情的な齟齬・愛情問題などによって晩年（５５歳以降）の運勢が低迷する相です。特にサラリーマンは、定年後に悠々自適できるか経済的な困難に陥るかは、ひとえに信仰心や自己を律する心構えの有無によって左右されます。

感情線の上で食い違いのある運命線は、老年期(５５歳以降）、特に定年後の転職、再婚の相です。一般に、運命線上の食い違いは生活環境の変化を示します。

感情線と頭脳線の間に食い違いがある運命線は、中年期（４０歳～５５歳）での転職、再婚の相です。

頭脳線より下のところで食い違いがある運命線は、青年期（２５歳～４０歳）での転職、再婚の相です。

運命線に月丘から支線が合流する相は、合流点の位置が運命的な恋愛や結婚の時期を示します。　ただし、後述の結婚線などの他の線の状勢をも併せて判断する必要があります。　支線が運命線を横断している場合は、その縁談はまとまりません。

運命線から木星丘に向かって支線が分岐する相は、政治家、弁護士、税理士、評論家、ジャーナリストなどへの脱サラや兼業の相です。

運命線から太陽丘に向かって支線が分岐する相は、芸能人、音楽家、デザイナー、水商売を指向する相です。

運命線から水星丘に向かって支線が分岐する相は、商売人、事業家、金融業などの相です。

断線（切れ目）がある運命線は失業または事業の挫折、不本意な仕事を意味します　　特に女性の場合は、配偶者との生別や死別を意味することが多い。

生命線からの運命線に対する障害線は健康上の原因による障害。

頭脳線からの運命線に対する障害線は、自己の思考上の誤りによる障害。

感情線からの運命線に対する障害線は、自分の感情や愛情問題による障害。

まれに運命線がない場合があります。これは宿命的に平凡な人生を送る相です。生活には極端な支障はありませんが、生活力に乏しく、人並み以上のレベルは期待できず、無気力な日々を過ごします。　　結果的に人に対して誠実さを欠きがちになります。しかしこの場合でも、信仰を持つことによって自身も救われ、他人との関係でも幸せを招くことができます。　　特に女性の場合は、むしろスムーズに女としての幸せを得やすいとも言われています。

3-3　太陽線

掌のほぼ上半分くらいの所から、薬指の下(太陽丘）へ上に向かって伸びた線を太陽線（第二運命線）と言います。　太陽線は成功と名声を表し、その始点は開運、チャンス到来の時期を示します。　　太陽線は約３０％の人が持つと言われますが、この線を持っている人は明朗、快活、社交的で、積極的な人生を過ごし、幸運な、輝きのある生活を享受できます。　　例え他の掌線が運勢的に悪い場合でも、この太陽線が良ければ運勢上の懸念はありませんし、男女とも太陽線を持っお相手との結婚は幸せを招きます。この太陽線が二本ある場合（二重太陽線）は大盛運の相です。

真っ直ぐで明瞭な運命線を伴った真っ直ぐに伸びた太陽線は、大いなる成功と名声の相です。自分の才能と努力による栄光の人生が約束されています。　女性の場合は玉の輿に乗ることがあります。

まれに運命線が無く、太陽線のみの場合があります。社交的で遊び好きの相です。男性ならプレイボーイで、親から貰った財産を使い尽くしたり、女性のひも的存在になったりします。　　女性の場合は派手好き、外出好きな性格の持ち主。

月丘から伸びた太陽線は世間、大衆、他人(配偶者を含む）の助力による成功と名声の相です。

金星丘から伸びた太陽線は家庭、肉親、近親者からの援助による成功と名声の相です

生命線から伸びた太陽線は、比較的若い時期から、特に芸術、芸能面で才能を顕す相です。

頭脳線から伸びた太陽線は、人生の中盤において頭脳的な働きによってめきめき頭角を顕す相です。

感情線から伸びた太陽線は、世渡りはあまりうまいとは言えないが、晩年の幸せと安泰が約束されている相です。

頭脳線によって遮られた太陽線は自分の考え違い、見込み違いによって、中年（４０歳前後）以降に失敗、挫折する相です。

感情線によって遮られた太陽線は、感情的な齟齬、愛情問題によって、老年期（５５歳以降）に失敗、挫折する相です。

太陽線から木星丘に向かって支線が長く分岐するのは、地位、権力、野心における成功と名声の相です。

太陽線から土星丘に向かって支線が分岐するのは、英知、学問、宗教における成功と名声の相です。

太陽線から水星丘に向かって支線が分岐するのは、商才、金運、創造力における成功と名声の相です。

太陽線の先端が二本に分かれるのは、二つの分野での成功と名声の相です。

太陽線の先端が三本以上に分かれるのは、多芸、多才ではあるが気が多過ぎて成功は難しい相です。　才能、努力を集中させる必要があります。

太陽線の先端に一本の副線が添うのは、副業、サイドビジネス、余技のほうでも成功と名声の相です。

太陽線の先端に二本以上の副線が添うのは、多芸、多才ではあるが気が多過ぎて成功は難しい相です。才能、努力を集中させる必要があります。

太陽線がない手相は、陰気で非社交的、消極的な人生を過ごす相です。太陽線がないと、運命線がいかに発達していても、成功と名声を手に入れることは困難です。しかしながら他の掌線に問題がなければ、平凡ながら安定した生活を送れます。

3-4　運命線と太陽線の関係

運命線と太陽線は密接な関係があります。運命線だけでも、また太陽線だけでも、人生における成功と名声は期待できません。発達した運命線に良い太陽線が伴っている時に初めて、成功と名声が約束されるのです。言い換えれば、運命線は運勢の向上と転換の可能性を、太陽線はその活性化と輝きをもたらすものです。　　太陽線によって成功と名声の有無と時期、チャンス、あるいは失敗と挫折の有無と時期を観ます。また運命線によって豊かな明るい生活か、安定あるものの平凡な生活か、暗く低迷した生活かのいずれにあるかを観ることになります。

発達した運命線に伴って真っ直ぐに伸びた太陽線は大いなる成功と名声の相です。自分の才能と努力による栄光の人生が約束されています。

運命線上から伸びた太陽線は大いなる成功と名声の相です。自分の才能と努力の結果、思いがけない幸運が次々と訪れます。分岐点の位置が幸運スタートの時期です。

切れ切れな運命線としっかりした太陽線は七転び八起きの末に栄光（成功と名声）を得る相です。

しっかりした運命線と切れ切れな太陽線は栄光（成功と名声）になかなか手が届かない相です。

切れ切れな運命線と切れ切れな太陽線は転々とした生活と低迷する運勢の相です。

3-5　水星線

小指に向かって水星丘を縦に伸びた線を、水星線（あるいは第三運命線）と言います。これは金銭、金運、財運を示します。商才にたけ蓄財力に富みます。　宝くじやギャンブルによる偶然的な金銭運ではなく、こつこつと努力した結果としての、あるいは綿密な計画に基づく財運を意味します。　また、この線を持っ人は掘り出し物の安い土地を見つけたり、他人より早く成長株を買っておくなど人一倍目先が利きます。　女性の場合は、家計を上手に切り盛りし、内助の功で夫を支えます。

三本以上の水星線は収入も多いが支出も多く、なかなか蓄財できない相です。

3-6　運命三線の関係

運命線、太陽線、水星線が三つとも揃っているのは、資金もあり、チャンスも到来、事業に大いなる成功と名声が約束されている相です。

運命線と太陽線に水星線が伴っていない場合、資金面を解決すれば大成功します。

運命線と水星線に太陽線が伴っていない場合、事業の成功を期するためには、チャンスの到来を待たなければなりません。