娘たちへ
真夜中は私を冷静にさせる。
不揃いな心音が、ひときわ大きな音を立てるたびに、
私の命の蝋燭は、あとどのくらいだろうかと考えてしまう。
出来るならば、いつまでも傍にいて、お前たちの成長をずっと見ていたい。
小さいころから病弱だった私は漠然とした予感のようなもので、
短命で、きっと長くは生きられないだろうと考えていた。
だから、お前たちがこの手紙を読むころには私はもう居ないだろう。
いや、お前たちのために必死に生きようと思っているがどうだろうか。
まだまだ小さいお前たち、欲を言えばあと10年、20年と生き長らえたいと願う。だが、今はあと1年、もう1年と、1年間生きられたことに感謝して生きる日々だ。
熟睡とはなんだったろうか、もう何年もソファーで寝る生活を続け、何が熟睡なのか分からなくなってしまった。
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