帰途

通り過ぎる街の灯りに
君待つ家の灯りを重ねながら
カーラジオの伝える音に
意味を求めることなく
ハンドルに手を置いて
信号が青に変わるのを待つ
さっきまでざわついていた心が
今はもう嘘のように穏やか
さあ
暮れなずむ街の灯りを一つ摘んで
君へ持ち帰ろう
君待つ家へ
君へ持ち帰ろう

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