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先日すいちゃん(星街すいせい)の放送を見ていたら、非常に声が低くなっていて驚いてしまった。そういえば半年ほど前に声の出し方を変えると言っていた気がする。最近改めて思うのだけど、企画立案・サムネイルの作成・タイムキープ・アクシデントの処理・コメントとの対話・配信内容の充実等の要素を一人でこなさなければいけない配信者は、卓越した個人技が求められる人たちなんだなぁと感じる。その一部に話を止めない、聞き心地のいい声を出すというのもあって、今回すいちゃんはそこを緩めるという形を取ったわけですね。課題の合間だったので長くは見れなかったのだけど、ゴースティング絶対殺すマンな姿勢とかいつも通りの部分もあって、全体の視聴感はあんまり変わらなかったかな、と思う。余裕があったらまた配信を見たいですね。

さて、ここからアニメ最終回感想三本立て。まず恋きもなのだけど、限られた話数の中で文化祭、修学旅行、クリスマス、バレンタインと定番のイベントをこなしつつ、最後に恋模様の結論を出すところまで持っていったのは、少女漫画原作のなせる技かなと思う。「気持ち悪い」というオリジナル要素を貫きつつ、全体の流れは積み上げられてきた文脈を押さえていたし、作中のキャラクターが突飛な行動をした時や、裏切りに見えるような行為を取りそうになった時は、視聴者の気持ちを代弁する要素を必ず添えていていた。そういう面での気遣いや、恋愛漫画の作風に対するリスペクトがあって、こちらも構えることなく楽しむことが出来たかな。何より一花さん可愛かったし。亮さんとの関係もつり合いが取れていて、二人が結ばれることの説得力もちゃんとあったと思う。その分多丸とアリエッティは滑り台感が強く、最後もエピローグなしに終わってしまったのが残念だったかな。多丸、強く生きろよ…

そんなところですかね。1話から楽しませていただきました。お疲れ様でした。

続いてやくも。アニメ15分、デンタルリムジン2分、実写15分という特殊な構成で臨んだこの作品がなんと二期を勝ち取りました。とはいえ制作協力(地元勢)の多さや丁寧に陶芸と向き合うアニメパート、長期的な企画として複数回に渡り撮影された実写パートを見れば、続編決定も納得ですね。やくも自体は陶芸を主題にした作品で、アニメパートも非常に良かったのだけど、それ以上に多治見の魅力を伝えたい、沢山知ってほしいという願いが込められた、想いの籠った作品だったと思います。途中で頭のおかしくなりそうな回があるところも含めて、アニメパートは『えんどろ~!』感あった。陶芸の魅力に関しては一通り紹介し終えたのかなという引きだったので、続編ではもっと面白いぞ、楽しいんだぞという奥深さを見せてくれると嬉しいですね。そして願わくば2期のcm枠もデンタルリムジンでお願いしたいところです。一先ず制作お疲れ様でした。2期も期待しています。

最後にセブンナイツ。やっぱり面白いものは…面白い!という感じの、大満足の最終話でした。恋きもでは少女漫画の文脈に触れましたが、セブンナイツはもっと歴史の古いファンタジーを題材にしています。ハッピーエンド、バッドエンドは勿論、誰かが死に、そして誰かが生き残るというビターエンドも選べるように、ラストシーンで描ける幅が広いという面は同ジャンルの強みであり、この作品も犠牲者は出たものの、全体としては幸福な終わりを迎えました。やっぱ、終盤に向けた盛り上がりこそがファンタジーの本分よね……セブンナイツも王道を征く名作だった。基本的にはネモとファリアさんの話で、ラストカットも二人が手を繋いで歩んでいくシーンなのだけど、7英雄は道を違えても繋がっている、衝突してもやり直せるという終わり方をしているので、やはりこの作品は「セブンナイツ」だったのかな、と思う。エピローグでやらかしにやらかして出てきた(生き残ってしまった)ガレスくんを「みんなやらかしてますから~」と受け止めるあたりがこの作品らしさだった……のかな? そう言ったエレンさんも「主体性のない女ですから~」を連発して流されるままに生きた挙句、勝手に死のうとしたわけで……やっぱりお互いに弱い部分を補い合うという部分は根底にあったテーマなのかも。”為せ 汝の欲することを”という啓治に従えば何かしらの不和が起きるのだけども、それでも苦難を超えていく、この場所で生きて行くんだという力強さが終盤のセブンナイツには宿っていたかなと思います。前半ふわっふわだったから、こうやって整理しないと分かんないけどさ……でも終わりよければすべて良しという点では間違いなく名作だと思うよ。あかねさす少女のラストも完璧に締まったバージョンがセブンナイツだったのかもしれない。あっちはコロッケじゃなくてちくわだけどな……

ネモくんが最後に明かした過去、自身を救ってくれた本当のネモくんが、「君は生きるべきだ」と言って残酷な世界に彼を残したこと。意思表示の少ない主人公である彼が、戦闘に関しては非常に意欲的で献身的であること。この辺りも最後に氷解する真実として、これまで伏せ札にしてきたものが一気に解放された感じがありました。こういうシーンがあると一気に作品に対する解像度が上がるし、見てよかったと思う。
セブンナイツという作品はこれで一旦終わりを迎えたのだけど、次はアプリゲームとして新たな運命が始まることが明らかになっています。壮大な冒険に期待しなさい!(テンプレ)。アプリも楽しみに待ちましょう。

日曜視聴作品:メガロボクス12 さよなら私のクラマー12 セブンナイツ12🈡

月曜視聴作品:やくならマグカップも12🈡 恋と呼ぶには気持ち悪い12🈡 ひげを剃る。そして女子高生を拾う。12

サムネイル引用元:©Netmarble Corp.& Netmarble Nexus Inc.・セブンナイツ製作委員会

昨日見た配信


執筆中に聞いていた楽曲

TVアニメ『プリンセス・プリンシパル』オリジナルサウンドトラック

Sound of Foggy London
梶浦由記

disc - 1
1.shadows and fog
2.tailing in darkness
3.scars of the past
4.go and get it!
5.on a day so calm
6.espionage trap
7.under suspicion
8.bitter times
9.tensions are rising
10.a royal girl
11.walking in the fog
12.battle of the shadows
13.orchestrion
14.A Page of My Story ~Piano ver.
15.room with no window
16.everyone has something to hide
17.titteringly
18.school girl life
19.the creeping fate
20.something is out there
21.have to get over
22.the London Wall
23.moonlight melody ~Piano ver.
▼ disc - 2
1.a fighter-girl from east
2.tiny flower garden
3.a noble man
4.why should we be apart?
5.tragedy and silence
6.in the fog
7.operations in action
8.hopeless
9.give your hands to me
10.acting behind the scenes
11.moonlight melody in blue
12.a girl from the east
13.uncanny
14.shall we dance?
15.A Page of My Story ~four-handed ver.
16.her true story
17.もひとつまわして
作詞・作曲・編曲:梶浦由記 歌:ちせ(CV.古木のぞみ)
18.moonlight melody
作詞・作曲・編曲:梶浦由記 歌:ドロシー(cv.大地 葉)、 ベアトリス(cv.影山 灯)
19.The Other Side of the Wall(TV Size)
作詞:Konnie Aoki 作曲・編曲:高橋 諒 歌:Void_Chords feat.MARU
20.A Page of My Story(TV Size)
作詞:Konnie Aoki 作曲・編曲:高橋 諒 歌:アンジェ(cv.今村彩夏)、プリンセス(cv.関根明良)、ドロシー(cv.大地 葉)、ベアトリス(cv.影山 灯)、ちせ(cv.古木のぞみ)

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