ゲーフラの作り方


以前ゲーフラの制作過程をツイートしたら、何度か作り方を聞かれたのでnoteにも置いておきます。
あくまでも自己流の作り方なので参考になるかは分かりませんが、へぇ〜そうなんだ〜!と工場見学的な視点でご覧いただければ嬉しいです。


【モカ流ゲーフラの作り方】

1.イメージを固める
まず最初にするのはアイディア出し。こんな構図がいいな、こんな文字を入れたいな、色は何色がいいな…などなど。(他の人が持っているカッコいいゲーフラや、自分の好きなグッズのデザインを思い浮かべるとイメージしやすいかも)
ある程度イメージが固まってきたら、スケッチブックに鉛筆でラフを描いていきます。


2.下書きデータの作成
ラフが出来たら、スキャンしてパソコンに取り込みます。Illustratorなどのお絵描きソフトで取り込んだデータを開き、鉛筆の線1つ1つを丁寧になぞっていきます。(スキャンデータと描いた線のレイヤーを別にしておくと編集しやすくて◎)

このとき、全体のバランスを見て手描きの線の歪みを修正したり、人物のパーツやポーズを変更したりもします。


3.下書き用紙の出力
2が完了したら、プリンタで印刷します。印刷設定で"タイル"を選択すると、A4など任意のサイズで分割して出力されるので、それを上手く繋ぎ合わせていきます。

※印刷時にフチなし設定にすると、用紙がズレて印刷された時にページをまたぐ線が滑らかに繋がりません。私はフチありで印刷し、見切れた箇所はペンで書き足しています。

用紙がズレたりして上手く印刷できないと、写真のように紙を継ぎ足す箇所が発生します(うちのプリンタはぽんこつなのでほぼ毎回です…笑)


4.布にトレース
下書き用紙が完成したら窓ガラスに貼り、さらにその上からゲーフラ用に用意した布を貼り付けます。できるだけたわまないように貼れると良いです。(1人だと結構難しくて、いつも失敗しているのは内緒(ゝω・) テヘ )

布を貼り終えたら、ペンで下絵の線をなぞっていきます。オススメのペンはPILOTの布書きペン太字。ボールペンなので紙に書くようにサラサラ書け、滲みません。


※ちなみに布はサテンなどの撥水性のあるものではなく、綿100%の布を使っています。理由は後述。

ひととおりトレースできたら窓から布を外します。この段階では線が弱くへろへろしてますが、さらに何度かなぞり、1つ1つの線を太くしっかりした線にしていきます。

これを…

こうする。


5.色塗り下準備
色を塗る前にマスキングをします。マスキングテープを細かく千切ったり、カッターで切ったりして、描いた線に合わせていきます。

カッターは力を入れすぎなければ布を切らずマスキングテープのみカットできます。
(ちなみに最近は面倒くさくなってこの工程すっ飛ばしがちです笑 )


6.色塗り
マスキングが完了したら、アクリル絵の具で色を付けていきます。この時ファブリックメディウム(布用の定着剤)を混ぜると絵の具の定着度が高まります。


ただし化学繊維には効果がないため、綿素材がオススメです。綿素材にすると撥水性はなくなりますが、これを混ぜると定着度が高まり、洗濯耐性も抜群です!

マスキングテープを剥がすと綺麗に塗れています。


7.仕上げ
マスキング→色を塗るという作業を繰り返し、全体に色を付け終えたら、絵の具が線の上に乗ってしまった箇所(例:たま媛ちゃんの目)を探し、もう一度ペンでなぞり直します。

これを…

こうする。

これも…

こうだ!(わかるかな??)


8.布端の処理
それも終えたら、棒を通すところを作っていきます。まず、絵柄部分から上下は40mm、左右は100mmずつ余白を取って布を裁断します。

次に、熱でくっつく布用両面テープを上下の余白部分に付け、布端が見えなくなるように折って接着します。(図参照)

上下の布端の処理が終わったら、今度は左右。持ち手となる突っ張り棒や指示棒を入れるための隙間を作って縫っていきます。


9.完成
最後に水で濡らしてチャコペンで書いた線を消し、干して乾かしたら完成です。選手にサインを貰いに行きましょう(`・ω・´)


長くなりましたが、こんな感じで作成しています。
大変だけど楽しいし、選手が喜んでくれるとこちらも嬉しくなってwin-winなので、思い立ったら勢いに任せて作ってみて下さい!

推しは推せる時に推せ!
以上、モカでしたʕ•ᴥ•ʔ

過去に作ったゲーフラ、参考までにいくつか貼っときます。


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