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天国の意味について考えさせられた餃子、立川『ぎょうざ天国』

食べる前と食べた後とで、店名の解釈が変わる。そんな餃子を立川で体験しました。

本日の餃子情報です。

これは、大学時代の後輩と二人で餃子を食べに行ったときの話です。立川に餃子の天国があると聞いた僕は、どうしてもお店に行ってみたくなり、近くに住んでいた彼女を誘いました。

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「1059で天国なんですね」

なかなかパンチの効いたセンス。餃子がたくさん食べられる天国があるんだろうなと気持ちが昂る。

通されたのはカウンター席。店内にはテーブル席もあり、やや賑やかでした。どうやら餃子の注文は最初の1回のみのようなので、慎重にメニューとにらめっこする二人。迷うのもそのはず、「えび」や「ねぎ」「チーズ」といった餃子が全部で10種類以上もあったのです。ここは恨みっこなしで、各自食べたい餃子を挙げていき、公平に決めました。

一人3種類ずつ選んで注文したところ、店員さんがすごく心配そうな顔で「餃子、大きいですよ?」と一言。いやいや大きいと言っても、たかだ知れてるし、何なら二人とも今日はお腹が減っているわけです。「いや大丈夫ですよ」と強気で行くも「いや……でも」と店員さん譲らない。店員さんからの「そんなに食べるんですか……?」的視線に耐えられなくなった僕たちは、「そこまで言うのなら……」と折れて4皿に減らしたのですが、ここが運命の分かれ道でした。

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なんですかねこれ。形は餃子という食べ物に似ているのですが……。

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というか頼んだのは餃子ですが……。同じようなものが4皿来ましたが……。

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いや、一個あたり小皿の大きさと同じて。

決してトラップではなかった。店員さんは必死に忠告してくれたし、それを振り切ったのは僕たちです。「いやあ、お腹減ってますしね」なんて宣言してしまった手前、後には引けない。「うわあ、なんかおいしそうだねえ」なんて言ってみたものの、驚きの棒読み。

おそるおそる食べてみると、味は餃子というよりもシューマイとかに近い。しかし、これがおいしかった。棒読みではなく、おいしいおいしい言いながら食べ進める。でも気づいてしまう。1皿でちょうどいい、2皿で満腹、残り2皿で限界突破。

とにかくデカいので、具もすごい。えび餃子なんて一つの餃子にえびが6尾くらいいた気がする。これは本当の忠告ですけど、チーズ餃子は短期決戦を仕掛けた方がいいです。冷め始めた頃に戦うのは避けるべし。焼きたての頃はチーズがとろけてるんですけど、後半には冷めて、チーズの塊が鎮座。玉座みたいになってました。

ふと周りを見渡すと、どのお客さんも途中で箸が止まっている様子。なんなら仲間同士でちょっとした心理戦が始まっている。僕らのテーブルでも、どっちがどの餃子を何個食べるかというネゴシエーションが行われましたが、極めて平和的に完食。ただし満身創痍。

お店を出てから振り返ると、頭上に光る看板が。

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マジの天国が見えた気がしました。


ぎょうざ天国
〒190-0022 東京都立川市錦町1丁目5−6
一言メモ
行くときは大人数が良いかも

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