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卒酒して感じること

2023年4月にお酒をやめて、早くも10か月が経った。
自分の中では人生でお酒を飲むことを辞めるという決断をしたつもりなので断酒とか禁酒じゃなくて卒酒と呼んでいる。

昔から酒の場は好きで、量もそれなりに飲めるので、よく誘われては飲みに行っていて、あまり公には言えない失敗も何度も経験している。昨年なんかはオフシーズンの間ほぼ毎日お酒を飲んでいたと思う。そんなこともあり、久々に再開した友達に卒酒したことを打ち明けると、残念がられると同時に、よくやめられたねと驚かれる。

ただ、初めからお酒を辞めるつもりは全くなくて、元はといえば大会のコンデションを上げるためという目的で控え始めたが、お酒を飲まない自分を観察したりしているうちに、意外とやめる前よりも幸せそうにしてるなと感じることが多くなり、思い切ってやめてもいいんじゃないかと思い始めて今に至っている。というのが実際のところ。昔から目的と手段が入れ替わりやすいタイプではある。
(、、というか新しく物事を始めて長続きする人は目的と手段が入れ替わりやすい人なのではないか。。。趣旨がずれそうなので、これは、またの機会に書こうと思う。)

卒酒して個人的に体感していることは下記。

メリット
(身体)・体が浮腫みにくくなった。
    ・太りにくくなった。
    ・疲れが溜まりにくくなった。
    ・よく眠れるようになった。  
    ・身体のコンディションの予想が外れにくくなった。
(生活)・圧倒的に誘われる数が減るので自分の時間が増えた。
    ・飲み会で話したことを正確に覚えている。
    ・飲み会の場でも正常な脳でコミュニケーションをとるので、健全にコミュニケーションを楽しんでいる感覚が強い。
    ・目の前のことを充実させようという気持ちが強くなった。
    ・飲み会に参加した後も通常運転で稼働でき、仕事やトレーニングにも行ける。

デメリット
(身体)なし。
(生活)特に感じないが、批判的意見が耳に入ることはある。

メリットに関して、浮腫みにくくなったり太りにくくなるのはイメージがしやすいと思う。
アルコール利尿作用に伴う、抗利尿ホルモンの抑制、腎臓と肝臓の機能低下、による水分滞留と電解質のアンバランス。そして皮下の空間が開きやすくなれば余剰エネルギーは行き先を求めて皮下に滞留しやすくなる。(これに関しては、直接的な関係性やメカニズムは証明されていないが、恐らく関係あると思っている。)また、アルコールと食事を同時に摂取することによるエネルギー過多。疲れが溜まりにくくなるのも、肝機能や腎機能の機能低下と眠りのサイクルを乱すせいなのでわかりやすい。

人とコミュニケーションをとることは好きなので、飲み会にはこれまで通り参加するが、誘われる回数としてはやっぱり減っている感覚はある。とはいえ、誘われなくなったことで困ることがあるかといえば今のところは感じてなく、その分、自分で有意義に使える時間はかなり増えたので、時間を浪費しているような感覚が少なくなった。

あとは、自分はあまり強い人間ではないのでお酒を逃げ道として使ってしまう部分はあったと思っていて、ある意味で逃げ道をなくしてことで目の前の現実を自分で良い方向に動かしていかないと、自分が幸せにはならないという意識が強くなったように感じる。

デメリットに関して、、基本的に自分がデメリットだと感じていることはない。ただ、予想はしていたのでそこまで気にはならないが、やはり批判的な意見が耳に入ってくることは事実としてある。特に会社の人だったり、これまで一緒に飲みに行っていた友人などから、心配やご助言を賜ることはそれなりにあったりする。

それに関しては、まあ、仮に自分がお酒を辞めたことが原因でチャンスを棒に振ることがあるとしても、そもそもお酒を活用してしか形成できない関係ということはそれまでのものなんだろうと。自分の中では結論付けられた形になる。お酒を使って実力以上のチャンスを偶然モノにするくらいなら、卒酒によってできた時間で地道に地力をつけて必然的に好機を引き寄せる方が確実性が高い。

お酒を飲むことを否定したり、お酒を飲まないことを推奨するつもりもないが、やめるという決断をした人間の一つの感想として参考にしてもらえればと思う。

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