分断統治

辞められないギリのところまで基本賃金を下げた上で、競争や成果の結果としてご褒美をあげるのが、労働者を囲い込む基本であろう。
辞められないギリを下回れば、単に労働者は逃げ出す。

基本給15万では人は囲めない。単に逃げ出す。
だが基本給25万あげると、単身なら、少し余裕を持って暮らし始めるから、簡単には逃げない。
しかし25万では贅沢はできないし、家庭を持つのも厳しいから、長くは囲めない。

なので、例えば成果報酬で最大20万ほどあげるとする。
また、一人暮らしや家庭を持つ場合には補助を出すとする。
これは、労働者が自ずと努力して成果をあげ、また一人暮らしや家庭作りを始める上での誘因になる。

すると、一度上げた生活水準を下げることは難しく、また一度持った家庭を手放すことも難しいので、労働者が逃げ出すことはかなり難しくなる。

逃げられなくなった場合、人は認知を歪め、その場所に価値を見出すという適応ができるので、自己実現や社会貢献、価値創造などの妄想を適当に発明する。

地獄のプログラムだが、実際こんなもんだろう。
この地獄の前提は、色々あるが、ひとつ大きなものとしては、ストライキがないこと。
ストライキという形態でなくともいいけど、とにかく団結と闘争がないこと。

団結して歯向かってこないのだから、怖くない。
仲間内で競争させて、勝った負けたをさせておいて、勝者に褒美をあげとけばうまく収まるんだから、これは楽である。
ボロボロと逃げ出す者がいても、代わりを補充可能なら問題ない。

まあそれもこれも、もう知らん。
俺は勝手にやっていく。
選挙なんて大嫌いである。
投票はするけどね。

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