2023/07/16 谷口杯(DP)備忘録

谷口杯に関する詳細は下記をご参照下さい。

エントリー者の名前を見て少なくとも知った名前の中だけで見てももしかして自分が最弱なのでは?
と、思っていたのですが大変ありがたいことにCLOMUさんに3巡目指名を頂きまして出場と相成りました。

出場決定時点

名前が上がった瞬間は大喜びしていたのですが、すぐに冷静になった姿がこちら

特に5月上旬、丁度GWに入る頃までエントリーしていたことすらも忘れてしまいなんならボルテ再開したりうつつを抜かしまくっていたので、これは何やらIIDX死ぬ気でやらないとマズイことになってきたぞ…と一念発起するには十分な動機となりました。
チームメイトとしてCLOMUさん、GEORGEさん、LESTYさんの足を引っ張るような事だけは避けなければ…の気持ち。

求められている物って…なに?

谷口杯出場、と言う事実を受け止めたところで自分に求められている物が何なのかを考えます。
その前にチームメイトの方を知らねば…と言う事でチームメイトの方について知るべくereternetで調べます。

  • GEORGEさん
    1巡目指名と言うだけあって☆12の多くの曲で1桁順位を持っており圧巻。
    特に目を引いたのがGRID KNIGHT [LEGGENDARIA]で歴代2位もさることながら日本人唯一の99%台という事で「しゅ、しゅごい…」になってしまいました。

  • LESTYさん
    一番最初に目を引いたのがDouble Dribble [ANOTHER]のMAX-100だったのですがよくよく見ていると☆12ソフラン系で高順位を多く持っておりこれは強い(確信)

  • CLOMUさん
    IIDXのDPプレイヤーとしての実力は未知数ながらもやはり流石にみんな知ってるThe 10th KAC SOUND VOLTEX VIVID WAVE 女性部門チャンピオン。
    プレイ歴が浅いとは言えまだ大会当日まで約2ヶ月あることを考えると十分に他の監督陣を圧倒する実力をつけてくる予感しかないです。

これは…絶対に足を引っ張れないぞ…絶対に…と怯え始めます。
ボルテやってる場合じゃないし久しぶりに本腰入れてIIDXやらないとな、と決意。

それはそれとしてこのメンバー内での自分の立ち位置を考える為に何よりもチームとして勝利する為にルールを確認します。

  • 選手保有コストは70

  • 先鋒戦10 / 中堅戦20 / 大将戦30のコストを消費

  • 獲得ポイントは先鋒戦2 / 中堅戦3 / 大将戦4

  • 全3試合

という事を踏まえて出場試合パターンとしては、

  1. 大・大・先

  2. 大・中・中

  3. 中・先・先

がまあ普通というか無難なのか?と考え、自分の担うべきポジションは3という事がわかりました。
つまり少なくとも予選ラウンド中にプレイするのは☆8~11の譜面になるので☆12は完全に切り捨てて良いな、と考えました。
なんなら☆11すら1回しかこなさなくて良い訳ですから尖った曲に対応出来ればそれで良いか、位の気持ちになります。
この時点では決勝ラウンドのルールが発表されていないので、決勝ラウンドで☆12をこなす必要が生じると終わりなのですが…
これらを踏まえて今後のプレイ方針を一旦以下のように仮決定します。

大会までのプレイ方針

  1. ☆8~10で投げられる曲を各テーマで1つ以上作る
    アリーナで日頃投げる所謂武器曲をこのレベル帯に持ってはいますが出場選手に通用する水準なのかを見定めて行かないといけませんし、テーマ数分の弾を用意して置かないと自選すら取れずお荷物になってしまいかねません。
    具体的にパッと

  2. ☆8~10の尖った譜面の理解度を高めて置く
    流石に2戦も先鋒戦をこなすからには貪欲にカウンターを狙って行きたいですが、一先ずは投げられそうな譜面を予測しないといけません。

  3. ☆11で投げられる曲を各テーマで1つ作る
    アリーナ武器曲はこちらもまあ…あるけど…とはなっていますが水準は見定めないといけませんし、こちらもテーマ数分の弾は持っておくに越したことはないですよね。

  4. 50/20筐体での叩き方を身体に染み込ませる
    本番はこの設定なのですが普段は純正ライトニングでプレイしている身なので50/20で中難度を光らせるとなるとちょっと意識を変えないとマズイな…って。
    幸い車を1時間程度走らせればこの設定の筐体が存在しているのである程度の頻度で、特に大会前の1~2週間はこちらをホームにするくらいの気持ちで慣らして行きます。

☆11の尖った曲はどうした?と言われそうですが冷静に考えてカウンターを決める事は非常に難しいですしこの時点では他の出場選手の情報が乏しいため中堅戦の目標をドローに定めます。
何はともあれまずは各譜面のテーマだよな、と思うのですがコレガワカラナイ…

予選ラウンド テーマ&対戦カード決定後

DP予選ラウンド対戦カード

なるほどなるほど…ここで初めて対戦チームの事も少しは調べよう、と思い立ちます。
が、
見れば見るほどアリーナランクA1の嵐で同じ境遇とも言うべき3巡目指名の方々のデータを見ても自分よりも遥か先に立つプレイヤーだったという事に気がついてしまいます。
これは大変な事になってきたぞ…正直自選すら一切通せない面々なのでは…?になってきます。

会議

の、前に実力が少し見えたことで真っ当に自分のスペックを上げるだけの練習では1曲も勝たせてもらえない可能性が高いと感じ、出場決定時点で考えていたことをすべて破棄しました。
正直ちょっと地力を伸ばした程度でどうにかさせてもらえる面々じゃない。

それからオーダー案を仮決定して練習すべきジャンルを定めました。
自分に課せられたジャンルは☆11 SOF-LAN☆11 CHARGEです。
特にTheoryなんかは起きることは把握しているけどしっかり対応したことは無かったので粘着して体に染み込ませてみたり、☆11 CHARGEの中で自選として使えそうなものを探すといった練習(?)を行いながらもう1個別の練習にも取り掛かります。

"大会"と言う事

今まで店舗で行われる小さな大会にはプレイヤーとして何度か参加したことはありますが、今回ばかりは規模もさることながらチーム戦なのでどうしても個人のプレイ結果に責任が伴ってしまうなと考えていました。
改めて大会という場での一発勝負でのパフォーマンスを高める練習が非常に大事、と言うか錚々たる面々から自選だけでも通す手段の一つとして欠かせないと思いました。
そこで、日々の練習の内特に1,2クレ目のタイミングであえて押せるギリギリのレベルの譜面をプレイすることで仕上がった状態と1クレ目の状態の差を狭める事を狙いました。

この練習が正解かどうかはさておき、この頃までずっと不調に悩まされていた地力の低下を取り戻すことが出来た点や、のちの大会中の部分でも触れますが実際に発揮できたパフォーマンスも上々だったので少なくとも大会の練習、という観点ではプラスに働いていたと思います。

予選ラウンド オーダー決定

しばらくしてオーダーが確定し、自分の予選ラウンドでの担当は、

  • 先鋒戦 NOTES

  • 中堅戦 CHARGE

  • 大将戦 SOF-LAN

となりました。それぞれについて、

先鋒戦 NOTES

曲リストを眺めます。First Resolutionがあります。はい決定。
そんなノリでやることを即決して思考を終了しました。
古くから自分を知っている方はご存知かと思いますが俺と言えば、と言われるくらいには同じくらいの実力者感では抜きん出た点数を出している曲なのと、オプションで明暗が表れる可能性があったのでこれを投げること以外は考えませんでした。

中堅戦 CHARGE

仮想敵はIIDX16さんだったのですが何を投げても通用しない可能性が高いので知らないと困るタイプの譜面を履修する程度の練習に留めました。
自選についてもカードがわかってからにしよう、と現実逃避をします。

大将戦 SOF-LAN

仮想的はMILKさんだったので何を投げても(以下同文)
特に意識して練習したのはDAY DREAMだったと思います。

予選ラウンド 対戦カード決定後

中堅戦の部分だけ仮想敵とは異なっていましたが考えたことに関しては前述とほぼ差異は無いので練習内容も変わりません。
対戦曲の練習よりは本番でのパフォーマンスを高める練習に注力していました。

練習とは関係ない部分でやっていた事

その1
他が全員A1の中自分だけA5なのはいくら何でも恥ずかしい!真剣にアリーナポイントを貰いに行くアリーナをしよう!
結果→A3になってました(自己歴代)
えらいですね。

その2
ガチ十段のままでは当日選手たちの気迫で吹き飛ばされてしまいそう!流石にDP中伝くらいは取ろう!
結果→進捗だめです
えらくないですね。

大会当日!

という事でここからは実際の対戦と選曲理由と考えていたこと・感じた事を。

第1試合 vs 卵かけご飯 先鋒戦 G.Yさん

自選として提出していたのはFirst Resolution山岡晃の「クイズ!家事都合!」でした。
First Resolutionは前述の通り俺は上手い!から。First Resolutionと発語する事に身体上の問題が発生しない限りは選ぶつもりでしたが2曲出さないといけないのでオプションの相違が発生するかもしれないのとファンサービスの1つとして選びました。

実際の対戦では当然のようにFirst Resolutionを選んでプレイが始まる前にお互いのオプションを確認。
自分はOFF / RAN、G.YさんがOFF / R-RANとなりました。
しっかり違うオプションになった(と言っても実際選ばれやすいのはR-RANだと思います)のでまだワンチャンある、と自分に言い聞かせて集中。
前半が終わって敗北ペースだったように思いますが、まだ分からんから全ノーツ親の仇だと思え、くらいの気持ちで自分を鼓舞して後半に臨んで結果辛くも自選を取ることが出来ました。

これ、自分に取っては本当に大きく気持ちが動いたポイントで本当に錚々たる面々の中で全敗して帰る世界線も存在していたと言うかむしろそっちが本来の世界線くらいの気持ちで居たので通った瞬間字面通りに胸を撫で下ろすしました。
俺、ここに居て良かったんだな…ってなんか臭い事を考えながら筐体に立っていました。

G.Yさんの自選は何事もなく負けました。

第3試合 vs 太平洋ベルト 中堅戦 UMECOさん

自選として提出していたのは少女アリスと箱庭幻想コンチェルトScars of FAUNAです。後者は飾りで上しか選ぶ気ありませんでした。
俺だけランダム使って俺だけ当たって奇跡的に上手いプレイをしてくれ、俺!って言う気持ちです。
っていうかラインナップを見る前からその戦法以外での勝ち方が考えられなくてそこに合致したのがこの曲だった、という理由です。

RAN / R-RANにしたのは左の階段崩して右は外れなければそれでいいからR-RANでいいかな…くらいの気持ちです。

他選も含めて見どころなく負けました。対戦後あまり気負うことはせず気持ちの切り替えに努めました。

第5試合 vs KAIBE兄さんのミルクティー 大将戦 MILKさん

ソフランに定評のあるMILKさんなのでオーダーの時点で大将戦は負けてもしゃーなしの精神で悪い言い方をすると生贄の役を引き受けました。
MILKさんのパフォーマンスタイムだと思って提出した曲はDAY DREAMFascination MAXXなのですがちゃんと選んだ身として最低限のプレイはしないと失礼なのでどちらも対処を体に叩き込んで来ました。
が、大会直前になってDAY DREAMの事故率が上がって対戦で投げることに不安を感じてしまい実際のマッチアップでもどちらにするか長考しました。
結果として昔から慣れ親しんだFascination MAXXを選曲したわけですが開幕で華麗に事故りました。
その瞬間からめのまえがまっくらになった!になってしまい何も出来ない無様な2分間を過ごすことになってしまい本当に申し訳ない気持ちになっていました。

当然のように2曲とも負けています。

決勝ラウンド 第2試合 vs 卵かけご飯 先鋒戦 G.Yさん

課題曲リストの中に自分の代名詞その2たるGolden Hornがありました。選びました。そういう点も含めてFirst Resolutionと完全に同じ理由です。以上です。
実際の対戦でも同じようにオプションが別れて自分はMIR / RAN , FLIP、G.YさんがMIR / OFF , FLIPとなりました。
が、初手の配置を見ると不穏な空気が漂い始めますがちゃんと全てのノーツを親の仇だと思って全力でくらいついていたら後半が大分良い形で捲くった瞬間今大会で初めて緊張したかも知れません。
結果としては自選を通す事ができて久しぶりに音ゲーでガッツポーズするくらい喜びました。

あとG.Yさんの自選は何事もなく負けました。

結果

チームとしては予選ラウンド1勝1敗1分(勝ち点により3位)、決勝ラウンド初戦負けと悔しい思いもありますが個人としては得られたものも大きい大会でした。

終わりに

Twitter等でも既に書いていますが大会に関係された全ての皆様、他の選手に実力では遠く及ばない自分と最後まで楽しく戦って頂いたチームの皆様、配信中にコメントで応援していただいていた方々、本当にありがとうございました。
全国的に見ても注目度の高いIIDXの大会に招かれ、最初は戸惑いしかありませんでしたが大会を通じて成長した部分もあり少しばかりの自信も頂くことが出来て貴重な経験が出来ました。
またこのような場があれば臆せずエントリーはして行きたい気持ちです。

ガチガチのDPerがドラフトをする団体戦というのも見てみたい気持ちもありますので監督とかそういう方面で関われたら楽しそうだなあ、とも思いますが。

ちゃんとした文章として何かを書く、と言うこと自体十年以上していなかったので支離滅裂でお見苦しい点もあるかと思いますが以上で備忘録を終わります。
今大会を経て自分のような中級者層の方々も大会という場に興味を持って頂けたら嬉しいです。あと、みんなDPやろう。

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