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これからの時代にクリエイターは、作り方をつくり、働き方をつくり、生き方をつくる。

数年前からあちこちでバラバラと話したり書き記したことをここにまとめ始めます。株式会社パズル(制作会社であり、人材育成の器であり、クリエイターの集団である)をつくって丸14年、これまで考えてきたこと、これから考えること。ほぼ自分用のメモですが、新卒も中途も入れ替わりの多いパズルのメンバーとの意識合わせだったり、これからパズルに関わる人たちへのお知らせだったり、いったいこんな時代に何したかったんだっけと自分リマインドだったり、用途はいくつかある気がしています。テーマは主に3つ。

会社のこと

パズルを作ろうと考えるに至った自分のキャリア、時代の背景、業界の変化、設立以来のあれやこれや。設立から10年以上経ってメンバーはすっかり入れ替わり仕事の内容もだいぶ変わったけれど、パズルとして大切にしたいことや創業の想いは変わらないし、時代の変化とともに変わり続ける将来のイメージは共有しておきたい、と、飲んだ時に話しているようなことも多いかも。

人材のこと

主に新卒採用の会社説明会で学生向けに話していること。説明会へ一緒に出ていたメンバーから、この話ってパズルのみんなも聞いた方が良いんでは?と指摘されてハッとしました。学生へ話すパズルが求める人物像は、そのままメンバーへ求める成長のための姿勢でもあるけれど、確かに日頃から伝える努力をしてなかったと反省。話したつもりでは伝わらない、伝わるまで話すことが大切、と再認識。

仕事のこと

パズルを始めてからもそれ以前からも次々に起きてこれからも起こり続ける新しい経験のあれやこれや。デジタル一眼を映像制作で使い始めたり、スマホがあっという間に普及したり、SNSでシェアしたり、IoTとかアクションカムとかxRとかドローンとかAIとか、最近ならリモートとか。この仕事の面白さとは?毎回違って毎日新しいこと。常にパラダイムシフト中な仕事のことを忘れないうちにメモ。

重なることは多いと思うけれども、だいたいこれら3つのテーマでまとめていきます。まずは「人材のこと」。今年の初め、2021年新卒採用のために作ったパンフレットへ掲載した学生へのメッセージを以下に。だいぶ気取った文章ですが、そこはまあ、採用活動なので精一杯カッコつけます。

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作り方をつくり、働き方をつくる。そして、生き方をつくる。

パズルの目指すモノ作りは、まだ世界の誰も見たことのない景色を映し出し、まだ世界の誰も経験したことのない情報体験を生み出し、世界中の人たちをビックリさせることです。

誰も見たことがないもの、誰も経験したことがないものは、思いつくことが困難であることはもちろん高いレベルで実現することも困難で、面白いことを思いついてしまった時のワクワクする楽しさが大きければ大きいほど、実現へ向けた途方も無い苦労も頭の中で膨らみ続けます。

いま、多様化する価値観を認め合い許容し合うことがスタンダードな時代に、持続可能性を判断の尺度にビジネスを展開する時代に、かつての文字通り寝る間を惜しんでモノ作りに没頭する仕事スタイルは非効率で時代にそぐわないとされています。旧世代はかつての成功体験から抜け出せていません。

近代で何度かあった産業革命で起きたことからも分かる通り、社会システムや仕事の仕方の変化と価値観や物事の判断基準の変化は同時並行で進行します。それぞれの時代に最前線で活躍してきた人たちの共通点は、さまざまな変化の最先端で真っ先に新しいことへチャレンジしていました。

パズルの人は変化し続ける時代の最先端で、
まだ作り方のない誰も作ったことのないモノを、その作り方からつくる。
まだ誰も経験したことのない方法で仕事をする、その働き方からつくる。

そして、
公私にわたり心身ともに充実した生活をおくる、その生き方からつくる。
新しい価値観と判断基準で、これらをつくり続けます。

会社とは器であり、仕事とは自己実現である、と考えます。パズルのしていることは、高みを目指す人材の腕を引っ張り、背中を押し、大きく飛躍させる手助けでしかありません。

自分の生きるこの時代にできるだけ想像力を働かせて、目指す高みを考えて欲しい。はじめは憧れでもかまわない。覚悟さえあればすぐ日常になる。
自己実現のためにパズルの手助けが欲しいと思ったら、ぜひ応募してください。

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そしてこの後、コロナ禍となりました。昨年(2019年)の夏くらいから、時流となった働き方改革やワークライフバランスについて考えてきた延長で、自分たちなりの働き方をつくることについて社内で何度か話し合ってきました。自分は残業代ゼロ(本当に1円も貰ったことがない)でも好きなだけ仕事をして会社からも行政からもお咎めなしだった「働きたい放題」世代。今の時流にある価値観をどうも消化しきれない旧世代。だからこそ次の世代が新しい働き方を作ってほしい、ひいては新しい価値観の生き方を作ってほしい、と。そんな想いのメッセージでした。

今読むとだいぶ違った読後感になるくらいインパクトの強い数ヶ月間を過ごしました。時代の転換点にいることを否応無しに自覚します。

こんな調子で続けていきます。

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