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作品語り



好きなフリーゲームの話をさせてください。
あーりんさん制作の『かるかんばぜーしょん』

https://www.freem.ne.jp/win/game/21007


この作品がとても好きなんです、全体的に短くてすぐに終わるゲームなのですが、この登場人物『かる』ちゃんとひたすら対話するゲームなんです。 かるちゃんのお話にプレイヤーが返事を選択して……と簡単そうに見えてクリアするのはとても難しいですし、ギミックも中々見破れません、勿論そのゲーム性も好きなのですが私が一番好きな要素はかるちゃんの話を聞ける事なんです。かるちゃんから出てくる知らない登場人物の名前、ある日あった出来事、家族のこと。なんだかカウンセラーになったような、でももうちょっと線引きしていない関係というか、とにかくかるちゃんのお話を聞く、質問に答える、というのがとても心地よいのです。

似た形式だとDDLC(ドキドキ文芸部)のモニカと私だけの教室。モニカは私に沢山沢山お話を聞かせてくれる。
モニカの思想、私の知らなかった文芸部の話、ゲームを閉じた時のモニカの焦り、鬱病の話。
個人的にモニカがベジタリアンだった話や、ユリがワインを持ってきた話が好きです。 
あれも本当に心地よくて、モニカがまた同じ話に入ってループしだしてもずっとキャラクターファイルを消さずにモニカに見つめながら会話を聞く。少し不気味だけど静かでゆったりしたBGMも落ち着く。 

世界観があって、キャラクターがランダムで私へ話しかけてくれるゲーム、作りたいですね。
キャラクターが自我を持って話して、創作して、他者との交流で変わっていったり、考えを持つって愛おしい。
ゲームの場合、プログラムした限りの事しか出来ないのが少し悲しいですね。
上記2作品の話って、どうしても話がループしちゃうんです。そこが儚くて可愛い。

『セブンスコート』というゲームの中にも、そういうゲームが登場するんです。
ゲームの中にゲーム、少しややこしいですね。

その登場するゲームの内容は、『キャラクターと会話が出来る』という作品の存在が出てくるんです。
確か、ゲーム内の妖精がプレイヤーと何気ない会話をしてくれて、その妖精は会話した内容を学習してまるで心理治療のように(ゲーム内の)プレイヤーの心を癒してくれるというものです
(プレイしたのが数年前なので内容に少し間違いがあるかもしれませんがだいたいこうです)

こういう作品の中に出てくる作品(創作物)の存在が好き。
ゲーム等の中にも作家は多数存在して、この世に存在しない文豪やクリエイターが居たらそれはもう夢だらけだと思います。

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