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地方都市の悲哀

画像は前回書いた二輪走行(ジムカーナ)練習会で撮ってもらった写真です。
二輪走行練習会に参加して思ったのは
・この参加費で主催者は大丈夫なのか?
・安定した8の字ができるところまでは自助努力
の2点で、都会のユーチューバーが紹介しているライディングスクールとの違いがそこに現れているような気がしました。


1.篤志家主催者に感謝


上の動画で紹介されている南海部品のライディングスクールは保険料込みで11,000円(関西開催の場合)、参加人数は40人は予約で満席になる、開催場所がミニサーキットといった具合です。
1回の開催で40万円がほぼ確実に集まることから40万円にふさわしい準備ができる。
インストラクターも複数いる。
初級~上級までのコースわけができている。
確実な実入りが約束されているだけに赤字にならずに練度を分けて講習できるしそのノウハウもある。
多分ですが、地方都市で同じことをやろうとすると
・雨だったらどうすんのか(不参加者が多かったらどうすんのか)
・人数が集まらなかったら赤字は誰が飲むのか
・人数が少ないときのクラス分けはどうするのか
といったリスクを考える必要があり、営利活動としてスクールをやる人(法人)がいないのは仕方のないことです。
そんななか、練習会を開催してくれている主催者にはとても感謝しています。
参加費は2,000円、私が参加した1回目は8人、2回目は15人だったので1回目なんかは会場借り上げ費や機材運搬代を考えたら赤字だったんじゃないかと心配になります。
篤志家に支えられることでしかライディングスクールを維持できない地域性やライダー人口、二輪業界経済。
篤志家には感謝しますが、悲しい気持ちになります。


2.安定した8の字まで導く者

1回目の参加の時は初参加者が半分以上(4~5名)いたため、参加者のうちベテランライダーがリアブレーキの重要性について講習してくれました。
2回目の参加の時は初参加者が1名だけだったので、その方が積極的にベテランを見極めて質問しない限り、特にノーヒントで練習する感じでした。
その方は私と同じ外車勢だったことや、入場時に気軽に挨拶してくれて話しやすかったので私が1回目に聞いたコツを話し、その方はそれを聞いて自主的に課題に取り組んでいました。
また、初心者によく見られるのですが、どうしても膝が開いてフラフラしてしまい、安定して8の字を描けない方がいます。
その方々を安定して8の字を描けるようにするには、南海のスクールのような定常円8の字→直線区間を作る8の字みたいな段階的練習法が必要だと思うのですが、初心者が何名いるのかわからず、誰が超初心者かもわからないくらいの小規模な練習会ではそのあたりのフォローも難しいと感じました。


3.初心者向けの説明


私はこのノートで何度も「ニーブリップの本質は下腹の力み(腹筋)でバイクと繋がること」と言ってきました。
上の動画で言うと1分35秒あたりで「ステップに立って力を入れながらまっすぐ座る」と説明していますが、これもまた腹筋を緩ませすぎずにバイクと繋がることを説明しているように感じました。
こういう説明もバイク人口が多くて利益が出やすい地域は有利だと感じます。
私はまだ8の字GP47秒台という初心者ですが、安定して8の字を描けるところまではなんとか辿り着きました。
今後様々な仮説と課題をクリアして上達しても、過去に上った階段を忘れず、上手く説明できるようになっていきたいと思います。
地方都市の限界を埋めるにはそう言う人が増えるしかないと感じました。


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