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シャフトドライブのメリット
シャフトドライブには癖がある
多くのレビューではそのように書かれています。
モトグッチを含めて過去にシャフトドライブ車を5台のった経験から、シャフトドライブのメリットデメリットについて書こうと思います。
ハッキリ言って、既存バイクメディアやバイクジャーナリストに対する批判です。
1.シャフト歴と感想(含デメリット)
私のシャフトドライブ車歴ですが、
VMAX(1990年代のやつ)
R1100RT
R1100RS
R1200GS
モトグッチV7iii
の5台なります。
代車でR1200STにも乗ったので、短期乗車を合わせると6台。
シャフトドライブ車にはトルクリアクションがあると言われています。
発進加速時にスイングアームが下がってシートが押し上げられる現象のことを言っていると思われます。
私はそのような現象を感じることはできませんでした。
というより、私の感覚としてはシートが持ち上げられたときに自分の身体の高さが変わらなければ、それはタイヤを地面に押し付ける作用となって自分に安心感をもたらすものでした。
また、VMAXを除く5台のバイクはいずれも乾式単板クラッチを採用しているバイクで、急加速のためのスロットルオープン&長い半クラッチはクラッチ板にダメージを与える行為となってしまうため、発進加速で他のバイクや車に負けることは私にとって重要な問題にはなりませんでした。
BMWやモトグッチの「スロットルオープン時は左にバンクしにくく右にバンクしやすい」問題はシャフトドライブのせいというよりは縦置きクランクのせいなのでシャフトのクセとして語るのは誤りなのですが、あえてそのクセについて言及するとすれば、サーキットを走ったりジムカーナでタイムアタックをするのでもない限りそのクセを理解した体重移動をすれば良いだけであり、その体重移動もサーキットのような高回転ぶんまわしでない限り小さなものでした。
2.メリット
シャフトドライブの最大のメリットは「チェーンメンテナンスが不要」なことです。
Youtube等によれば、チェーン掃除と注油は約500kmごとにする必要があるとされています。
私の場合、休みの日が晴れたら日帰りで200~300kmくらいのツーリングをするのですがそうなるとツーリング2回でチェーンメンテナンスをしなければなりません。
その際に自宅に屋根付き車庫があり、電灯もあるという方の場合は雨天時や夜間にゆっくりチェーンメンテナンスすればよいですが、私のようにアパート暮らしの場合だと晴れた休日昼間をチェーンメンテナンスに使わなければならないということになります。
そうなると本来ならツーリングに行ける天候なのにツーリングに行けない時間が発生することになります。
次の日曜日に仲間とツーリングがあり、ちょうどチェーンメンテナンスの時期である、そしたら他の仲間より1時間早く起きてチェーン掃除や注油から始めなければならない、といったことが起こります。
集合時間が早ければそれすら不可能になります。
そういった事情から、シャフトドライブのバイクは走ることと汚れたときの洗車だけに注力することができ、チェーンドライブのバイクよりも走れる時間が長くとれます。
チェーンドライブのバイク(CB400SS・MT-07)に乗っていた時期は4月~11月までの走行距離(実質の年間走行距離)は3000km弱でした。
V7iiiが手元に来たのはちょうど5月の連休中で、6200km走行の中古車でした。
それから約4か月で2800km走行していて、残り9月~11月の3か月間でさらに走行距離が延びることを考えると、明らかにチェーンドライブ車よりも走行距離が伸びています。
バンク角が浅く(とくに左)てコーナリング速度も前2車よりも遅いですが、楽しさはあまり変わらず走る機会を逃さずに走れている。
外車に多いシャフトドライブに否定的意見を示すバイクジャーナリストは多いですが、レース経験もなく速く走ることよりも楽しく走ることを優先する素人ライダーにとっては、シャフトドライブにはメリットしかないように思いました。
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