大森靖子を初めてライブで生で見た


※「超天獄」リリース記念イベント 2022/10/25新宿、10/26渋谷に行きました。
※長く「大森靖子」「靖子ちゃん」と呼んでいたのでその呼び方で敬称略です。すみません。
※ライブレポというより自感情語りを新鮮なうちに残しておきたい文章です。
※もしかしたら、靖子ちゃんのライブに行きたいけどどうしようかなでもわかんないしちょっと怖いなとか迷っている人の参考になる可能性が0.2%くらいあります。

はじめに(これまでライブ行かなかった言い訳タイム)

大森靖子の曲がずっと好きだった。たしか友達にYABATAN伝説ってあんたそっくりの歌だよって紹介してもらってから好きだからそれが出た頃よりはあとからだけど自分的には相当長く好きだ。
靖子ちゃんの曲は私にとってずっとお薬だった。死なないための最後の特効薬みたいな

こっからしばらくはライブにこれまで行かなかった言い訳タイムなので先に結論から言うとマジで行ってよかったしこれまでの人生でした中で他に例えることができないほど素晴らしい体験で本当に本当に本当に最高でした。生で見る靖子ちゃんは本当に可愛くて、かわいくてかわいくてかわいくてかわいくて最初から最後までずっと『実在』していて涙止まらなかった。

靖子ちゃんがライブに来てってずっと言ってるのは知っていた。好きでツイッターをフォローしていたから知っていた。
けど行かなかったのは、2割は怠惰で、あとの8割は怖かったからだ。
好きで好きで好きで毎日毎日どんな感情の時も聞いてあまりにも曲に救われすぎていたから、実際ライブに行って、なーんだこんなもんかとか私には合わないかもなーと思ってもう聞けなくなってしまうことも(失礼本当に失礼、本当本当失礼、過去の自分をぶん殴ってやりたい)、もっともっともっともっと好きになってしまうことも(結局こっちだった)怖かった。
それから1番は、靖子ちゃんの曲を他のたくさんいる知らん人と共有する空間が怖かった。私にとって靖子ちゃんの曲は私1人の人生の曲であり、解釈とかそんなん大仰にするようなものじゃなかった。聞いたらすぐ全部私のもので私だってわかった。
そこには靖子ちゃん自身がどういう背景で作ったとかもほとんどの場合関係なくて、曲の中の魂と感情と、ぐちゃぐちゃの情緒全部私が決めたかった。
「この曲のここがいいですよね〜」「あそこはこういう意味だと思います」って話している誰かの言葉がもし不意に耳に入ったらと思うと怖かった。
そんなわけでチケット発売の情報が入るたびにギリギリまで悩んで、行かないを繰り返していた。あと、そういえばえいやで申し込んだたった一回コロナで中止になったたしか。
そんなわけで、勝手に、都合よく、大森靖子さんの音楽を私は何年も使わせていただいていました。多分ライトに好きでいるのが楽だったんだと思う。本当、本当、失礼でごめんなさい。

それが一念発起して行こうと思えたのは、今ちょうどうつ病で休職してて時間がたくさんあるってことと、あとは最初に靖子ちゃんのYABATAN伝説を私に教えてくれた信頼できる友達(つっても1週間ぐらい前、お前の感情の上下にもう付き合いきれないと言われて絶縁されたしその友達グループ追い出されたけど)が、先に今回のライブに行っていて、よかったよと教えてくれたからだ。

10/25 @新宿マルイメン

あんなに緊張した現場は人生で初めてだった。ずっと着る服考えて、コスメも新しく揃えた。チェキってどうやって撮るのか知らなくてたくさんネットで調べた。お渡し会って何するのかわからないからツイッターでたくさんそれっぽいワード検索して情報を探った(結局よーわからんかった)
こんな風に右も左も分からない中でイベントに参加するほど、一緒にチェキ撮って宝物にしたいって思うほど好きなアーティストはこれまでいなかったし、この先もできるのちょっと想像つかない。

整理番号は8番だった。
それがいいのか悪いのかよくわかってなかったけど、会場に入って最前列のど真ん中少し右に立った瞬間、自分がものすごい幸運だったと気がついた。

時間になった。靖子ちゃんが入って来た。
かわいかった。ぜんぶ。
服も髪も顔も仕草も子供みたいなぴょんぴょん跳ねるような歩き方もお辞儀の仕方も笑い方も目線のひとつひとつもきゅってあがる口角も全部全部全部かわいくてかわいくてかわいくて、あ、これ泣いちゃうって思った。

すぐに靖子ちゃんが歌い始めた。
ミッドナイト清純異性交遊。
1節目からぶわあって涙が出た。靖子ちゃんが生きて力強く可愛くびっくりするくらいでかい声で歌っていた。何度も聞いたことある曲なのに、CDと全然違った。バカみたいな感想だけど本当に、本当に全然違ったし””いる””と思った。
この人がいるここに。
大森靖子がここにいる。歌っている。
その事実がぐわーーーーとかきむしりたくなるぐらい胸を震わせて涙がぼたぼたぼたぼた止まらなくてせっかくこのあとお渡し会だからマスクから上の顔面可愛くしてきたのにとか思ってダメダメそんなよそごとを考えては、もっと目の前の、今歌っているこの人間を、生身のこの人間の大森靖子を目に焼き付けないとと思った。

その日はもうそれ、ずっとそれ。
『いる』ことの衝撃がすごすぎて
せっかく新宿で歌ってくれた新宿も、死にたくなったら聴く大好きなPINKも、今日2形態同時購入しながら聴いたハンドメイドホームも、縁切られた親友や別れた彼氏のこと考えてる時に泣きながら聴いてたLOW hAPPYENDROLLも、なんもしたくない時にいつもエンドレスでトイレの中で聴いてる夕方ミラージュも、2番の最初の歌詞が大好きで大好きでずっと生で聴くの楽しみにしてた天国ランキングも、いつも感情昂りすぎて鍵垢削除する時爆音で聴く流星ヘブンも、歌ってくれてたのに。
全体的にもう曲の歌詞とかってより『いる』こととビリビリ伝達されてくる魂に内包された体験になって頭がぼーっとしている。
最初から最後まで、ぼたぼたぼたぼた泣いてたけどラーメンの話の時だけ笑った。
「間違ってないよ」って歌詞でこの人どれだけの人間の心救ってんだろう見当もつかん、と思った。

その後のお渡し会で、明るいとこで見てもやっぱ靖子ちゃんは可愛かった。
長いファンの人たちが気さくに友達みたいに楽しそうに話しててスゲー!!!! と思った。結構ビビリで事前に色々考えすぎる方なので他人と一緒に靖子ちゃん聴くの怖いとか思ってたくせに、他のファンの人たちの雰囲気とか見るの楽しかった。(なんやねん)
当の私はといえば近づけば近づくほど靖子ちゃんが可愛すぎて頭がおかしくなってしまいマジで要領を得なかった。
かろうじて「今日初めてライブに来ました」と「かわいくて歌がうまかったです」はいえたと思う。小学生の感想かっつーの、というか超歌手あいてになにが歌が上手いじゃい失礼な、って感じだけど靖子ちゃんはほんっとーーーーーーーーに優しくて、この人は強い人だから人に優しくできるんだなぁって思っていました。

チェキ会で撮った写真は宝物だから、しんどい時いつでも見返せるように携帯カバーに入れてる。結局その日は最後まで一生、靖子ちゃんという存在に感動と緊張が止まらずとてもではないがまともに喋れなかった。
ただ大好きって言えたはずだから……もう今回はそれでいいや……と思って帰る時に靖子ちゃんが「また会えるよね」(だったかな、そんなニュアンスのこと、「来てくれるよね」とかかもしれん)って言ってくれて、明日も行こうって思った。
まあ渋谷も行こうっていうのはライブが始まってすぐぐらいから、思っていたんだけど。

本当に本当に本当に最高の体験だったけど、不思議と、もっとはやく来ておけばよかったみたいな後悔はなかったな。今の最新の私がこの最新の靖子ちゃんのライブで会えたという一度きりの体験にとてつもない意味があったから。

10/26 @渋谷MODI

セトリがよすぎました。
あと、靖子ちゃんはこの日も本当に本当に本当にかわいかった。妖精さんみたいな可愛さじゃなくて生きてる人間としてマジで可愛い。生きてるのが可愛い。ぴかぴか発光しておる。
今回のセトリ、私的には女の子の応援歌……というか傲慢に言うと私の応援歌がたくさんあったと思えたから前の日よりも過呼吸になる程泣いた。周りの人もスタッフの人も、よく声かけずに放っておいてくれたわな。こんなんがおったら心配になるわ。しゃがみ込んで嗚咽するのをギリギリ我慢できてよかったです。
NIGHT ON THE PLANETの「死にたいなんて解像度じゃ鬱もったいない」、CDで聴いてても全然泣いちゃうのに、てかなんか泣いちゃう以外でこの感情の高ぶりを表す言葉ってないのかよ。自分が不甲斐ない。
魂の救済なんですけど、私にとって「死にたいなんて解像度じゃ鬱もったいない」は。この歌詞で何度も、死にたさを創作意欲に変えて小説書いたり、文章書いたり整形してもっとかわいくなったりそんなようなことをしてきた。

その後。
①④才→CUTTING EDGE→蒼夜ミルキーロード
正直この3曲についてはあまりにもあまりにも、あまりにも心に刺さりすぎて言語化するのも野暮だからしたくない。しない。だけど本当に、本当に本当に本当にこの日行ってよかった。
この日のこと抱いて何ヶ月先までこの曲お守りにして頑張れる。絶対に。
この日渋谷に行ったのは昨日新宿に行ったからだから、やっぱり、やっぱり勇気を出して最初に行ってよかったし。
昨日の自分も明日からの自分もずっとずっと、この日のこのライブのこの3曲のおかげで肯定できる。
ここまで感情が動く体験ができたなら、自分が普段から抱えている底の見えない誰にも共有できない靖子ちゃんにだってわからない絶望も悪くなかったって思えた。
私はこの日、このライブに出会って感動するためにこれまで辛いことに出遭って来たんだと思った。
これが人生に触るということかもしれないと思った。
たった数分間、ギターと歌声でこんなに誰も彼もに閉ざした人間の人生にさわれる靖子ちゃんはやっぱり天才ですごくって、こんな人が生きてるんだし悪い世の中じゃないかもと思う。

今回はチェキなしでお渡し会だけだったのだけど、昨日よりはちゃんと話せた。
チェキをお守りにしてることも伝えられたし、セトリが本当によかったってことも
話せたし「今日も来ちゃったのぉ?」って言ってもらった。(言い方も表情も可愛すぎた)
最後に靖子ちゃんが「頑張ってね」って言ってくれた。私が尋常じゃなく泣いてたからかもしれないな。ありがとうございます。頑張ります。次会えるまで頑張りますって心の中で言った。また泣きそうになったので頷くことしかできなかったですが、、

あと、最初の方に靖子ちゃんの曲を他の大勢の人と共有する空間が怖かったとか言ってたけどそれは全然平気で、靖子ちゃん、ぜんぜんひとりひとりに向けて歌ってというか届けて?伝達して?くれてたのでなんか……いらん心配してすみませんでしたっておもいました。行ったらわかった。

次は川崎に行きます。
それまでしづらくても息して頑張って毎日どうにかします。
毎日かわいく生きていてくれて本当にありがとう。

大好きです。



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