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不動の自分になるための習慣 (2409)

新渡戸稲造著
逆境を越えてゆく君へ。
という同じ著者の本もありますが、こちらと勘違いして読んでいました。不動の自分になるための習慣、これもとても良い出会いでした。

古典のような本は、当たり前のことが
偉い人の言葉で書かれてあるのではないかと思われる人も多いと思いますが、
必ずどこかに強烈な個性と、斬新さを感じるものです。

やはりビジネス書などで引用された部分だけではなく、前後、時代背景から、言葉を摘み取ると、同じ言葉や同じ教訓でも、格段と感慨深いものです。

あまた逆境をどう乗り越えるか?を買いた本は数多くある中で
この本は順境をどう過ごすか?についても
同じかそれ以上のページを割いて、
書かれている部分が私の推しです。

順境にあって注意すること、なんて考えてことあるでしょうか?私はありません。
さも、私の努力の賜物だと言わんばかりで享受するのみ!

これを読むと、なるほどなぁ…江戸時代が長く続いたのも創業者、徳川家の一句に、理由が宿っているようにも感じました。

徳川家康公の遺訓「順境時の心得」
人の一生は重荷を負いて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。(中略)
勝つことばかりを知って、負けることを知らざれば害その身に至る。
己を責めて、人を責めるな。
及ばざるは過ぎたるより勝れり。

最後の一文などは特に最近になってようやく刺さる内容となりました。今まで歴史ドラマで見てもスルーでした。
2023年大河ドラマは視聴率とか事実と脚本の違いとかどうでもよくて、
どうする家康、良かったと思ってます。
貞観政要の世界観。知らない人には物足りないのかもですが。

順境にあたっては以下を注意するとよい
と言うことです。ドッキリ。
①傲慢になりやすい
②職業を怠けやすい
③人の恩を忘れやすい
④不平を漏らしやすくなる  
⑤調子に乗りやすい     

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