市長選に向けて、4年間の市政を超個人的視点でレビューしてみた(すわこ編)

もうすぐ市長選です。
市長選って、どうやっても現職が有利と言われます。それはやってきた市政という実績があるから。でも、それは本当はどうやって評価したらいいのでしょう。
市の公報を見てもよくわからない。まちの人の声もなかなか聞こえてこない。そもそも、政治にこれが正しいという評価はなくて、市民が100人いたら100通りの評価があるはずです。

きっと大事なのは、自分のしっかりを持つことと、そのためにいろんな人の視点を知ること。
なので、まずは30代子育て中の一市民として、すわこがこの4年間の市政をレビューしてみます!

(注意点)
一市民としての超個人的視点なので、細かいツッコミは気にせず、気になることがあれば、じゃあ「私はどう思うんだろう?」と自分なりの市政レビューを考えてみてもらえたら嬉しいです。

教育について

子育てをしていると気になるのは、やっぱり教育のこと。
特に、市内で増えている不登校への対応はとっても気になるところ。あと利用者も増えてきている特別支援教育についても気になります。

ということで、今年の市長の施政方針を聞いてみると、GIGAスクール構想でタブレットやインターネットを整備したということ、校舎の改修をしたということに触れられているのみ。
市の教育予算を見ても、基本的には校舎の増築や改修などの費用がとても大きく、特別な支援に必要な人件費はあまり多くありません。

ただ、この4年間で、不登校についてはトライルームなどがしっかりと運営されるようになったというところはあります。特別支援教育についても、通級が各校を巡回で回るようになり、より利用しやすくなったという点もあります。
ただ、そういった仕組みは整うものの、そこに伴う人員をしっかりと確保する予算がちゃんと取られているのか、といった点では疑問がわきます。

それでも、施政方針では建物の話のみ。
もう少し人に寄り添うための、支援する人たちの話に触れてほしいのになぁ。正直な印象としては、教育に関してはとっても残念な印象です。

待機児童について

国分寺ではこの4年の間に大規模住宅開発があちこちで行われて、市の人口、特に働く世代の人口が増えています。待機児童を減らしていくために、市は保育園の数を増やしていますが、同時に入園を希望する人も増えているため、待機児童自体はなくなってはいません。

ただ、これだけ人口が増えて、就業を希望する人が増えている状況になんとか対応しようと、保育園を増やし続けていることはとてもありがたいなと思います。大規模開発もそろそろ落ち着いてきそうなので、待機児童ゼロの日も近いかもしれません。
もちろんまだまだ課題はたくさんあるけれど、保育園の整備という点については納得かなという感じです。

一方で、学童保育についてはまだまだ整備が追い付いていません。学童保育は基本的に全入なので待機児童とはなりませんが、市内の学童の多くが狭くギュウギュウ詰めとなっています。少しずつ学童の整備も進んではいますが、コロナへの対応もある中で改善したとは言いにくい感じです。

保育園や学童保育については、満足!とまではいきませんが、まぁこんな感じかなというような印象です。

市庁舎移転について

国分寺が抱える大きな課題。それが市庁舎。

わりと、普段から市報をマメにチェックするタイプなのもあって、この4年間の市政の一番大きい出来事は、市庁舎移転が決まったという事なんじゃないかなと思っています。

前市長がまとめきれなかったこの移転話を、井沢市長になってから泉町への移転ということでまとめ上げた。それはとても素晴らしいな〜と思っています。
ただ、新しくできる市庁舎をどんな市庁舎にするのか、恋ヶ窪の跡地活用をどうするのか、といったあたりについて、もっともっと市民を巻き込んだ議論をしてほしい、ほしかったというのが正直な思いです。

市庁舎のあり方って、その市がどんな市であるかということを体現してるような気もしていて、国分寺はどんな市でありたいのか、そんなことを考えるきっかけにもできるんじゃないかなーとか。
もっとワークショップをこまめに開催するとか、楽しそうな感じで多くの人を巻き込むとか、できることがあると思うんだけどなー。
でも、そういう事は井沢市長はほとんどやらないという印象があります。

パブコメとか説明会とか、そういった意見を言える機会があればできるだけ出してみているけれど、やっぱりもっと踏み込んだ形で参加したい感じもあって。
今のままだとコロナということもあって、市民参加という枠組みをほとんど活用できないままに、内容が決まってしまいそうで、それがとっても心配です。

財政状況は?

細かいことは正直ほとんどわからないのですが、国分寺は住んでいる人の所得がわりと高いのもあって、住民税がわりと多めに入ってくる自治体ではあるようです。大きな企業とかがない分、収入における個人の住民税の割合が高く、それもあって年によっての増減がそこまで大きくないようです。

そういったこともあってか、国分寺市は【不交付団体】と呼ばれる、国からの仕送りを受けていない、つまり「自立できている自治体」ということになっています。

ただ、かといって裕福かというとそういうわけでもない。
家計で例えると、共働きでなんとかやっているので自立はできている。生活もなんとか回ってもいる。ただ、余裕はない。
それが基本的な国分寺の財政状況なのかなという印象です。

井沢市政になって、毎年ゼロベースの予算づくりをするようになり、市で行われている各種取り組みについての評価は、シビアに予算に直結するようになっているようです。
本当に必要かどうか毎年見直して、必要ないところには予算は使わない。というのはとても素晴らしいことで、それは財政の基本のようにも思えます。

ただ、例えば教育のように成果が見えづらいもの、また短期的に成果が出なくても取り組んでいく事が求められていることへの対応が、どうしても優先されにくいという印象もあります。教育への予算がなかなかつきにくいのは、そういうところもあるのかなと、思ってしまったりもします。

コロナ対応は?

国分寺のコロナ対応はどうなのでしょうか。
小学校に通う子どもがいる身からすると、国分寺はかなり厳しく対策をしている印象です。公民館や図書館の閉鎖、校庭開放の中止、体育施設の貸し出しの中止等、他の自治体が再開しても国分寺だけは再開しないというこも多くあります。

もちろん感染対策を緩めていいというわけではないのですが、子どもにとって学びの場や居場所である場所が次々と閉鎖されていくという状況は、大人にとってのしんどさを超えるしんどさがあります。
それでも、子ども達は仕方ないと耐え続けているのが現状で、とにかく感染対策をするということではなく、感染対策をしながらどうやったら子どもたちの学びや育ちを守れるのかといった視点に立ってほしいと強く思います。

総じて・・・

総じて言うと、子どもへの配慮という意味では、とっても残念。
かといって、市の予算や市政を前に進めるという意味では、評価できる部分はあるのかなという印象です。

次の市長が誰になるかはわかりませんが、井沢市長が進めてくれた市庁舎移転の話を、もっと市民参加型で進めていけるように、そして、もっと子ども達の学びや育ちに寄り添う形での予算建てをしてもらえるように、願うばかりです。

以上、超個人的なこの4年間の市政レビューでした。
みなさんは、この4年間の国分寺をどう考えますか?

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