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くらしの博物館(旧石川県第二中学校)

行きやすさ  ★★★
マニアック度 ★★★
営業時間   9:30~17:00
定休日    月曜

最寄りのバス停は北陸鉄道路線バス「石引町」停留所(金沢駅の6番バスのりばから出ています。県立図書館行きで行けるのでセットで見学してもいいかも)、もしくは金沢ふらっとバス菊川ルート「飛梅町」停留所。
周遊観光バス利用の場合は「兼六園下・ 金沢城」停留所で降りて長く続く上り坂を15分程度歩いた先にあります。ほぼ一本道ですが坂道部分は日陰がなく、雨雪の時は滑りやすい靴だと少し注意した方がいいかもしれません。

中学校と同じ敷地内にあります。たまに体育の授業なのかジャージ姿の生徒達がわらわら

博物館の建物は、1899年(明32)に石川県第二中学校の校舎として建てられ創建当時とほぼ変わらない姿を保っており、現在は国の重要文化財になっています。

レトロ建築好きにはたまらないお姿
詳しい歴史は公式サイトがとてもわかりやすいです

この第二中学校に島清は通っていました。
「地上」のヒロインのモデルになった女性に熱烈な片思いをしたり(相手にはされず)、「地上」冒頭の美少年深井と柔道部員のお稚児さん強要シーンの元となった事件も在学中の出来事。
1911年(明44)の12歳から1年間ここで学び、次の春から東京の明治学院に編入しますが、自分が知らないうちに進められていた母の再婚が元で資金援助してくれていた実業家と衝突した結果学費が払えなくなり、1913年(大2)再びこの二中に復学しています。

「誰にも愛されなかった男」で中二病と呼ばれ、文アル島田くんもその属性が濃厚に反映されていますが御本人のリアル中二時代はまさに波乱万丈…この年頃に親の急な再婚は島清でなくても反発するのでは?と個人的にはこの件は擁護したい気持ち。

見える…
見えるぞ…
中学生の島清の姿が私には見える!!

館内は撮影禁止の看板がない所なら展示品も撮影OKです。
こちらの展示は明治末~平成初期頃までのくらし全般をテーマにされているため、年代ごとに進化している家電や自分が当然のように使っていたおもちゃが展示ケースにあったりするとなんともいえない気持ちになったり、いまいち年齢がわからないまま仲良くしている相互フォロワーさん達と行けば世代があぶり出されること間違いなし。老若男女楽しめる施設だと思います。

企画展「雪とくらし」は三文豪の作品の一節が添えられていました

最後に、現在講座室となっている二中時代の教室を模した部屋に当時(大正3)の弁論大会参加者の集合写真が展示されています。
その写真、生徒達の後ろに論じた題目であろう文章と氏名が記されているんですがよ~~~く見ると右側にあるのぼりのひとつが「島田清次郎」と読めるような?気がするぞ??

大正3年だと既に卒業しているはずなんですが大会自体は代表選抜のようなかたちでこちらで行われたものなのかがまだ確認できていないので確証はありません。ご自身の目でご確認あれ!
(ちなみに「誰にも愛されなかった男」には弁論大会で島清は『人格の輝き』や『青年の使命』というテーマで参加したとあります)

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