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【競馬息子への手紙】G1スプリンターズSの軸馬はこう探せ

息子よ、この記事を見ているということは君も競馬をやるようになったんだな。
君のことだから競馬でも勝ち続けているかもしれない。
だがな、競馬はやり続ける限りいつか絶対に負けてしまう。これはルール上仕方のないことだ。
この記事は競馬で負けて悔しいと思ったときに1つずつ読んでくれ。
親父の私が、これまでの数十年の競馬歴で学んだことをここに書いておく。

G1スプリンターズSの軸馬はこう探せ

ついに下半期のG1シーズンが開幕する時期になってきた。
まずは下半期最初のG1である中山芝1200mのスプリンターズSだ。

それでは、これからスプリンターズSの分析をしていこう。

スプリンターズSは実は荒れるG1レース

G1には特に荒れやすい3つのレースがある。
それが、この3つだ。

  • NHKマイルカップ

  • ヴィクトリアマイル

  • スプリンターズS

この3つのレースは他のG1のレースと比べて2倍以上の確率で2桁人気の馬が好走する。
つまり、非常に当てるのが難しいレースなのだ。

実はスプリンターズSは軸馬を当てやすいレース

当てるのが難しいレースと紹介したが、その中でも実はスプリンターズSは少し異なる特徴を持つ。

というのも、他の2レースと比べて、人気馬もちゃんと好走するレースでもあるのだ。
実はスプリンターズSは3番人気以内の馬の複勝率が50%以上ある。そして、なんと連対率もほぼ50%ある。
つまり、3番人気以内の馬はほとんど毎年連対するというわけだ。

実際、過去10年で3番人気以内の馬が連対しなかった年は2022年の1年しかない。
2桁人気の馬が馬券に絡んだ年が6年もある荒れるレースでありながら、実は堅実な面もあるレースなのだ。

スプリンターズSはこの馬を買え

では、3番人気以内の馬でどの馬を買えばよいのか。
これは実に簡単なのだ。

前走初角2番手~9番手の馬を買えばよい

君も知っているかもしれないが、スプリンターズSは逃げ馬の成績が良い。
初角5番手以内の馬を全頭複勝で買うだけで回収率は100%を超えるレースでもある。

しかしながら、人気馬の傾向は少し異なる。
当日3番人気以内で逃げた馬(初角1番手の馬)の成績は0-3-0-2(複勝率60.0%)と良いのだが、前走に初角1番手だった馬の成績は0-1-0-4(複勝率20.0%)と大きく下がるのだ。

というのも、前走初角1番手の競馬をして当日3番人気以内になっているような馬のほとんどは前走逃げ切り勝ちを収めている。
他のジョッキーからするとそのイメージが強くなるため、当日はなかなか楽に逃げさせてくれないのだろう。

だからこそ、実は前走で中段につけていた馬のほうがマークもされにくく、当日も力通り走ることができるというわけだ。
実際、3番人気以内で前走初角2番手~9番手の馬の成績は7-4-1-4(複勝率75.0%)と素晴らしい
一方で、初角1番手の馬は0-1-0-4(複勝率20.0%)、初角10番手以下の馬は1-0-0-4(複勝率20.0%)と成績が悪くなっている。

スプリンターズSは前走極端な競馬をしていない人気馬から勝負するのがオススメだ。

【おまけ】人気薄ならこれを買え

軸馬以外は好きな馬を買っても良いと思うが、人気薄の馬のオススメの選び方も3つほど紹介しよう。

  1. 1枠の馬を買え

  2. 同年2勝以上している馬を買え

  3. 同年の重賞で2回以上馬券になっている馬を買え

実は基本的に穴馬はこの上の3つの条件のどれかに該当する。

例えば、2022年は珍しく3番人気以内の馬が1頭も馬券内に絡まなかった年だったが、以下のように3つの条件のいずれかに当てはまっている馬が好走している。
1着のジャンダルム(8番人気)は1枠
2着のウインマーベル(7番人気)は同年2勝
3着のナランフレグ(5番人気)は同年の重賞で3回馬券内になっている

他にも、2022年の次に直近10年間で3連単の配当がついた2018年も以下のように条件に当てはまっている。
1着のファインニードル(1番人気)は同年の重賞で3勝
2着のラブカンプ―(11番人気)は同年の重賞で3回馬券内になっている
3着のラインスピリット(13番人気)は1枠

どうだろう。
他の年も確認してみてほしいが、人気薄の馬のほとんどはこの3つの条件のいずれかに当てはまっている。

一応、簡単に考察を残しておこう。

■ 1枠の馬を買え
実はスプリンターズSはG1の中でも特に1枠の成績が良いレースなのだ。
G1が開催される全芝コースの中で、過去10年の1枠の複勝率が30%を超えているのは、1枠が有利だと有名な日本ダービーが開催される東京芝2400mと、このスプリンターズSが開催される中山芝1200mだけなのだ。
それくらい1枠が有利なレースでもある。

■ 同年2勝以上している馬を買え
当たり前だと思われるが、年明けからの9カ月で2勝もしている馬は単純に強い
1勝だけであれば展開が向いて勝てることもあるが、2勝以上となると実力がない馬ではなかなか実現することが難しいこともある。
ただ、意外とこういう馬が人気になっていなかったりするので是非狙ってみてほしい。

■ 同年の重賞で2回以上馬券になっている馬を買え
これも上と重複するが、重賞で2回以上馬券になっている馬もシンプルに強い
大事なのは、これも1回だけではなく、「2回以上」というのが肝になる。
こちらも意外と人気が無かったりするので探してみてはどうだろう。

少し長くなったがスプリンターズSの紹介は以上だ。是非参考にしてみてほしい!

それでは、下半期も頑張っていこう!

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