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「今日?明日?」予定にまつわる素朴な疑問

友人との約束、あなたはいつしますか?

私は深夜です。と、いうことで今回は友人と深夜に約束をすると思って聞いてくださいね。(強引)

私は、一つ疑問があります。それは、日付が変わる深夜に約束を取り付ける時、それは明日の約束なのか、今日の約束なのか、ということです。

私は明日=就寝して起床した時 という認識をしているので、仮に夜中の3/15の1:00に友人と約束をしたら、3/15の日中の約束は「明日の予定」になるわけです。

しかし、以前こんなことがありました。私は居酒屋でアルバイトしていたのですが、ある友人がアルバイト先を探していたので私の働いている居酒屋を紹介して、面接の日程をたてました。

私は友人に「明日の13:00から面接になったよ」と伝え、彼からも了承の返事を得ました。

しかし、当日になっても待てど暮らせど彼は現れませんでした。

そこで友人に電話を掛けると、彼は「面接って、明日でしょ?」と答えたのです。

そうです。私の考える明日は「就寝して起床した時から」でしたが、友人の考える明日は「日付が変わった時から」という、ズレが私たちの間に発生していたのです。

本当の明日とはいったいどちらが正しいのでしょうか?上の文章だけを見ると、友人の考える明日=日付が変わった時から、という考え方は、すべての人に等しく明日を定義させるものではあります。

さらに言えば、大学に進学して出会った他の友人の中にも「明日=日付が変わった時から」で考えている人が少なくなく、日付の変わった深夜に約束をする時には「今日の予定」という前提で日中の予定が組まれます。

しかし一方で、私の考える「明日=就寝して起床した時から」という定義は、もっと慣用的なニュアンスがあり、伝わる人には確かに伝わる考え方でもあると思います。

実際、私の地元の友人の多くが日付が変わった深夜に約束をする際には、「明日=就寝して起床した時から」の定義のまま「明日の予定」として相談を行い、それが終わると、「じゃあまた明日、おやすみ」と、言って就寝するのが当たり前でした。


果たして、この違いはどこから来るのでしょうか。そして、どちらが正しいのでしょうか。

『コトバンク:朝日新聞』によれば、「明日」とは「その人が現在身を置いている次の日。」という、日付の変わり目専行の考え方と「近い将来。未来。」という、慣用的な表現としての考え方の両方が記載されています。

この辞書からの情報だけを基にして考えるのであれば、それぞれの明日への解釈がどちらも正しいことになります。

日本語はよく、「あいまいな表現がよい」と言われたりすることがあると思いますが、やはり予定などを取り付ける時には、確実な基準を持って行わなければならないはずです。

極端な例として、ビジネスにおいて取引先と予定を立てる際にはこの点を明確にしなくてはトラブルに繋がりかねないのではないでしょうか。

今回このように私の日常での疑問について考えてみましたが、日本語の特徴ならではの捉え方・受け取り方に関するズレや問題は確かにあるのではないか、ということが分かったように思います。

と、いうことで結論として言えることは、

約束は日付が変わる前にするのがいいでしょう(当たり前)

それから、なるべく「明日」とか「今日」というあいまいな言い方ではなく、「3/15の13:00から」のような誰から見ても明快な約束をすることが日常生活を穏やかに過ごすためには確かに重要なことと言えるのではないでしょうか。

もし、「今日」や「明日」に関する明確な定義や説得力のある解釈をお持ちの方はご教授いただけると嬉しいです。


それでは。


参考資料:『コトバンク』朝日新聞 (最終閲覧日 3/15)

画像の出典:photoAC 




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