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園児時代の日課『おひさま』の話。(悟りチック回)

僕が幼稚園のころ、寝る前に毎日行うことがありました。

恐らく、多くの方が経験したことでしょう、お父さんお母さんの、お父さんお母さんによる、我が子のための「読み聞かせ」です。


とくに、当時の僕がお熱だった本があります。

『おひさま』をご存知の方はいらっしゃるでしょうか?

『おひさま』は厳密には本というか雑誌で、毎月短編の絵本を複数連載していたものです。

僕は、この『おひさま』を母に読み聞かせしてもらうことが大好きで、布団に入るや否や読んでくれとせがんだものでした。

この雑誌の中でとくにお気に入りだった絵本が『やったねコリンくん』です。今でも覚えているのは、主人公のコリンくんというピンク色のウサギが友達のカタツムリのために遊園地をつくってあげるというお話です。

そのユーモアでやさしさにあふれた世界観が本当に好きで、同じ話を何回も繰り返し読んでもらっていたことを覚えています。


残念ながら、現在は休刊されていて新作などを楽しむことはできないようですが、この当時コリンくん含めたくさんのお話を読んでもらったことが、豊かな発想であったり、思いやりの心であったりを身に付けるために十分すぎるくらい影響を与えてくれて、現在の自分自身のユーモアであったり性格であったりを形作っているように感じます。


皆さんがむかし好きだった絵本は何ですか?忙しい毎日を過ごしていると忘れがちになってしまいますが、あの時学んだことは少なからず現在の自分に至るうえでの布石となっていると思います。

ぜひ、この機会に思い出してみてください。もしかしたら、その時感じたことは日々の暮らしや誰かと寄り添っていく時に重要になるようなことだったりするかもしれません。

子どもらしくいることは、時々子供っぽいと捉えられて疎ましく思われてしまうこともあります。しかし、それでもあの頃の自分を忘れないであげてください。

心の片隅にあの頃の自分がいるのといないのとでは、見える世界は大きく変わると思います。

例えば、何事にも好奇心を持って疑問を持ち続けることが知恵を与えてくれることもあるでしょう。


知恵を持つことで思いやりが生まれて、誰もがもっとお互いの「らしさ」を尊重し合える世の中になることを僕は願います。


画像出典:いらすとや




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