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むり(えつこ)

何も考えたくない時に相対性理論を聞いていると、みるみる思考が駄目になっていくのです。

あの手で殺っちゃいな、ちゃいな、ちゃいな、チャイナ・アドバイス。いい加減にそんな旦那、保険金目当てで沈めちゃいな?えつこの知恵袋が闇で満たされていく。自称会社経営のアルマーニおじさんにウォーアイニー、ルノアールに缶詰に、そしてアムウェイに。柔道の後輩に後背位、穴に、豪快に・・・えつこが見たらきっと悲しむよな。それはそう。

「いい加減にして?」や、やくしまるえつこ先生ーッ?絶対無理。絶対無理って言ってるじゃん。三泊四日のブタゴリラ。それってナリじゃない?

難しく見える恋の三角形。えつこは一体どういう立場でものをいってるんだ。なんやねんそれは?ジャンヌ・ダルクも知らねえのかお前は!教養を大事にしろコラ!結んだ赤い糸の先を教えたらぁオラ!

回り始めた天井、要するにアルコールの過剰摂取がもたらすメイテイ・カーンが西へ西へ進軍する兵どもの夢。白い王子と赤い英和、さらには青い輝彦や黒い三連星などを幕下に従え、草原を越え、ステップを越え、ついでにバクー油田も踏み抜く。シセル孔明はアゼルバイジャンを焦らすのです。

そして、時代は巡りまたしてもクリルタイを招集せんとするメイテイ・カン族と、いつでもどこでもHAPPYHAPPY、ハッピー・カーンが率いるタコウ・カン族が台頭してくるのです。全然知らない街なのに、僕はやっとここに帰ってきたのです。知らない言葉を話す初めて出会った女を抱いているのに、僕はそこに母の面影を感じ取ってしまうのです。まさに魔術だ。

「どの格安オナホのプロバイダも、快適な通信速度を」ん?今なんて言った?サポートも充実?おいおい大丈夫かこのオナホ。天井に張り付いたえつこが俺を見ている。えつこはくのいちなのでしょうか?(ここで軽快なペペロンチーノ・キャンディのギターソロ)

ギターソロが終わると、氷よりも冷たい目をしたえつこが口を開く。「絶対無理って言ったよね?それって鬱じゃない?」えつこが詰め寄る。追い詰められるわたし。ごめんなさい。ごめんなさい。絶対無理とは言ってないんです。でも、絶対できるとも言ってないんです。はい。はい。

必ず正解しなければいけないのに、絶対に正解できないロシアン・クエスチョン。私はさながら北朝鮮。チャイナ・アドバイスとロシアン・クエスチョンに挟まれて、地政学ガチャを恨んだってお前の国難は解決しねえ。でも、中露の巧みな連携プレーにより僕の心の世界情勢はもうボロボロ。Hegemony、Domination、アダルトチルドレンの一丁上がり!って訳。

きっと、僕が何を言ってもえつこの機嫌を損ねることになってしまうのです。そうでしょう?絶望感。いや、ゼツボウ・カーンの台頭。私が悪いんです。私が悪いんです。ク、クリルタイを召集してくれーっ、だ、誰かーっ!


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