企画の話

「性癖食わず嫌い王」という文字列がTwitterのトレンドになっていた。自分が関与したものがトレンド入りしたのは初めてだったし、それが予想外の文言だったので驚いた。


画像1
スクショした


ご存じ「みなさんのおかげでした」の「食わず嫌い王」。それを性癖に置き換えただけの、バキ童チャンネルで2回ほど行ったこの企画。
トレンド入りさせたのは僕らではなく、月ノ美兎さん(通称 : 委員長)という超人気Vtuberの方だ。
かなり前に委員長から直接「企画をやらせてほしい」という旨の連絡をいただいていた。パクリ倒しが慣習となっているYouTube界において、なんて礼儀の良い方なんだと好印象を受けた。

近いタイミングでオファーをいただき、今度は別チャンネルにてセクシー女優さんと「性癖食わず嫌い王」をやった(ろくデンちゃんねる)。こちらはセクシー女優さん2名がメインで性癖の話を繰り広げ、春とヒコーキはその横で盛り上げる、本来のとんねるずさんの立ち位置で参加した。このパターンなら今後もまだまだやれる気がする。

ちなみにこの企画はスタッフのFANさんが案出ししてくれた。「食わず嫌い王」を三代欲求の性癖にズラす、誰でも思いつきそうな、それでいて難しいコロンブスの卵みたいな発想だと思う。


少し話が逸れる。YouTubeには「視聴維持率」という指標が存在する。難しそうでイヤ〜な言葉だけど、いわゆる「再生されたうちの何人が最後まで見たか?」という割合のことだ。視聴維持率が高い動画は、多くの人が観るのをやめなかった面白い作品てなことで、AIに優良コンテンツだと判断される。そして「おすすめ動画」に表示されやすくなる。YouTubeを続ける者にとっては再生回数よりも大切な指標かもしれない。

開始30秒で視聴維持率が50%減退するのが、大概の動画の平均だと思う。つまり、見始めた2人のうち1人はすぐ画面を閉じる。シビアね。釣りサムネだともっと低くなる。
バキ童チャンネルで伸びている動画は、視聴維持率が平均より高い。ゆるやかに下落しているが、長尺の動画でもそこそこ付いてきてくれる視聴者がいる。ありがたい。

「性癖食わず嫌い王」という企画はここでも異端だった。視聴維持率が後半になるにつれてグンと伸びている。おそらく最後の結末(苦手なもの)を知りたいのだろうけど。こんな企画は500本近く上げているが初めてだった。
YouTubeの掟破り。凄すぎる。とんねるずさんが長年やっただけはある…。


委員長が投稿した動画は、我々が出したソレよりもかなり洗練されていてクオリティが高い。会話に出てくる「性癖」の次元が深いし、美少女二人だし。
ろくデンちゃんねるでは、本家の雰囲気に近い旅館スタジオを借りて、デカいカメラが所狭しと配置されていた。スタッフもTV番組かと思うくらい多かった。明らかにお金がかかっていたし、セクシー女優ならではの過激さに適性があった。つまり完敗だった。


もちろん完敗でいいんだ。大御所や、資本を持つ者のミート戦略には敵うはずもないし争う必要もない。細々と、雑に、楽しい程度にやるくらいが僕らはちょうどいいのです。観る側も期待してないから良いわけで。

とにかく変だけど楽しい企画をやりたい。今後も。どんどんパクられたい。町工場みたいな。小規模だけど、大規模な人が真似たらトレンドになるくらいの企画はやってんだぞ、と鼻息を荒く吹かせるチャンネルを目指したい。


さあ、また撮影だ。今日の企画は…
「クイズ!この国でチ○コ出したら極刑or軽犯罪?」だって。なんだこれ。

身に覚えのない慰謝料にあてます。