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2021.10.30風とロックCARAVAN福島

 2011年3月の東日本大震災後すぐに、県内を横断するフェスを企画して福島県に元気を与えてくれた箭内道彦さんが、県内59市町村をめぐるラジオの公開放送を始めたのは2013年12月のこと。


 新型コロナの影響で、2020年2月を最後に公開放送は実施できていなくて。バスケのシーズンはアウェイだといけないこともあったりするものの、基本的に参加することにしているボクが最後に参加したのは2019年12月の本宮市。

 あれから1年10ヶ月。久しぶりの再開は南相馬市のロボットテストフィールドにて。会場で久しぶりにお会いしたご夫婦との会話で「また飲みに行こうね」っていう何でもないことが今はとても難しいってことを改めて思い知らされてグッときたり。
 放送終了後「おかわりタイム」という当日のゲストミュージシャンによるアンコールタイムがあって、今回のゲスト、ひとりぼっち秀吉bandは彼らの代表曲である「俺たちまだやれる人」を演奏してくれて。その中で手拍子を一般的な「んパンんパン」ではなく「んパン、んパパン」と叩くフレーズがあって、今回の参加者は誰に言われるでもなくそのフレーズができていて、そのことは自分にとってすごくホーム感を感じる出来事で、それはファイヤーボンズで八神純子さんのパープルタウンがかかる時の感じによく似ていて。
 同じ「俺たち〜」の曲中みんなで拳を掲げるフレーズがあるのだけれど、バンドに煽られたわけでもないのに会場のほとんどが拳を高く突き上げた時のバンドメンバーの嬉しそうな顔がみれて、声は出せなくてもコール&レスポンスのコミュニケーションはとれるんだなと改めて感じて。


 会場は飛沫をガードするためのシールドなどがしっかり施されていたり、入場にはワクチンの接種証明が必要だったりとまだまだ物々しくはあるけれど、少しづつ、少しづつ前に進んでいるなと感じる日でした。

 また、会場が南相馬市ということで、映画「浜の朝日と嘘つきどもと」の舞台となった朝日座の見学にも行ってきました。本来内部見学は事前連絡が必要なのですが、偶然内部を見られるラッキーがあり、映写室や芝居小屋当時の2階席なども見せていただけました。


 風とロックCARAVANで巡る福島県内、福島ファイヤーボンズのアウェイゲームで訪れる都市、どの土地にも魅力ある場所があり、そんな場所に連れて行ってくれる機会を与えてくれる出来事や関係者のみなさんには本当に感謝しかありません。これからもまた素敵な出会いを続けていきたいな。

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