まとめ【楔石】と【絆】

ミネラルペインのルール上、常に存在するアイテムは、この2つとなります。

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■【楔石】と【絆】について


「ミネラルペイン」で重要なアイテムは二つあります。

【楔石(くさびいし)】と、
【絆(きずな)】です。

この二つは必ずプレイ中に登場しますのでキーワードとして覚えておきましょう。

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■【楔石】について

【楔石】は、PC同士のバディ盟約を取り持つ「楔」の役割を持つ、現在では製法が失われた人工結晶で「遺失物」のひとつです。
この石を介することで、「鉱物人/アバター」は人間と盟約を交わし、盟約を交わした人間は「研磨師/マイスター」と呼ばれて超常的な能力を奮うことが出来るようになるのです。

演出として、バディ一組で必ず一つ保有しています。
もしどこかに落としたりしてもいつの間にかバディのどちらかのもとに戻ってきます。
ただし、何らかの方法で「使用」した場合、塵と化して消失します。
この際、PCが所属している組織から新たな【楔石】が貸与されます。
ミネルヴァ、ギルド、くりすたるはそれぞれ多くの【楔石】を保有しています。この楔石を保有しているからこそ、対【畏使】の組織になりえるともいえるでしょう。

【楔石】は、ルール上はゲームの最初からバディ一組で、必ず一つ所持しています。
ルール上では「使い切りアイテム」です。
バディの共有財産となり、使用する際はバディで確認しあってから使用しましょう。
1つ使用することで、1つの効果を得られます。
その効果は、以下の2つです。

1、「エネミーの退去」
クライマックス戦闘の「カウント0」で、エネミーの残りHPがあっても「退去」させられる

2、「ロストポイントの軽減」
終幕で、【ロストポイント】を-1点できる

クライマックス戦闘は6R に限られています。
それ以上の戦闘はできません。バディたちの心身のほうがもたないのです。
6Rの間にエネミーのHPを0にする「封殺」が出来なかった場合、PCは必ず【楔石】を用い、エネミーを「退去」させなくてはなりません。
【楔石】はそのために必要なアイテムです。
1つのシナリオ内で、「退去」のために【楔石】を使った場合、【楔石】は消失して別のことには使用できません。

そのもう一つの使い方が【ロストポイント】の軽減です。
【ロストポイント】について詳しくは【ロストポイント】についての項をご覧ください。
【楔石】は盟約を結んだバディの心身を護る効果があります。
その効果の発現として、【ロストポイント】の清算時に、ポイントを「―1」できます。

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■【絆】について

本編において「ネガティブ」を払拭できると手に入る【絆】は、本来は目に見えない心のつながりです。
それは時として目に見えて存在する【楔石】より、ルール上、強い効果を発現します。

【絆】は、ゲーム開始時は所持していません。
本編で1つ「ネガティブ」を払拭するごとに一つ入手できます。
バディ共有の財産となります。使用するときは、バディと相談しましょう。
ルール上では「使い切りアイテム」です。一回使用すると1つ消失します。
効果は、以下の3つです。

1、「情報判定の補助」
情報入手の判定で判定する際に、使用するのと同じダイスを1つ増やせる。
この際、出た数値を合算して達成値に出来る。(例として、「D10」を使用する場合が「2D10」になる)

2、「消費【能力値】の代替」
《エッセンス》を使用する際、消費する【能力値】の代わりになる(消費点数問わず0になる)。

3、「【ロストポイント】の軽減」
終幕で、【ロストポイント】を-1点できる。

情報判定の補助は、取得した「次の情報判定シーン」から使用可能になります。
トークシーンで入手できれば、以降の情報判定シーンで自由に「使用」が可能です。

消費【能力値】の代替は、取得して即座に使用が可能です。
また、消費が激しいクライマックス戦闘シーンでももちろん使用できます。

【ロストポイント】の軽減については【楔石】と同じ効果となります。

【楔石】と【絆】の決定的な違いは、所有できる数です。
【楔石】は常に1つのみです。
一方【絆】はシナリオで獲得できるのは最大二つ(※フローライトのブラッドカラーエッセンスを除く)までですが、終幕で「余った」場合は次のシナリオに繰り越せます。
繰り越し数はいくつでも構いません。

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▼プレイ中の使用例

とあるバディは、本編中でPCそれぞれの「ネガティブ」の払拭に成功し、鉱物人/アバター「ネガティブ」の分と、研磨師/マイスターの「ネガティブ」の分、2つの【絆】を入手しました。
これで所持しているアイテムは【楔石】1つ、【絆】2つとなります。

その後のクライマックス戦闘で「消費【能力値】の代替」として【絆】を1つ消費しました。
戦闘の能力値の使い過ぎで研磨師の能力値は「0」となりましたが、6R以内にエネミーHPを0にして「封殺」に成功しました。

終幕の開始時に所持しているのは【楔石】1つ、【絆】1つ。
【ロストポイント】の清算で「1」増えた研磨師のポイントを【楔石】を使って「―1」します。
研磨師のロストポイントは「0」になりました。

最終的に【絆】が1つ余っています。
これは次回、同じバディで遊ぶときに、シナリオの最初からバディの共有財産として【絆】1つを所有していて、いつでも使用できます。
また、同じバディで遊ぶなら組織から新たな【楔石】も1つ、配布されます。

A組が次遊ぶときの、シナリオ開始時の所持アイテムは【楔石】1つ、【絆】1つ。
シナリオが変わりましたので、また「ネガティブ」も復活します。
これをシナリオ中に払拭することでまた【絆】もさらに取得できます。

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シナリオライターは【絆】を「使用」する可能性が低いシナリオを作り、【絆】を貯蓄させても構いません。
ただし、「ミネラルペイン」でゲームとして成立するのは必ず【畏使/イシ】が絡んだ事件だけです。
例えバディが凶悪な銀行強盗に襲われたとしても、それが人間同士の諍いである場合はゲームにはならず、「演出」として処理されます。
その場合、アイテムの増減はありません。

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