望遠鏡


湖を彷徨う一隻のボートのその行く末を見つめる
波に揺れ軋むその姿で幾千の夜を越え抗う

凍りついてもすれ違っても
目覚める朝 交わる未来

信じた地図をずっと握りしめて
ここまできてもまだ迷いだす

探している迷い込む夜から連れ出す星
想像の先を見渡せる丘の上を目指す
考えても答えの出ない問いかけは空に
ひと思いにばら撒いて眠りの街に降り注いで消える

静寂に寄り添う一等星
やがて来る朝焼けに抗う

凍りついても孤独でも
繰り返す日々 交わる未来

全てを得られはしない
天秤にかけながらその選択をまだ恐れている

考えても答えの出ない問いかけは空に
ひと思いにばら撒いて眠りの街に届く
諦めも悔しさも時に明るい未来の光
想像の先を照らして彷徨い続けた僕を連れ出す星

誰にも見えない まだ誰も気づかない
きっと君も知らない光を見つけて

湖を彷徨う一隻のボートのその行く末はいつか

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