替え銃身を探し当てるコツ(スラッグ銃身編)

「この銃に適合する○○インチで口径が○○.○ミリの銃身が欲しい」
「廃版になったブッシュネルの○○MOAのドットサイトが欲しい」
このようなこだわりが強く出た問合せは小売店時代に良く来たものである。
今回は「スラッグ銃身」を探す手掛かりになる情報を公開。





そもそもホームページ上で掲載されている情報は全体在庫のほんの一部


まず知っておかなければならないのが、銃砲店のホームページ上で掲載されている商品は在庫のほんの一部のみという事実。
詳しい理由はまた別の記事で書くとして、基本的に限定的な中古品が欲しい場合は、「全国の銃砲店へ電話しまくる」もしくは「SNS等で聞きまくる」などの人海戦術をする必要があり、対策を用意しないと多くの時間と労力が失われ、最悪見つからずに諦めることも考えられる。



スラッグ銃身探しを実行する前に知っておくべきポイント


替え銃身を探すために知っておくべきポイントは3つ

高齢化によって一部地域で重い12ゲージ(番)の銃から
 軽い20ゲージ(番)の銃へ買い替える事例が多くなっている。

西日本の4つ足猟は比較的至近距離が多く
 東日本に近付くにつれ標的までの距離が遠くなる傾向がある。

③あたりまえだが①、②のような全国規模の猟場特徴や
 他県の中古品流通市場を把握していない銃砲店が多い。




地域の猟場環境に深く影響を受けている替え銃身の中古市場


例えば、
Remington M11-87用【12ゲージ(番)】【21インチ】【照星・照門付(RS)】【スムースボア(スラッグ用)】の替え銃身を例にとってみると、以下のような猟場環境をもつ地方であれば在庫がある可能性が高い。

○大物(鹿&猪)の生息数が多い猟場
○標的までの距離が50メートル未満になりやすく光学機器が不要な猟場
○高いストッピングパワーが求められる(鹿よりも猪猟が盛んな)猟場
○少子高齢化で重い銃から軽い銃への買い替えが激しい地域

よって、【50メートル未満の猪猟が盛んで、高齢化が進んでいる九州地方】→【光学機器が必要ないほどにブッシュが深く超至近距離での猟が盛んで、同じく高齢化が進んでいる関西地方の和歌山、三重、滋賀県周辺】→最後に【単に12ゲージ(番)所持者人口と銃砲店の数が多い関東地方】の順番で各銃砲店へ電話すれば見つかる可能性は高い。
そして、【大物猟がそもそも盛んではない愛知県周辺】【獲物との距離が遠くキャンチレバーやハーフライフル銃身が主流である東北地方と北海道】への電話は後回しにする、といった具合である。

このように、銃に纏わる中古品はその地域の猟場環境に深くかかわっているケースも多く、全国の猟場環境の特徴を握っておくだけで求めている替え銃身を効率的に探し出すことが出来るようになる。

有料版の記事(現在作成中)に日本全国の猟場特性と『探している銃モデル & 替え銃身』と『光学機器』の中古市場分布を紹介予定

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?