何もしないを、する。

予定の無い日曜日。
未消化のアニメも小説も、沢山ある。
折角予定が無いのだからそれらを消費すべき、である。おそらくそれが有意義な時間の使い方である。
しかし、何もしなかった。アマゾンプライムを開くこともせず、床に積まれた本を拾うこともせず、インターネットの海を泳いでいた。厳密に言えば泳ぐことすらせず波に流されてふよふよと漂っていただけである。

思い返せば学生時代は暇さえあればアニメを観ていた。数をこなすことが目的になっていて内容なんかほとんど覚えていない作品をただひたすら消化していた。そこに意味があったかはさておき、とにかく何かをしていた。体力があったのだと思う。
最近、何もしない日が増えた。YouTubeで中身のない動画をだらだら観ていると一日が終わっている。合成音声や字幕でわかりやすく解説された「離乳食」のような動画を摂取し続け、ますます弱っていくばかりだ。

日曜日を無為な物にしたくない一心で帳尻を合わせるべく、好きな人へのお手紙を書いたり、数年ぶりにブログを書いたりしてみた。こういうの認知的不協和の解消って言うんだよね。


つまらない人間にだけはなりたくない。咀嚼するための筋肉を鍛えなければと思った。

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