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「生命の庭—8人の現代作家が見つけた小宇宙」

2021/01/05 @東京都庭園美術館

今年初の美術展。めちゃめちゃ満足して帰った記憶はあるのだけど、二週間経つと鮮度が落ちる。感想はやっぱすぐに書かないとだな。

庭園美術館に来るのは二度目。友人は「ホワイトボックスじゃない美術展っていいね、疲れないしね」って言ってた。たしかに。美術展に行って疲れるのって、作品と向き合うのに体力を消費するからだとばかり思ってたけど、白くて四角い空間そのものに疲れるのかもしれない。オフィスや学校や、病院みたいに。

青木美歌のガラス細工。別の友人は「イルミネーションへの皮肉」って言ってた。光り輝くものを外部に求めず、内側に目を向けるんだって。『蟲師』の光脈筋を思い出す。

志村信裕の映像作品は時間的に見られなかったけど、部屋の外に置いてあった藁半紙のテキストが良かった。日本では羊ってあまり馴染みがないけど、西洋では生活に根付いてる分、芸術のモチーフとしても感度高めに受容されてる。

加藤泉のあいつら、男や女の形をしたあいつら、ほんとに恐い、もう、泣きそう。いろんな形、色、大きさのあいつらがいて、ドアの隙間を首傾けて覗き込んだら、同じ角度で首傾けてちっちゃいあいつも覗き込んできた。

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