プラネタリウム
3月11日、プラネタリウムに行きました。
人生の中で前回行ったのがいつだか思い出せないから相当ひさしぶりのプラネタリウム。
東京では初めて。
以下めちゃくちゃネタバレ!
渋谷にプラネタリウムがあるのはずっと知っていたけれどけっこう坂の上だった。
郊外や坂の上にあるイメージなの、広い土地が必要だからかと思っていたけど、帰り道が煌々と明るかったら空を見上げないだろうから、それもあるのかなとか思った。
今回のお目当てはこれ。
中に入ると記憶の中のプラネタリウム同様、円形に配置された座席と真ん中に投影装置。
正面が見やすいですよのアナウンスに従って正面に着席。投影が始まるまでは写真も撮っていいですよとのアナウンスに従って写真も撮った。ヘッダーのがそれ。リクライニングを倒した状態で見上げてくださいねのアナウンスに従って座席を倒す。とにかくキョドりながらアナウンスに従う私。
ほどなくしてプログラムが始まった。
前半は星空の解説から。
17時の東京の空から、20時の空へ。
はじめに目にとまった明るい星は馭者座のカペラというらしい。
冬から春にかけて見える星座についての解説が優しい語りで進んでいった。
ちょっと沸いた。だってオタクなんだもの。
そんな戯言はいいんですけど、街の明かりがなければ見えているはずの星空を見てみましょう、という演出が刺さりまくってしまって。
あんな落ちてきそうな星空は12年前、仙台市街でひとりで見上げて以来だった。建物も信号も大学病院の前だけが明るくて、そこを道一本外れるとあまりにも真っ暗で静寂な夜だった。たぶんあのとき自然への畏怖という感情を知ったと思う。
目を開けた瞬間、たとえ映像だとしても泣きそうになった。宇宙すごい。
月並みだけど私ひとりの人生なんて些末なものでだから自分が幸せでいられるように生きようとなんか大層なことを思いました。
後半がいよいよケプラーの日記。
高校1年のときに芸術鑑賞で演劇を見てけっこう面白かったのを覚えていて。そのあと地学で第三法則まで勉強したとき、これを知ってからあの舞台を見られていたらもっと楽しかっただろうに!と悔しかった記憶。
だからド文系だけどケプラーは興味のある偉人のひとりだった。とはいえ大人になって詳細はほとんど忘れていたけど。
数学とか地学とかの分野はとっつきにくくなりがちだけど、人生や日記となると最初のハードルがぐっと下がるのでよいですね、ケプラーもティコブラーエも人間味あって愛せる。
わかりやすくて興味深くて、あっというまだった。
お墓のくだりが特に、まったく知らないエピソードだったし、刻まれた文章がとってもうつくしくて鑑賞し甲斐がありそうだったので改めて調べてみたいなと思った。
そして解説の声色や間まで「今日の星空」とは違っていたり、節々に番組制作者の言語観がにじんでいてああ本当に作ったんだなあと思いました。
「とっても素敵でした」のひとことくらい伝えれば良かったのに、勇気が出ずそそくさと去るオタク。いや〜〜〜、推し、推せる(つけまつけるみたいに)
こんな辺鄙なnoteだれも読んでないと思うけど公式のリンク貼っておきます。
3月16日 20:30開演
【とらふぐ単独ライブ3月「河」】
4月13日 20:30開演
【とらふぐ単独ライブ4月「豚」】
これはステマなんでしょうかダイマなんでしょうか。どちらも最高コンテンツなので相互作用ありますように。
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