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【#俺達の少女A】松永涼は元お嬢サマ

こんばんわ。夢之路というものです。

今回、5/7、5/8に開催された「第15回俺達の少女A」という企画において、松永涼のプレゼンを採用いただきました。本当にありがとうございました。

以下が、今回の音源を動画として投稿したものと、原稿全文となります

貴女は、松永涼が元お嬢様だということを知っていますか?
彼女は2011年11月のシンデレラガールズ開始時より登場していますが、この話が初めて出たのは、デレステにて、2016年5月に行われた「純情midnight伝説」のコミュ4話でのこと。木村夏樹さんとの会話の中で「昔はお嬢サンだったんだぜ」という台詞からでした。このセリフの前後で、昔から望んだものが手に入らない事が多かったということ、堅苦しい生き方に反抗した結果ロックバンドを始めることになったという情報まで出てきました。
ですが、この話は、それっきり掘り下げが来ることはありませんでした。強いて言うのであれば、 2017年3月発売のCINDERELLA MASTER 047のドラマパートにて、依田佳乃さんと退屈なパーティーに参加しているお嬢様という役に挑戦した際、彼女のアドリブとして「音楽は、星の数ほどある。クラシックだけが音楽じゃない。それしか知らないなんて、面白くない。アタシは、自分の人生は自分で決めたい。決められたレールに従うなんて、まっぴらじゃないか」「生まれた家にずっといる必要なんかない。アンタは、アンタは昔のアタシそっくりだ。一歩踏み出したくとも踏み出せない、弱いヤツだ。けど、本当の世界は広いんだ。さあ、手を出せ。アタシが連れてってやる!アタシは、いつだって、アンタの味方だ!」といった発言が出てきており、これはそのまま、彼女の過去の考え、行動だったのかなと推測できる程度でした。
しかし、2020年12月にSSR「麗しのミューズ」が登場し、特訓前の様子を描いた、劇場わいど336話では、今の彼女が、過去の自分と対話をする形でそのルーツの1つが語られています。教養のための音楽、躾は嫌だ。お嬢様を捨て、自由に音楽と生きたいと想い、逃げ場所としてジャズ喫茶を利用していたということ。このやり取りを見ると、先ほどのアドリブは、やはり、彼女自身の実体験によるものと確信できるのではないでしょうか。
お嬢様という過去の話が出たタイミングには、彼女が新しい挑戦を行う時、という共通点があります。純情midnight伝説は、初めての参加楽曲。シンデレラマスターは、初めてのソロ曲。麗しのミューズは、女神としてより一層、美を追求した仕事になるという点です。
彼女は、瞬間の輝きを見せることが多く、過去を語ることはほとんどありませんでしたが、最近では、後ろを振り返ることによって、輝きをより強くしています。そうして紐解かれていく彼女の歴史を、最前線で共有してみませんか?


さて。では制作背景なんかを少しお話しできればと思います。

元々今回は、「麗しのミューズ」に関しての音源を作ろうと思っていました。これは、特訓後の衣装であったり、そのカード名がめちゃめちゃ考察のし甲斐があるものだったから、ということもありますが、やはり特訓前でのジャズ喫茶での一面、特に劇場ワイドでの描写で今までほとんど情報が出てこなかった、松永涼の元お嬢様という設定に対して大きな掘り下げが来たことも大きかったです。

ですが、いざ作ろうと思ったときに、ふと頭をよぎったことがあります。それは、麗しのミューズ実装当時のTwitterでの反応です。

「松永涼ってお嬢様だったんだ。知らなかった」

あれ?意外と松永涼が元お嬢様ってことは知られていない????上記のような反応が複数あったことを思い出し、じゃあせっかくなら松永涼さんのお嬢様設定のお話をして、皆に知ってもらう機会になれば良いな、と考え、今回の音源に路線変更しました。

私の観測が間違いじゃ無ければ、松永涼さんが明確に過去のお嬢様の話をしているのは2回です。

・2016年5月開催のイベント『純情midnight伝説』コミュ4話にて木村夏樹との会話内「昔はお嬢サンだったんだぜ」

・2020年12月更新 劇場ワイド336話

いや少なくない???そもそも松永Pとしては、2011年のゲーム開始から登場してて、それまでは元ロックバンドボーカルのアイドルと思っていたのに、5年経った2016年にいきなりポーンと元お嬢様なんてデカすぎる情報が飛んできてヒィヒィ言ってたのに、そこから追加情報来なくて4年間焦らされた上で麗しのミューズの劇場ワイドで一気に掘り下げ来てまた悲鳴上げてるの何????って感じなんですけどね。

まあ強いて言うなら、というところで出てくるのが、 2017年3月発売のCINDERELLA MASTER 047のドラマパートです。「目指せヒロイン!ドキドキなりきりシンデレラ!」にて依田佳乃と退屈なパーティーに参加しているお嬢様という役に挑戦し、初視聴の際は「初めてお嬢様設定出てから、やっと追加情報来るか!?」とワクワクしたものですが……松永涼さんのお嬢様演技がド下手くそなんですよね……ただ、その中で「やりづらいな、この台本」と発言しているので、今考えると、実際彼女のお嬢様時代の話し方と、台本との差が大きくて慣れない、という意味にも取れます。また、上記原稿にも記載していますが、アドリブが入ってからは、スラスラとセリフが飛び出してきたので、おや?これは過去の松永さんの考えかな?と推測して、当時は何度も味わってました。

せっかくなので、麗しのミューズの話も少しだけします。このカード、というか劇場ワイドの情報って本当に大きかったんですよね。それまで松永さんのお嬢様像って結構ぼんやりしていて、服装はひらひらのスカートに清楚なブラウスで聴くのはクラシックの交響曲程度の堅苦しい生活。程度しかわからず、それこそご実家がどれぐらいのものなのか(例えば水瀬伊織さんや櫻井桃華さんぐらいのものなのか)、家族構成は、そしてそんな生活からどう抜け出してロックバンドを始めるに至ったのか、などといった深い掘り下げは来ず、人それぞれで想像の方向が違っていました。しかし、劇場ワイド336話によって、過去の松永さんの姿と思い出が描かれたんですよね。

夢之路_松永涼

中学生ぐらいでしょうか。しっかり制服を着こんで、髪はポニーテールにして、少し暗い顔をしている、一人称が「アタシ」ではなく「私」の松永涼さん。行きつけだったジャズ喫茶は逃げ場だった。教養のために音楽を学び、躾を受け、そんな生活は嫌だ、お嬢様を捨てて自由に音楽と生きたいと願うも、それが叶わないから逃げていた過去の松永さん。どうして、10年目に差し掛かったこのタイミングで、こんな松永さんの過去が描かれたんでしょうね。

こうして松永さんの過去をまとめて、原稿を書いていたんですけど、どう最後の締めに持って行く考えた時に、これらのお嬢様の過去が出たタイミングは、松永さんの挑戦のタイミングじゃんと気づいたんですよね。

「純情midnight伝説」は、松永さんに声が付いてから初めて歌った楽曲ということ。CINDERELLA MASTER 047のドラマパートは、彼女の初めてのソロ曲である「OneLife」の収録CDであるということ。麗しのミューズは、化粧品のモデルとして、ミューズという女神を冠する仕事をすることになり、「たくさんの人に憧れるアタシを見せる」と、彼女自身が挑戦と感じているということ。

恐らく、彼女にとって、このお嬢様という過去は、きっと暗い過去、つらい過去だったはずです。ただ、それを大事な挑戦の際に振り返る、思い出すということは、それを糧にして、今を輝かせたいという想いがあるかもしれませんが、彼女と同じような境遇、想いを持つ人=逃げ出したいと想う人に向けて、エールを送り勇気づけたいという気持ちもあるんじゃないかなあ。と考えます。実際、CINDERELLA MASTER 047のドラマパートにて「アタシのシングル、OneLifeは傷ついたり、落ち込んでるヤツにこそ聴いてもらいたい」と発言していますしね。

ただ、まだまだ松永さんの過去には、まだまだ不透明な部分が沢山あります。それこそ、お嬢様の話も実家との関係なんかはまだわかっていません。バンド時代の話も、メンバー構成などは描写はありましたが、その出会いや、当時の詳しい生活状況などは不明です。麗しのミューズではジャズ喫茶での話でしたが、それまでクラシックを聴いていた彼女が、いつロックと出会ったのかもわかっていません。その過去の1つ1つを早く知りたい!という気持ちもありますが、それらを教えてくれる時は、彼女が強く強く輝こうとしている時なんだと、考えると、ゆっくりそれを、楽しみに待つのも良いな、なんて思いました。さすがにここからもう5年ほど待つのは勘弁してほしいですけど。そしてそれを、私以外の方も心待ちにしてくれているのなら、本当にうれしいなとも思います。

改めて、お疲れ様でした。よしひこさん、大作さん、あいうえおさん、本当にありがとうございました。またツイッターなどで感想をくださった方、松永涼に投票してくださった方も本当にありがとうございました。また次回の少女Aでも、お会いできればと思います。


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