私と松永涼【俺からの虹色レター】

こんにちは。初めまして。夢之路というものです。

この度【俺からの虹色レター】という企画に参加させていただいたので、せっかくですから、背景というか、備忘録的なものを書こうと筆をとった次第です。

さて、この企画は、「担当アイドルにラブレターを送ろう」というコンセプトのもので、私はアイドルマスターシンデレラガールズに登場する松永涼というアイドルに向けてそれを送ったのですが、以下が全文となります。

この感情は、きっと愛ではない。
私は松永涼が好きだ。
その顔が好きだ。
そのスタイルの良さが好きだ、
その声が好きだ。
世話焼きなところが好きだ
カッコいいところが好きだ
可愛らしいところが好きだ
ホラー映画は好きだけど、実際に自分が恐怖体験をした時には「キャア」とで鳴くところが好きだ
18歳の自分を「女の子」と表現する所が好きだ
自分のしたいことに向かって、一直線に走るところが好きだ
だけど、様々な事を経験して、そこに楽しさを見いだせるところが好きだ
時折見せる焦りも、ほんの少しの怒りも、まだ見せてくれたことの無い涙や悲しみも、私は好きだ
でもこれは、ずっとLikeのままで、Loveではない
私は彼女を独占したいとは思わない
もっとその活躍を皆に見て欲しい
もっとその歌声を皆に聴いてほしい
もっとその可能性を皆に見てほしい
もっとその笑顔を皆に見て欲しい
彼女が輝けるためなら、私はこの手が届く限り、どんなことでもしよう
そしてその輝きの中で、彼女が幸せだと感じるのなら、私はそれで十分なのだ
なにも、隣に居るのが私でなくて良い。彼女が笑ってくれるのなら、それで良いのだ
だから、この感情は、きっと愛ではない。

また、音源内で使用したBGMは、『機動戦士ガンダムUC オリジナルサウンドトラック3』より『PIANO UC-NO.3(SIDE:B)』でした。

今読み返したり、他の方々の音源などを聴かせていただいて、果たして自分のこれはラブレターなのか?と思ったりもしました。ただこれは、自分がこのゲームをやるにあたって、掲げているようなスタンスというか行動指針のようなもので、それを改めて再確認した、できたので、まあ良いかと思います。

さて、当然この文章をスタンス、行動指針とするのであれば、それには背景があります。なので、自分と松永涼さんとの出会いと、担当を名乗ろうと決意したお話をしたいと思います。


そもそもアイドルマスターシンデレラガールズ(以下モバマス)というゲームに触れたのは2012年4月になります。当時私は大学に入学したて。進学するにあたって人生初の携帯電話を持ち、片手で世界と繋がれるツールに感動しておりました。そうして携帯をいじくりまわしていく中で、かねてから興味があったモバゲーに登録をし、いくつかのゲームを登録していく中で、始めたのがモバマスでした。といっても、当初はそこまで本腰を入れておらず、大学の同級生が運営しているプロダクションに入れてはもらいましたが、他のゲームに入れ込んでおりました。

そんな中、2012年4月26日から開催されたアイドルサバイバルというイベントにて、「テーマパーク松永涼」が登場しました。とりあえずやるかとポチポチとしておりましたが、当然戦力は足りない。中々ポイントなどたまらないなか、最終日ギリギリにようやく取得できたのが、2枚の「テーマパーク松永涼」でした。元々性癖として「褐色肌」「強気な性格」「カッコいい人」があった私は、意気揚々と特訓をし、リーダーアイドルとして設置しました。確かこの時に、衣装Rの初期松永涼さんも取得したような気がします。

ただ、この頃はまだ歯車がかみ合っておらず、他の強いカードを手にしたら、すぐにリーダーに変え、中々松永涼さんとは向きあえてはいませんでした。

転機は2012年9月30日開催の「ハロウィーンパーティー」ガチャでの登場の時。気にはなっているから。という理由で2枚集め、特訓をしたわけですが、その中のセリフで、衝撃を受けました

「アタシの歌を聴けえ!!!」

このセリフを見た時、私の頭に浮かんだのはこうです

「熱気バサラじゃん!」

熱気バサラというキャラクターは、マクロス7というアニメの主人公なのですが、私がこうしてオタク街道を突き進むきっかけを作ったキャラクターです。自分のしたいこと目的に真っ直ぐ突き進むカッコよさ、ただカッコいいだけじゃない、時に悩んで落ち込むその姿。それでも最後にはそれを乗り越えて輝く姿に心躍らされました。そんな彼と同じ(同じような)セリフを言うキャラクターがいる。そう思って、改めて彼女のカードを隅から隅まで見て、セリフの1つ1つを咀嚼していくと、カチリカチリと歯車がかみ合っていきました。そうして私は、松永涼さんが「好き」になりました。何とも単純というか、なんというか。ただ、これが始まりだったのです。でもこの時はまだ、好きのままで自分からどうこうしようという考えは全くもってありませんでした。

それから月日が流れて、2度目の転機が訪れます。

それは、大阪で行われた「シンデレラステージ 2STEP」という同人即売会での出来事。元々、同人誌を読むという文化がほとんどなく、その時も友人の並木芽衣子Pに誘われて行ったのですが、そこである種の事件が起きました。

そのイベントでは登場アイドルのしおりが頒布されており、私は松永涼さんのしおりは無いものかと探しておりました。後々わかったことですが、会場内にその年のしおり登場アイドル一覧が張り出されていたようで、それを確認していれば良かったのですが、馬鹿で間抜けで観察力の無い当時の私はそれに気付かず道行くしおり交換を求める人にこう尋ねました。

「すいません、松永涼のしおりってありますか?」

「松永涼……?知らない……」

衝撃でした。松永涼を???ご存じでではない?????返って来た言葉を飲み込めず、ひとまず必死にどういったアイドルかを説明しましたが、相手にはうまく伝わらなかったようで、謝罪をし、その場を離れたのですが、この出来事は家に帰るまでグルグルと脳内を駆け巡っておりました。松永涼を知らない人がこの世に居たなんて!どうして?そういった思考がまわるのですが、答えは出ません。ただ、別の答えがぽんと頭に浮かびました。

知らない人が居るのなら、知ってもらえるようにすれば良いんだ。

これが、私が松永涼を応援しよう=担当アイドルですと名乗ろう。と決めた出来事です。


さて。そこからというもの。手探りで自分に何が出来るかを探し、初めて二次創作を書いてみたり、合同誌に参加してみたり。声が付いた時は狂喜乱舞し、フラスタを出してみたり、ライブに行って涙を流したり、そして最終的には、プレゼンの音源を作ってみたりとしました。

では私と彼女の関係はどうなのでしょう?いや、ゲームのキャラクターに関係という言葉を当てはめるのも、中々おかしい話ではないか?と思うのですが、そこを掘り下げると、「私が一方的に彼女を応援したい」に尽きると思います。

一方的に、という言葉を使うのは、繰り返しになりますが、彼女はゲームのキャラクターであり、言わばどう自分が問いかけても、その問いに関しての答えはほぼほぼ返ってくることが無い、と考えているからです。これは、自分が約8年間どうやっても、プロデューサーに、言えばアイドルマスターシンデレラガールズという世界に自己投影、登場できず、ずっと神の視点というか客観的に見ているからなのではないかと思います。

ただ、自分がこのゲームが好きな理由の一つに、頑張って頑張って足掻いて足掻けばいつか報われるときがくる、というところがあります。それは総選挙の結果であったり、人との交流であったり、その頑張りの形、結果の形は様々でしょうが、それを結果として見れるところは本当に大好きです。

しかし、このゲームもいつかは「サービス終了」という形の終わりが来るとずっと考えています。それはモバマスもそう、後から始まったデレステもそうです。それが極端な話1年後なのか、10年後なのか。それは私にはさっぱりわかりませんが、じゃあその終わりが来る前に、なにかしら形を残したい。それが彼女を応援する理由です。何故応援するのか、それはもちろん彼女が「好き」だからです。

でもこの「好き」はずっとこの言葉のままで、「愛」という言葉に変わることはないんだろうなと思っています。「愛」という言葉にはもちろん色んな意味や定義があるかとは思いますが、どうも自分の中では恋愛的な意味合いでの「愛」が強く、どうあがいても彼女に「愛しています」などとは言うことは出来ないのです、何故できないのか。それは前述のとおり、私はあの世界に登場することが出来ていないからです。

ですが、それはそのままで良いよなあ。と思っています。これも繰り返しとなりますが、この応援はずっと一方的なモノのままで、いかに結果が残せるか。いわば自己満足の世界です。そんな感情に、仰々しく「愛」という言葉をのせるのもなあと、引いてしまう自分がいます。


さてさて。そんなことを考えながら、約8年間松永涼さんを好きでいたわけですが、中々こういう裏事情というか、一種の自分語りをするのは得意ではありません。しかし、今回、このような企画が立ち上がったのを見て、せっかくなら送ってみるかと思い、台本を作り、録音をし、編集をして投稿をした結果、まさかの2番手という部分で大変驚いております。しかし、冒頭でも記載した通り、自分のスタンス、行動指針を再確認出来る良い機会であったこと、加えて、他の方々がどういった想い、感情を抱いているのかという部分を聴けて、大変ありがたく思っております。

改めて運営の皆様方、お疲れ様でした。また、こんな駄文をここまで読んでくださったそこのあなた。ありがとうございます。なんだかしまらないですが、ここで筆をおかせていただきます。今後とも、よろしくどうぞ


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