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1本目ギター論(後編)

1本目ギター論(Vol.1)の続き。そちらを読んでいない方はそちらからお読みいただきたい。では、後編を始めていこう。

演奏性

ギターの演奏性を決めるファクターを切り分けて定義してみる。
・ヘッド
・ネック
・ボディー(形状)
・スケール
・ブチッジ

・ヘッド
6連、3連の違いはあれど、一般的なものの範疇ならヘッドの形状で苦労することはあまりないはずだ。重要なのはペグである。安価なギターに搭載されているペグはあまり精度良いと言えないものも多い。語られることは少ないが、ギターの弦を固定しているのはペグと後述するブリッジだけなので、これの精度が悪いと音程が全く安定しない。音感が育たないみたいな話はともかく、音源と合わせた時に違和感を感じる。せっかく頑張って練習したフレーズを音源と合わせたら違和感があって、それが楽器のせいというのはもったいない。後から交換するのは高く付くので、できればGOTOHやKLUSON、GROVERといった有名ブランドかそのOEM品がついたものを選びたい。
また、慣れてしまえば済む話だが、ロックペグという特殊な機構がついたギターも存在する。通常のものと弦交換の手順が異なっていて、タイプによって操作法も数種類あるので、しっかり確認してほしい。

・ネック
ギターのネックには様々な太さと厚さが存在する。一般的にはFender系のギターはネックが細め、Les Paulはネックが太めである。(例外も多数存在するのであしからず)細ければ楽というものではなく、手がある程度大きい人にとっては弦間が広い太いネックのほうが引きやすい場合もある。厚さに関しては基本的に薄めの方が弾きやすいが、慣れの問題も大きいので自分の手の大きさや指の長さと相談して決めれば良い。特に最初の1本は実際に楽器店で色々触り比べるのが良いと思う。

・ボディー
スタンダードな形の範疇ではあまり関係ないが、モデルによっては相当弾きづらいギターもある。Frying Vなど、座って弾くには慣れがいるようなギターがその例だ。

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また、重量も大切なファクターである。Fender系はだいたい3kg台前半だが、Les Paulは4kgを超えるものが多い。立って弾いていると肩がこるし、長い間座って弾いていると右脚が痺れてくる。

・スケール
スケールとはブリッジから指板の端にあるナットの距離のことである。

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スケールは長くなると弦の張力が強くなり、触った感じが固くなる。これは細めの弦を張ることで解決できる。また、単純にネックが長くなる。しかし、身長150cm以下の女性ミュージシャンが普通にロングスケールのストラトキャスターを弾いていたりするので、そこまで期にしなくても大丈夫だと思う。

・ブリッジ
ブリッジに関しては、メタル系のギターによく採用されているフロイドローズというタイプのものが弦交換が面倒なので1本目としては避けたほうが良いというだけで、ほかは気にしなくていいと思う。

・音

音に関しては、こういう動画を見ると傾向がつかみやすいと思うので、参考までに。

以上で私が考える1本目ギター論を書いてみた。この記事を参考にギターを購入する人がどのくらいいるのかわからないが、いつかどこかで誰かの役に立てば幸せに思う。ではまた。

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