レインボーチューニングのご紹介

前の二つの記事では、ギタレレ標準チューニングとギター標準チューニングのそれぞれで音比べをしてみました。

しかし、個人で弾き語りを楽しむということに限って言えば、標準チューニングにこだわる必要はまったくありません。自分の声のキーにチューニングを合わせれば良いわけです。

これを実現するために、レインボーチューニングというものを考案しました。

この図はギターの指板の模式図になっています。
一番左側がギター標準チューニングになり、一番右側がその1オクターブ上のチューニングになります。

この1オクターブの間で2フレット、つまり半音2個刻みでチューニングを創っていきます。そうすると合計で七つの音色を楽しめることになるので、これら七つのチューニングを総称してレインボーチューニングと名付けました。

それぞれのチューニングについては、虹の七色になぞらえて、周波数の低いものからRainbow Red Tuning、Rainbow Orange Tuning、Rainbow Yellow Tuning、Rainbow Green Tuning、Rainbow Blue Tuning、Rainbow Indigo Tuning、Rainbow Violet Tuningと名付けました。

それぞれのチューニングの間については、両サイドのチューニングを半音上げまたは半音下げで対応可能ですので、このセットで1オクターブをすべてカバーできることになります。

これで、キーが合わないがために弾き語りを楽しめないという人が世界からいなくなります。誰でも手軽に弾き語りを楽しめるようになる、その土台ができたと言ってもいいでしょう。

具体的には、Rainbow Red TuningからRainbow Green Tuningについては、既成の弦を使用し、Rainbow Blue TuningからRainbow Violet Tuningまでは自分で作りました。Rainbow Violet Tuningについては、ハンサムレコードから出ているハイオクターブ弦をそのまま利用しても良いと思います。個人的には、フロロカーボン主体だと高音域の音が少しキンキンしすぎるように感じたので、低音弦はフロロカーボン弦、高音弦はナイロン弦のハイブリッドで設定してみました。

Rainbow Red Tuning :D'Addario EJ44 + YAMAHA NS110(ギタレレ標準チューニングに使用できる弦)
Rainbow Orange Tuning :クラシックギター用のハイテンション弦(SAVAREZ 500AJなど)
Rainbow Yellow Tuning :クラシックギター用のノーマルテンション弦(D'Addario EXP45など)
Rainbow Green Tuning :クラシックギター用のローテンション弦(YAMAHA NS110など)、ギタレレ標準チューニングに使用できる弦(Aquila GUILELE専用弦など)
Rainbow Blue Tuning :ギタレレおじさんオリジナルブレンド弦
Rainbow Indigo Tuning :ギタレレおじさんオリジナルブレンド弦
Rainbow Violet Tuning :ハンサムレコードのハイオクターブ弦またはギタレレおじさんオリジナルブレンド弦

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