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イベントを盛り上げるために必要不可欠なもの…それはBGMの選定!

 いつも漫画「回胴風雲児」をご愛読頂きありがとうございます。
 最近のパチンコ屋さんはスタッフも高級ホテル並みの身だしなみや接客をし、耳をつんざくようなマイクパフォーマンスもなく、禁煙フロアを有するホールまで誕生し、お店にはのめり込み防止やパチンコ依存症相談窓口などのポスターが掲示され、射幸心とは無縁のような環境となりつつありますよね。
 しかしながら、源田サトシがホール運営していた時代はこの真逆! で、「いかに射幸心を煽るか」「いかに売り上げを加速させるか」について真剣に取り組んでいました。
 心拍数は「同調」という性質を持っていて、心拍には耳から入ってくる音のリズムに合わせようとする性質があるようです。なので、昔のホールはみ軍艦マーチや、煽りマイクなどでお客さんの興奮状態を作り上げ、射幸心を煽っていたわけですね。
 で、源田サトシのお店はというと、当時一般的だった軍艦マーチやF-1のテーマ曲といった定番を使用せず、いかに独自なオシャレな選曲でお客さんに千円札をサンドに入れさせるか? というコダワリに取り組んでいました。
 閉店後、いろんな作業を終えた後のホール内で1人、営業時に流す予定のCDをアレやコレやと実際に流してみてお客さんの反応をイメージし、スローテンポの曲が入ったCDはボツ! 射幸心を煽りまくれるだろ…と思えるBGM集めに朝まで時間を費やしたこともありました。笑
 結果、ホールの椅子や床で寝落ちしてしまってたことも日常茶飯事でしたね。ちなみに、飲み屋で女性を口説くと落ちやすいというのも、アルコール女性が心拍上昇してる状態が、恋愛感情によるトキメキなのかどうか判断が混乱してしまうからのようですよ。まぁ、向こうに好意がなければ問題外ですが。笑
 あとは、店の利益が膨らんできた時間帯、つまりお客さんがハマりだした人が多くなってきた時間帯はデータを見ながら冬でも冷房をつけたりして、カッとなるのを抑えたりしてました。パチスロに熱くなりすぎると体や頭も熱くなってしまいますからね!
 60台の小さなお店でしたが、イベントや営業をいかに成功させるか? 意外といろんな細かな取り組みを実はしていたわけです。それがこれから続くストーリーへの発展へと繋がったわけですね。

初出:漫画パチスロパニック7 2019年4月号


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