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【行動援護従業者実践講師資料①】



行動援護従業者の実践講座(基礎知識編)

資格要件と実務経験
(資格保持者と意外に少ない実務経験者について)

行動援護従業者の資格要件には2つの要件が必要です

  1. 「行動援護従業者養成研修・強度行動障害支援者養成研修」修了者

  2. 「障害施設等の実務経験1年(180日以上)」の実務経験が必要

【解説】
実際には“行動援護資格保持者”が意外と多いのに対して、実務経験者がとても少ないというのが現実です。「行動援護の資格はあるが実際に外出支援はやったことがない」といった人が多くこれにはいくつかの理由があります。

放課後等デイサービスや福祉施設の多くでは“行動援護従業者資格保持者が就労していれば施設には加算対象がある”ので余分にお金を行政から引っ張り出すために資格取得だけはしている、といったケースが最も多いです。他にも“強度行動障がい者(行動援護サービスを利用する方)利用者数絶が少ない”といった理由。そして次の項目で説明する“移動支援と行動援護”の違い等があります。


◎ここは抑えておきたい注目ポイント!!


行動援護と間違えやすいのは「同行援護」ですね、同行援護従業者は視覚障がい者など身体障害支援で行動援護従業者は知的精神障害支援になります。一文字違いで間違いやすいのですが、内容は似て非なるモノになりますので混同しないように注意しましょう。



移動支援と行動援護の違いについて(実践編)

移動支援と行動援護の違いについて


ここでご紹介するのは「実践編」になりますので、より具体的な移動支援と行動援護の違いについてご説明いたします。


【解説】
実際には行動援護サービスと移動支援サービスでは“やることに大差はない”といっても実践的には過言ではありません。つまり“移動支援利用者でも行動援護利用者より難しいケース”が多々あるからです。

一般的(厚労省などの文言)には移動支援利用者さんよりも行動援護利用者さんのほうが障害度合いが高いと思われがちですが決してそんなんことはありません。ここで覚えておいてほしいポイントは“障害者福祉サービスの介護給付認定と実際の障害度合いは必ずしも一致しない”ということを覚えておきましょう。

行動援護実践講座:中級編
『利用者さんの行動の理由を考える』
(実践と理論の相違)

ただひろ先生の「行動援護従業者実践講座」中級編

詳しい内容はこちらでお話しますが、移動支援と行動援護利用者の障害度合い混同現象は行動援護利用者になると障害度合いが高い利用者として判断され「今後他の入所施設で受け入れてもらえなくなる」といった理由から“行動援護認定をクリアしているが移動支援のまま”でサービス支援を受けている方が多くいます。


実践問題(考察と回答ポイント)


【問題】行動援護は行動援護従業者養成研修受講し修了者となれば誰でも行う事ができるサービスである


a.その通り
b.実務経験も必要



【解説】
行動援護を行うには資格の他に実務経験が必要であり、知的障がい・精神障がい施設などでおおよそ1年以上の実務経験が必要になります。強度行動障がい者(児)が居る施設等で長期の就労経験があれば、実践的に行動援護従業者としてのスキルをある程度身についていると言えるでしょう。しかし施設規模によって大きく経験内容は変わってくるといえます、小規模施設で利用者入れ替わりの少ない施設経験者と比較して、大規模で数多くの様々な障がい特性のある利用者さん支援の経験がある場合では、その経験値が大きく異なります。前者は経験不足、後者は十分な経験者といえます。

【回答】
正解は「b」





「行動援護従業者実践講師資料」について
この資料はガイドヘルパー(移動支援・行動援護)のためのものです。これから実際に外出支援を行う上で重要な事柄をまとめてある実践的資料です。

今回の行動援護従業者の実践講座(基礎知識編)はオープン公開中です。専門分野内容の為に今後は有料記事になりますが概要として無料公開しています。実際の講義ではこの内容に付随した実例などを交えてお話していますので個別ワークをご希望の方は「仕事依頼のページ」よりお気軽にご相談ください。




「行動援護」実践講座について


「新人向けスタート編」行動援護サービスに関わる者の心得として15節
「中級者向け応用編」行動援護利用者の言動理由を考える内容として15節
を随時公開していきたいと思います。

講師資料内容の一例↓

  1. 行動援護従業者の実践講座(基礎知識編)

  2. 強度行動障害者へのアプローチ(相談支援員と行動援護従業者)

  3. はじめての行動援護(準備編)

  4. はじめての行動援護(利用者さんと対面編)




他にも発達支援相談なども承っています

  • 「放課後等デイサービスの選び方」

  • 「異性介助について」

  • 「引きこもりと外出支援」

随時公開していきますのでよろしくお願いいたします。


2023.07.12“TADAHIRO IWASAKI”



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