対バンライブの醍醐味の話

いつからアイドルにも「対バン」って使うようになったんですかね

まあ、わざわざ調べようと思うほどは気になってませんけども。


2020年9月12日、渋谷DESEOにAKIARIMを観に行きました。
この日は4組での対バンライブ。
AKIARIMはトリでしたが、他のグループも気になる人たちばかりだったので開演直後から観ました。

それぞれの感想を少しだけ。


Ringwanderung

パッと見で読めないグループ名って、イラっとするか興味持つかどっちかなんですけど(笑)、このグループは後者。
「リングワンデルング」だそうです。

以前AKIARIMも出る配信ライブがあった時にたまたま観て気になっていたグループ。
Spotifyに一曲だけあったのでそれだけ予習していました。
『ハローハロー』

『ハローハロー』のほか、たぶんこの映像の1~3曲目『memories』『LaLa』『es』もやってたと思うんですが(※曲名は動画コメント欄を参照しました)どれも鍵盤の音とビートが性急な感じが印象的。
自分の好みのロックサウンドに近くて、自然とノッてました。

初見のグループだったとしても、たいてい誰かしら特定の人に自然と目が行くものなんですが…
ここは全員気になるところあったなー(もちろんいい意味です)。
基本的にみなさん歌が安定してたので声色の違いを楽しめたし、ダンスも、特に歌いながらする振り付け(主に手の振り)に目を引かれるところが多かったです。
衣装も良いですね。

もっと一人ずつのことを知りたいし、またライブ観てみたいし、音源が出たら手元に置いて聴きたいグループです。

余談として、MCで空気がゆるくなるのも楽しかったです。
「ねぎし」の件は(ライブ前によくそんなにメシ食えるな…)と若干引きましたが(笑)

あと「今日もペガサス乗ってきました」っていう自己紹介は「ペガサスって実在するんだ」「ペガサスって個人で飼えるんだ」「ペガサスって乗れるんだ」「ペガサスってライブ中はどうするの?駐車場に繋いでおいたら盗まれちゃうかもって心配でライブに集中出来ないんじゃ…」など、いろいろな疑問や心配が生まれてしまうので(生まれない生まれないw)印象残すにはいいと思いました。
全員がそういうキャラなんじゃなくて一人だけで、サラッとさも当たり前のように言ったのが◎(二重丸)。


終わらないで、夜

終わらないで、夜」これまた気になるグループ名。

始まってすぐ、ろくに予習していなかったことを後悔しました。
予想していなかったタイプのパフォーマンスですごく面白かったんです。
いろいろ知っていればいただけ、もっと面白く観られたと思うんだよなー。

どう説明したらいいのか…
いわゆる「ライブ」の、パフォーマンスにノッてフロアが一緒に盛り上がっていく、というものではないんです。
もちろん曲は流れるし歌うんですが、演技のような、「ある場面の映像」のような、舞台の上で起こっている現象を観る、とでも言いますか…
とにかく、こういう対バンではあまり経験したことのないタイプのライブでした。

目まぐるしく立ち位置が動いたりメンバー同士が複雑に絡み合ったりするのを観ながら感情移入していき、「楽しい」でも「悲しい」でもない、簡単に言葉に置き換えられない状態に。
このまましばらく浸っていたいなと思いながら観ました。

曲を知らなかったり歌詞を聴きとれなかったりが関係なく楽しめはしたんですけど、知っていたり聴きとれたりした方がより深く味わえたと思うので、そこは後悔しました。

個人的に一番多く目に留まったのは祈園にっとさんでしたが、「推しカメラ」的に誰か一人を追うというより、舞台全体をじっくり観ていたい類のものかなと。

MCを挟まず続いていくのも良かったです。
個人的にはライブがノンストップ=凄いとは限らないと思っています。
でもこのパフォーマンスは流れを止めないからこそ引き込まれ度合いが増すので、このノンストップには必然性がある。
この繋ぎをサラッとこなしているのは凄いと思いました。


Dan te Lion

一組目よりはまだ初見でも読めそうな気がする「ダンテライオン」。
以前一度観たことがあると思うのですが、うろ覚えながらその時よりも外見からしてカラフルで、より開けて自由になったような印象を受けました。
赤髪ショートの成瀬ゆりあさんの立ち振る舞い、女性人気も高そうな感じ。
客席を煽る熱さとおじさんも憧れるスマートさ。

楽曲の方向性は好みからやや離れていたのですが、フロアも巻き込んで盛り上がれる環境でこそより楽しめるグループだと思うので、いずれライブハウスが本来の状況に戻ったらもう一度観てみたいです。


AKIARIM

いよいよお目当てです。
が、後述する理由により精神的にはしゃぎまして(マスク着用&コール禁止だったのであくまで精神的に)、「楽しかった」以外の記憶がほぼありません!(笑)

ただ、どの曲もどんどんライブ仕様になってきているなと思いました。
活動開始当初に一度も生でライブを観られなかった(開催自体出来なかった)ので、生で観たこの日と単純比較はできませんが…
でも配信ライブの期間の始めのころと比べたらやっぱり迫力が違うと思います。


一曲目が『FLOWER』だったんですが、ストレートなロックチューンなので対バンで名刺代わりに「AKIARIMってこういうグループです」を見せるには良い曲かも。
セットリスト後半に置いて盛り上げにかかるのも良いんですけどね。

次が『アリム』。
先々のことはわかりませんけど、現時点ではたぶん『アリム』をやるのは4人揃ってる時だけだと思うんですね。
だから『アリム』が観られるってことは4人ともステージにいるってことで、当たり前のようですがとても嬉しいことだなと思いました。
でもmeeちゃん(に限らずみんな)、体調面での無理は禁物やで。

最前列で観る間奏の3人ダンスからのmeeちゃんソロ歌唱、迫力がありました。


そして『エッフェル』!!!
待ってました!!!!!!
この曲ではしゃいだせいでその後の記憶はありません!!!!!!!!!

(記憶無いはさすがに嘘です、その後の『Help me!!』のヘドバンが様(さま)になるのはみんなさすがだよなーとか、『One』のコトちゃんの歌い出し良かったなーとか、れいなちゃんの歌詞の感情に合わせたダンス凄いなとか、いろいろありますけども)

自分でも何でそんなにこの曲が好きなのか、言語化はまだあんまり出来てないんですけども…音について考えただけでも、ギターのカッティングとか、ベースラインとか、腰に来るリズムとか、いろいろあるんですけどね。

曲全体から受ける印象で言うと、とても軽快だし、痛快なんです。ちょっとドヤ感の入った笑顔でグイグイ引っ張ってくれる感じ。それが生のライブだとなおさら楽しいんだよなー。コトちゃんのダンスの良いところも存分に出るし。


お前がそこまでいう『エッフェル』どんな曲なのよ、という方のために、4月に配信された無観客ライブ(風)映像を一応貼っておきますが…
このエッフェルを10とすると昨日9月12日のエッフェルは100、くらい違うので(※個人の見解ですw)、パフォーマンスについてはあくまで参考程度にお願いします。もうこんなもんじゃないです、今の4人。


ライブを全体的に振り返ると、るかちゃんがすごく感情の乗っかったパフォーマンスをしていて。
観ているこちらもグッとくるいいパフォーマンスだったんですが、あり得ないと思いつつ「え、まさか今日で卒業なの?」などと一瞬不安になるくらいの強いエネルギーを感じました。
…いや卒業かと思ったはさすがに大げさだけど(笑)

特典会で話したり、配信やラジオでのトークを聞いていても感じるけど、スレてなくて真っ直ぐで、それゆえにたくさん考えたり悩んだりもする人なんだろうな。などと、帰りの電車の中でラジオ(注1)を聞きながら思いました。

(注1)
FM FUJIで毎週土曜22:30-23:00に放送中のレギュラー番組
「AKIARIMのALL IS WELL」


おわりに

AKIARIMの観客ありのライブを観るのは3回目でしたが、大好きな『エッフェル』をやったことを差し引いてもw一番いいライブだったと思います。

まだ当分は観るたびに「この曲のここってこういうことやってたんだー」とか「ソロパート上手くなったなー」という発見が続きそうで楽しみです。
そして10月17日のワンマンライブに向けて生では初披露という曲も増えてくると思うので、セットリストにもわくわくが多いのが嬉しいです。


そして対バンライブのいいところの一つは、自分の知らない新しいグループとか音楽を知れるところだと思います。
なので、時間と体力の許す限りお目当て以外も観ようと思っています。
チケット代の元を取りたい、という貧乏性もあるけれど(苦笑)

ただ、いくらそう思っていても興味が持てなかったり、(観たけど…うーん…)というグループばかり、という回も無くはないわけで。
この日はどのグループも個性がそれぞれで面白かったので、いい対バンでした。


はてさて、他のグループのお客さんにはAKIARIMはどう映ったんでしょうかね…?


いただいたサポートはきちんと責任を持ってろくでもないことに使わせていただきます