誰のための大学スポーツか Vol.2
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前回、スポーツの語源は遊びである。
教育だったり、健康だったり、スポーツの様々な側面や効果はあるけども、それが適用されるかどうかは社会にそれらが前提として浸透しているかによるという話。
じゃぁ結局スポーツは自己満なのではないか。プロはお金を払っている観客がいるので間違いなく彼らのためになっている。
じゃぁ大学スポーツは?っていうのが前回まで。
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[内輪だけをやめないと自己満で終わる]
大学スポーツは誰のためにやっているのか
自分なりに解釈したのは下の2つ。
1つは自分たち。
前提として浸透しているのは、教育と勝利。
自分たちが勝ちたいからプレーするし、練習する。なんで勝ちたいのって聞かれるときに答えに困る場合は多分これなんだろう。単純に勝ちたいから。誰のためでもなく自分のために。負けたくないという競争原理?
あとは、教育面。よく語られる部分だけど、教育機関(大学はそれに加えて研究機関だけれども)である以上、教育面を念頭におくべきなんだろう。でもこの教育って一体何の教育なんだろうか。教育という言葉の次元が高すぎて、抽象的すぎて何を示しているのかわかりにくい。人格形成なのか、スポーツマンシップなのか。どうなんだろう。まだここは咀嚼できない。
同志社大学ボート部の理念としても、教育という面を意識している。
2つ目は先輩たち
前提は勝利や活動そのものでの応援
前提がごちゃごちゃしているけど、こうなんじゃないかって思う。
監督・コーチは現役と同様、勝利を目指している。だからコーチングするし、いろんな働きかけをするのだろう。
OB・OGの人たちの中には、現役の活動に関心を持っている人も少なくない。その人たちは勿論、自分の母校が勝ったら嬉しいだろうし、現役時代が被っている後輩に関しては、頑張っている姿を見るだけで応援したくなるのかもしれない。全員ではないかもしれないけど、少なくとも現役が活動しているだけでも喜んでくれる人が1人でもいるのなら、それは価値である。この前提の元に成り立っているのがOB・OG会であるべきなんだと思うのだが....
(自分たちが金出しているから、権限が強い。言いなりになっているとか、父母会が強すぎて大変っていう強豪校の話やニュースを見るたびにこう思うんだよなぁ。株主みたいなものなんだけど、利益を再分配しない、言わばNPOなので、上記の前提がないと、お互いにとって良くないと思う)
現状、このくらいなのでは。
結局部の関係者(外部コーチも含め)と広がってもOB・OGまで。結局内輪だけで完結してしまっている。これは自己満なのではないか。メディアが高校の部活ほど取り上げてはくれないので、社会の人たちには広がらない。だから観客も来ないし、部活ほど盛り上がらないし。その競技を盛り上げよう!と言ってもなかなか広がらないんだろう。今の大学スポーツを取り巻く現実は自分たちが招いた惨劇なのである。
自己満で終わっていたというものが招いた結果なのだ。
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[打開策]
3つ目を作りたい。
大学スポーツなら、トップチームなら感動を与えられる
というより、感動が届く。
それは競技の魅力とかもあるし、メジャーの大小によって変わるけど、恐らく集合体の範囲が国だから。日本代表だから応援したくなる。井上尚弥が海外の人を倒すのを応援するのも同じく。
じゃあ、社会に対して何を与えられるのか、伝えられるのか。その前提が社会に浸透しないと大学スポーツはいつまでも自己満足で終わる。
もしかしたら、高校までの部活とか自主的にやるスポーツのように独りよがりで自分達だけが満足すればいいのかもしれない。自分達だけが満足すればいいから、自分達でお金を出し合って、勝手に勝利を目指す。その勝利に価値がなくとも、勝ちたい自分の欲求を満たすために。
その中で払った犠牲や苦労は自分を成長させてくれるかもしれないし、新しい世界を見せてくれるかもしれない。プロセスは大事だとみんな言う。間違いではないと思う。
ただ、あまりにも手にした結果の価値が少なすぎないか?あんなに時間をかけ、頭を使い、体を鍛え、高みを目指してきたのに。負けたら得るものがあると言われ、勝っても自己満か、一瞬讃えられるだけ。その大きさも、地位も結局競技がメジャーかマイナーという違いに依存する。
価値がないものを人はやろうとしない。昔に比べて、楽しいことが山ほどある現代においては、特別スポーツをしなくても楽しいのだ。インターンとかもあるし、自分が成長できる機会も山ほどある。
こんな時代において、スポーツをする意味とは・・?
続きます。
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