内科医律 vol7
「本命」
それから数日後の朝。
「あの夜」以来朝も早めに目が覚めるようになってしまっていた。
律はいつもより早めに病棟へ顔を出すとそこには夜勤の瞳がいた。
「あれ?先生ずいぶん早くないですか?あー、どうせどっかの女の家とかにいていつもより早く着いたんでしょ?フン😠💨」
と瞳が半分ふざけて
しかしどこか本気に律をからかう。
「そんなわけないだろぅ、
ちょっと早く目が覚めて早くでてきただけだよ」
律はそう答えながらも瞳が時折見せる「透視か?」とも思わせる女の勘の鋭さに冷や汗が出る思いを感じていた。
「まぁいいですよ、またご飯連れてって下さいね!今度は2人でも良いですよ!」
「あぁ考えとくよ」
律は素っ気なく返す、いや、そう返さざるを得なかった。
「あー、いまも別な子の事考えてたでしょ?絶対次は2人でご飯にですからね!」
「わかったわかった💦焼肉でも行こう!」
律は圧に押されてそう答えた
「やった!叙々苑決定っ!!!」
瞳は1人テンション高くナースステーションを出ていった。
律はまだイヴの夜の出来事が頭の中を巡っていた。
やはりあれは瞳だったのか?それならば一番納得は出来るのだが、しかしあの夜そんなタイミングは無かったのでは?と愛美は言っていた、そしてその愛美とはその後に・・・
「とりあえず瞳を飯に誘う流れになったことだし、それとなく探ってみるか」
その日の夜、律は瞳にLINEを送った。
to be continued
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