24.01.14 コンサート曲目解説 Angeli e Demosi / S. Leonardi 

2024年1月14日 アンサンブル「PentaTonika」第1回演奏会のために、noteで随時プログラムノートを公開していきます。


Angeli e Demosi, Salvator Leonardi (1872-1938)

サルヴァトーレ・レオナルディは、イタリアのマンドリニスト、作曲家。Philip J. Bone ¹ によると、彼はナポリ音楽院でヴァイオリンを学び、フィレンツェ、ローマのコンクールで入賞し、演奏家としての活動を開始、エジプトやマルタ、ロンドン、パリなどで20年以上にわたり教授活動を行った。
彼の主な業績として、教本 (Method for the Banjoline or Mandoline-Banjo) の出版があり、英語、フランス語、スペイン語の3か国語で書かれている。この教本の中で彼は自分の作品を教材として収録しており、彼のマンドリン哲学やテクニックの源泉を探る上で大いに参考になるだろう。
*上の教本は、imslpや、Wikipediaを通してダウンロードが可能である。
(Salvator Léonardi - Wikipedia)

本曲はマンドリン無伴奏作品であり、タイトルの通り対照的な2つのテーマが扱われている。マンドリニストとしての側面を持つ作者らしく、楽器のもつ特性を活かした奏法や、ヴィルトゥオーゾ的表現が詰め込まれた作品である。

参考
1) Philip J. Bone, The Guitar and the Mandolin


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