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【ハースストーン】1か月半にして期待の新星を失ったコンボプリーストはどうすれば良いのか【うせやろ?】

前回に引き続きワイルド記事です。

先日、ナーフ・バフが発表、適用されましたね。それによりコンボプリーストが誇るエースアタッカーに調整という名の死が訪れました。

まるで歴戦の勇士であるかのようにデッキに馴染んでいたエースの無残な姿

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ついでにマンクリックも

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※公式ホームページのパッチノート記事より引用

今回はこのナーフによりコンボプリーストが抱えてしまう問題および、具体的にはどのようなカードを投入してカバーするかについて書いていこうと思います。

カニライダーのナーフ内容は強力なハンドバフを擁し、単なるボード取りとしての利用も目立っていたウォリアーやパラディンにとってはさほど痛手ではありませんが、フィニッシャーとして大きく頼っていた(周囲のインフレによりこれが無ければ対等に戦えなかった)コンボ・アグロプリーストにとってはひとたまりもありません。

序盤で使い捨てるぶんには以前と殆ど変わらないものの、プリースト・ウォーロック・ドルイドに対しての圧力が消失し、以前とは別物と化した上にネルバー・ウェブロードとのアンチシナジーまであるこのカードはもはや採用に耐え得る性能ではないと個人的には考えています。

かといって「じゃあパワーは落ちるけど他のフィニッシャーを入れてしまおう!」という考えだと、最序盤に横並びしてくる各種海賊、コボルトの司書、ツアーガイド、シルバーハンド新兵などにいいようにされてしまいます。

もちろんカニライダーは少ないバフでゲームを決めに行けるフィニッシャーとしても採用していましたが、それだけではなかったというのが今回のナーフとそれに伴うデッキ改造において非常に厄介な点です。2枚でおおよそ4枚ぶんの仕事をこなし、動きを安定させていたカードを抜かざるを得なくなったデッキはバランス崩壊を起こしてしまうでしょう。


※余談ですが現在(おそらく)不具合によりカニライダーの雄叫びが雄叫びとして処理されず、ネルバー・ウェブロードやシャダウォックのカード効果が反応しなくなっているようです。この不具合(?)はそもそもカニライダーを外す方向に向かっているプリーストにとっては全くの無益で、むしろ現役でこのカードを扱うパラディンに対して雄叫び妨害が刺さらないという被害まで受けているという状況です。(2021/5/16)


ではどうすれば良いのか? 

カニライダーが担っていた役割は前述の通り場の掃除とフィニッシャーです。正直なところ同じ役割をこなすのは4枠使っても厳しいので、多少のバランス崩壊は覚悟のうえで数の多いレノプリーストに対抗できるよう打点の補強と高い体力でプレッシャーを与えるミニオンの確保を重視し、逆に除去は狂気ポーションの上振れに一任することにしました。

序盤軽視により発生するリスクについて話した直後にこの開き直った判断はいかがなものかといった所ですが、使えなくなったからにはある程度は割り切りが必要なほどカニライダーの役割が大きかったという事でご勘弁ください。あのバケモノの代わりになるカードは多分ありません。


さて、いつまでも言い訳をしていても仕方がないので、改めて打点補強・高体力の条件を満たすカードの紹介に移ります。1枚で大きく能力を伸ばし、回転次第でコスト軽減もできる真言・不屈、そしてそれと相性の良い暗黒の予言です。

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上記2種を採用したリスト

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枚数的に単純にカニライダーと入れ替えたわけではありません。サムローや神格化などを入れていた枠を犠牲にしています。

ナーフ後は様々な構築を100戦以上試しました。

たとえばカニライダーを抜いただけのようなデッキでは11-20という散々な結果でしたが、上記の構築にしてからは46-33で勝ち越すほどに勝率が復活しています。


プレイヤー、アーキタイプともにいかにカニライダーに頼っていたかが分かるナーフ直後の一部戦績(ひどすぎて思わずキャプチャしたもの)

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デッキを上記のリストに変え、持ち直したあとの戦績(なんとか見られるレベルの勝率に)

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何故この2種なのか?


真言・不屈

「カバールのクリスタルの運び屋が1撃で倒しにくい」「レノプリーストのライフが全然削れていないせいで打点が足りない」という事態が頻発するため、手札次第で序盤から高打点を出しつつ削りを入れられるこのカードをバフ枠として採用しました。セセックのヴェールウィーバーが回っていれば低コストでプレイでき、そうでなくとも温存せざるを得ないコンボパーツに疑似的にコスト軽減という役割を与える事ができるこのカードはコンボプリーストとよく噛み合っています。

ちなみにナーフ前の情報ですがこのカードを入れたレジェンド到達者を確認済みで、それに加えて実際の使用感も良かったため、少なくともバフ枠としては優秀な部類に入ると思います。

暗黒の予言

比較的高水準なミニオンとなりつつ真言・不屈のコスト軽減を行えるため、採用しました。影の幻視が少し弱くなってしまいますが、デスロードのようなリスクもなく点数除去に耐えられる適度なスタッツでレノプリーストに対してプレッシャーをかけられるため、地味ながら使いやすいカードです。

また、カニライダーが抜けて序盤のミニオン掃除がおろそかになってしまった対ビートダウンでも高スタッツミニオンや爆発ヒツジを引いてごまかせる可能性も出てきます。

前回記事にも書きましたがいわゆる当たりとしては

効果が強いミニオン(場合により強力なものも含む)

光熱のエレメンタル、セセックのヴェールウィーバー、マナ晶洞石、影の超越者、マナ・レイス、熱狂する火霊術師、ネルバー・ウェブロード、ギルブリン・ストーカー、マナ中毒者、躱し身のキメラ、爆発ヒツジ

スタッツが強いミニオン

傷を負ったトルヴィア、ドブネズミ、ミルハウス・マナストーム、マナタンク、素体フレームロボ、各種2/2/3、 2/3/2、 2/1/4のバニラおよび準バニラミニオン


など、難点だった元スタッツをカバーできるカードからデメリット効果が消滅して一気に強化されるカードまでさまざまな当たりが存在します。雄叫び無効かつ広いカードプールからの発見なので基本的には標準スタッツの実質バニラミニオンを出せれば上出来ですが、死者蘇生で活用できる可能性もあるので同スタッツのカードが並んだ際には意識して選択します。


このリストでの自由枠

上記の2種をフル投入した上での自由枠となると秘密を喰らうものぐらいですが、個人的には

秘密を喰らうもの>>>剣匠サムロー>>ゴーレム造形師カザカス>>精神与奪者イルシア>>太陽の砕片ライラ

この優先度となります。

この1枠だけを争う関係上4マナが他にないためカザカスがリスト・パワー的に見て最も綺麗に見えるのですが、このアーキタイプは秘策メイジ以外のアイスブロックに非常に弱く、そこをカバーできる秘密を喰らうものはいくらパワーが低くリストが汚くなろうともカザカスより優先したいところです。しかしカザカスはコンボプリーストでも有用なドローや隠れ身、除去などを得られて死者蘇生とも相性が良いカードなのでメタカードが肌に合わなかったり気分を変えたい時には入れ替えるのも良いと思います。

サムローもメタという意味では秘密を喰らうものに近い理由で優先したいカードで、こちらは他が対処不可な3体以上のシルバーハンド新兵を一掃できるAOEなうえ雄叫び持ちでもない点が魅力です。

イルシアはウェイカー(モザキ)メイジのキーカードを捨てたり強い盤面と弱い手札を押し付けての2ターンキルを狙えたりしますが、雄叫び効果である点とセセックでランダムに得たAOEや大いなる解呪を渡してしまう点から優先度が低めです。

ライラはドルイドやレノウォーロックなど、デッキ外の呪文で攻めなければ突破の難しい装甲や挑発を抜くためのカードです。比較的癖のないカードですが、重いので優先度は低めになっています。


上記リスト以外の可能性

まだ30戦も試していないタイプなのでほぼ予想になりますが、コントロール奪取に特化したコンボプリーストはそれなりに使いやすいかもしれません。

カバルの侍祭がナーフで非常に使いにくくなったとはいえ光熱のエレメンタルなどで攻めながらコンボを成功させれば欠点をカバーできますし、自傷ウォーロックに対しても無気力の波+狂気ポーション+バフのコンボが狙えるなど、このタイプならではの強みを十分に持っていると思います。

他には動員パラディン(ネルバー・ウェブロード)が居なくなったことと、0コストミニオンを並べてくるベイビーzooの存在からドラゴン型も悪くないでしょう。サーチを大量に積めるため、コントロールに対しても強く出られます。


最後に

内心、前々からあるだろうと思っていたナーフが遂に来てしまいました。スタンダードで処理が難しいスタッツだったこととパラディンのバフが強すぎた事が運の尽きだったかもしれません。幸いカニライダーが無くてもデッキとしては成り立つので、死者蘇生がナーフされるまでは不屈の心をもってやっていきたいと思います。

ただ、こちらがフィニッシャーを失って苦しんでいるときにハンドバフパラディンが未だカニライダーを有効活用しながらネルバー・ウェブロードも無効化して盤面を破壊してくる現状は正直脳が破壊されそうなほど苦痛なので、このバグだけは早急に対応してほしいところですね。(2021/5/16)

今回はデッキではなくカードを2枚だけ紹介するつもりで書いた割には長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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